「ブティックでのカスタマイズとさらなるパワー」-これは、オランダの自動車メーカーであるドンカーブート(Donkervoot*オランダ語だとドンカフォートが近い)が、新しいD8 GTO インディビジュアル シリーズに対して約束していることだ。私たちにとっては完璧な響きである。
とはいえ、D8 GTOは2013年に発売されて以来、今回が最後のモデルとなる。そのためには、楽しいピンクの塗装が必要になったらしい。
ドンカーブートは、ドイツのチューナーであるABT社と協力して、アウディ製の2.5リッターターボ5気筒エンジンから、最高出力429bhp、最大トルク570Nmを引き出した。これは、ドンカーブートに搭載されているエンジンの中で最もパワフルなものであり、わずか約680kgの重量で、時速0-100km/hをわずか2.6秒で駆け抜けることができる。
また、スパ・フランコルシャンのケンメルストレートの終わりでは、12km/h近くも速くなるとのことで、これまでのJD70のラップタイムを1.4秒短縮することができるということだ。
もちろん、サーキット走行に対応した無数のオプションを装着した場合の話である。カーボンファイバー製ホイール、カーボン製レースシート、複数のタイプのハーネスとロールケージ、軽量バッテリー、さらには異なるサスペンションのセットアップも可能だ。
さらに、サーキット走行に適したブレーキ、シャシーのセットアップ、サーキット走行に最適なダンピング、高速ステアリングラック、エンジンの冷却性能の向上、エアロダイナミクスのセットアップなどもできる。さらには、標準装備のショートスロー5速マニュアルギアボックス(レブマッチング機能付き)を6速シーケンシャルユニットに変更することだって、やっちゃうんだって。
しかし、ドンカーブートは、このインディビジュアル シリーズをサーキット走行だけのものにしたくないと考えている。エアコン、パワーステアリング、あらゆる素材を使ったシートヒーター、リバーシングカメラ、ラゲッジなどが用意されている。
また、オリジナルのペイントカラーを作成したり、複数の異なる色を使用したり、カーボンボディにクリアコートを施すこともできる。
マネージング・ディレクターのデニス ドンカーブートは、「ドンカーブートに乗る人は誰でも、すでに強い個性を持っています。ですから私たちは、彼らがほぼ完全に自由にコントロールできるようなモデルを、さらに進化させました」と語る。
ご興味がおあり?価格は168,818ポンド(2,570万円)からとなっている。念のため言っておくけど、この値段は、オプションを工夫する前の話だからね。アイタタタ…。
=海外の反応=
「あるいは、ケータハムを買うか」
「つきぬけて狂っているところがいい。速度に対する価格の比率が印象的」
「懐古主義は昔の話じゃない…。このステロイドで膨らませた突然変異体(つまりドンカーブートのD8 GTO)は、ある時代に蓋をすることになる。創立者のジョープ ドンカーブートは、おそらく自分の胸に電気を流すことは考えていないだろう。この男は50年もの間、ロータス7のポテンシャルの限界を極限まで高めてきた。さらなるパワー、さらなる革新、さらなる完成度…。そして、このクレイジーで爆発力のあるクルマでバブルが吹き飛ぶまで。誕生、おめでとう。この車は "シェフ・ドゥーヴル"つまり、自動車の傑作だ」
日本には、こういう突き抜けた車がない。こういうものを作れる技術はあるんだから、やらないと真の自動車王国とは言えないね。楽しまなきゃだめだよ。