4月にオープンしたばかりのブガッティ 東京で、ブガッティ シロン ピュア スポーツが発表された。価格は、およそ310万ユーロ(4億円)で、世界限定60台となっている。8月24日にシロン ピュアスポーツがアンベールされ、8.0リッターW16気筒4ターボという、迫力のエンジンサウンドを轟かせた。
エンジンは1,500HP/6,900rpm、1,600Nm/2,000-6,000rpmと怪物級で、7速デュアルクラッチDSGを通じて、路面に的確に伝えていく。駆動方式は4WD。0-100km/h加速2.3秒、0-200km/h加速5.5秒、0-300km/h加速12秒以下で、最高速度は350km/h(リミッター作動)と、究極のスポーツ走行を求める人に向いている。硬めのスプリング、新しいダンパーとブッシュ新しいシャシーセットアップ、新ESC「スポーツプラス」モードで横方向の加速度が最大1.6gに向上した。また、新しいギアボックスは、レシオを15%短縮、弾性率を45%向上させ、バネ下重量の軽減により、パワー トゥ ウエイトレシオが1.19kg/HPへ進化している。足元はカーボンブレード付き新型マグネシウムホイール、新型ミシュランスポーツカップ2Rタイヤで、よりレーシーに決めている。
発表会終了後、スカイグループ ムーヴ株式会社の笠井裕太取締役と柳原拓郎ゼネラルマネージャーにお話を伺った。
-シロン ピュア スポーツは、どのような人がターゲットになりますか?
「最高峰のスポーツ走行を求める方に向いていると思います。スタンダードなシロンはGTですので、ラグジュアリーを追求したい方に喜んでいただけるでしょう。このシロン ピュアスポーツは、走り出しからトルクの出方がまるで違いますし、シャシーとサスペンションの改良によって、特にコーナリングの抜けはかつてないほど気持ちよく仕上がっています。シートポジションもスタンダードなシロンに比べてだいぶ低いので、闘争心を呼び覚ますような興奮がピュア スポーツにはあると思います。フェラーリ、マクラーレン、ランボルギーニなどに乗られてる方にも是非お乗りいただきたいモデルになります」
-実際に購入する場合にはどんな手順になりますか?
「北米ではデリバリーも始まっていますが、日本仕様は欧米と違いますので今からスタートすることになります。車両代金は3回に分けて収めていただき、初回は90万ユーロ(1.2億円)、2回目が車両の30%、そして3回目が残りといった具合です。その後、輸送費や保険料、日本登録用の諸税をお支払いいただき納車といった形です。大体納車までは1年くらい見積もっていただけると良いかと思います。車両の仕様決定はブガッティ 東京のショールームで可能ですし、オンラインで本社とつなぐこともあります。ブガッティの場合は、車両の仕様を決めるのにこだわりが強くお時間がかかってしまうケースもありますが…」
-ブガッティ 東京のショールームがオープンしてから4ヶ月が経ちましたが、反響はいかがですか?
「おかげさまで、全国の方からたくさんのお問い合わせを頂いています。今回ここにあるピュア スポーツはPR用の車両で、東京に来る前はサウジアラビアのリヤドに置いてありました。リヤドとブガッティ 東京が、ブガッティの最新CIを取り入れたショールームになっています。それで優先してPR車両を回してくれたので、本社からとても期待されていると感じています。私どもスカイグループは輸入車の正規ディーラーとして15のブランドを扱っています。他のブランドからブガッティにご興味を持たれる方もいましたし、まったく初めてのお客様もいらっしゃいました。ブガッティジャパンのSNSもできるだけまめに更新をしているのですが、フォロワーの数も増えてきています。特にInstagramは反響が大きいです」
-先日、ブガッティとリマックが新会社を設立しましたが、日本には何か情報が入ってきているのですか?W16は当分残るとの情報もありましたが
「それが詳細については、私どもにも何も伝わってきていません。でも、新会社のことは非常にポジティブに受け止めています。ブガッティは110年を超える歴史を持つ会社なのですが、進取の精神に富んでいるというふうに感じています。もちろんクラシックな面も大事にしてはおりますが、時代の最先端を取り入れるということの方を重視しているのではないでしょうか。特に2005年にヴェイロンが出てからはその傾向が強くなり、お客様もその時代の最先端を求めているのではないかと考えています。近い将来、私どももマテ リマックさんとお会いする機会も出てくるでしょうから、その時にリマックさんの考えについて直接伺いたいと思っています」
―今後の目標を教えてください
「4月にブガッティ 東京をオープンして確かな手応えを感じています。今後、新車はもちろんのこと、ブガッティの認定中古車にも力を入れていきたいと思っています。これだけ希少性の高い車ですから、手放すお客様にとっても値崩れはしませんし、そのお客様に新しいブガッティを買って頂ければと思います。それに認定中古車でしたら、手に入れるお客様も、新車のように納車まで1年待ちということもないというところが魅力です。一人でも多くの方にブガッティのエクスクルーシブさを感じていただきたいですね」
9月まではブガッティ 東京にシロン ピュア スポーツが展示予定なので、気になる人は、予約を取って、実車を見に行ってみよう。
https://www.partner.bugatti/japan/