「時代もあったんだよ」という気持ちもわかる。でも…それでも…やっぱり…。ウーンと唸ってしまうカッコ悪いスーパーカーを10台集めてみた。だって、みんな、この記事のサムネールの画像を見て、「うわっ」と思ったから、見に来たんじゃないの?意地悪目線じゃなくて、愛ある目線で見てみれば、今後のブランドの将来を「期待を込めて★3つ」とコメントしたくなるかも?
ウェバー ファスター ワン(2008)
このスイスの怪物は、900hpと418km/hを超える最高速度を約束している。ただし、2つの問題があるのだ。それは、誰も実際に乗ったことがないことと、BMW Z4を、映画『バットマン』監督のティム バートンが解釈したような悪夢のようなクルマのように見えること。恐ろしや~
デロリアン DMC-12 (1981)
スーパーカーのように見えたのだが、古いメトロのようにゴツゴツした走りをした。オプションのフラックスコンデンサの代わりに130hpのプジョーV6を積み、DMC-12は悲惨なまでに遅かった:触媒にコンバートされたモデルは、97km/hに到達するのに10秒かかる。そして、飛ぶこともできない。
ベクター M12 (1995)
某J・クラークソン氏に「世界で最も悪いクルマ」と評されたM12は、ディアブロを改造したもので、古生物のマストドンのような洗練されたデザインと、野外フェスのテントのような作りの良さを併せ持っていた。ただし、ランボルギーニから改造したのは、賢明で信頼性の高い選択のように思える。
カパロ T1 (2007)
「公道のためのF1カー」と称される575hpのカパロは、0-160km/hを、平然と、5秒で走ることができると言われていた。問題は、ほとんどの場合、実際にはできないことや、火が出てるとか壊れてるとかという方が近いこと。ひどいときには、その両方が発生している。非難轟々のパフォーマンスは、サイアク。
パンサー 6 (1977)
ティレルP34(ジョディ シェクターが「ジャンク品」と呼んだF1カー)にインスパイアされたパンサーは、8.2リッターツインターボV8を搭載し、最高速度は322km/hを超えると主張していたが、その主張は立証されることはなかった。なぜ、そんなことを言い出したのか、その理由を理解するのは難しい。
フェラーリ 400 (1976)
1950年代の400 スーパーアメリカ(それはエースだった)と混同しちゃダメよ。この400は泥臭くてひどいGTのふりをしたヤツで、フェラーリ初のオートのギアボックスが付いていた。怠惰なアメリカ人を魅了するために設計されたものだっていうのに、アメリカでは販売されることはなかったって。なんて嘆かわしい!
アストンマーティン ヴィラージュ(1989)
好景気の80年代半ばに考案されたが、1990年代初頭の不況で終わっちゃったヴィラージュ。粗末に構築され、走りはフツー。12万ポンド(1,650万円)(今日のお金で20万ポンド<2,775万円>以上)もの価格にもかかわらず、ヘッドライトはアウディ 200からの借りモノ。
光岡 オロチ(2005)
ホンダ NSXにインスパイアされたというが、速さ、魅力、受け入れられ方、どれをとっても似ても似つかない。230hpのオロチは、呼吸を抑えようとしている深海魚に似ている。
ランボルギーニ ジャルパ(1981)
このクルマ自体は悪くない。だが、カウンタックの代替車としての使い勝手の良さと、手頃な価格であることに、逆に悩まされた。それは、親しみやすいベジタリアンのマコザメとして生計を立てようとしているようなもの。あるいは、上品ぶったポルノスター、とか、スリップノットと言ってもいい。
ジャガー XJ220 (1992)
この349km/hのモンスターは、当時の世界最速だったが、XJ220はそれ以上のものだったかもしれない。顧客は、4WDのV12ハイパーカーのために預金を預けたのである。しかし、最終的にはV6のFR車が採用された。これには少なからず怒り心頭の人もいたと言っていいだろう。