ポラリス レンジャーが東京消防庁新設の「即応対処部隊」に配備

米国製全地形対応車両のポラリス レンジャーが、ホワイトハウスを通じて東京消防庁「即応対処部隊」に配備され、運用が開始された。

ポラリス レンジャーとは、オフロードビークルの一種で、未舗装の道路を走れる乗り物だ。スノーモービルやATV(All Terrain Vehicle:全地形対応車)の業界においてアメリカNO.1シェアを誇るポラリスで開発/製造されている、オフロード車両となる。

異常気象災害や大規模災害時等に、既存部隊が侵入困難な現場へ先行し、部隊指揮に必要な情報収集体制を確立する。具体的には、全地形対応車であるポラリス2台が、それぞれ隊員2名ずつとドローンを積載し、先遣隊として災害の実態を把握、リアルタイム映像を東京大手町の東京消防庁本庁へ送信し、被災地の活動拠点を形成していく。

なお、即応対処部隊とは、近年頻発する広域自然災害への災害対応力強化を図るため、東京消防庁に設けられた、新たな部隊だ。即応対処部隊は、警防本部直轄の部隊として、豪雨や地震をはじめとする大規模かつ広域的な自然災害において、全地形活動車やエアボートといった主要装備により通常の消防部隊では進入困難な地域にいち早く進入し、ドローン等を活用した被害状況の把握や迅速な救出救助活動を行っていく。即応情報隊(各部4名)及び即応救助隊(各部8名)で構成され、これに部隊長を加えた各部13名(3部交替)が総括部隊長のもとで活動する。その他、部隊を管理する職員を加えた総勢42名で運用を開始している。

今回のポラリス レンジャーは、全地形活動車で、泥濘地や急斜面、浸水地、道路損壊地等へ先行するための不整地走行性能に優れた小型かつ軽量な四輪駆動車だ。ほかにもメルセデス・ベンツ U5023の高機動救助車、いすゞ 2KG-CYY77CYの高機能指揮支援車、陸上も滑走できる特殊挺のエアボートなどの特殊車両が配備される予定だ。

『一刻も早く進入困難な現場に先行し、必要な情報収集体制及び救助活動体制を構築すること』というポラリスの使命を担い、レスキュー隊員とともに活躍が期待される。

https://www.polarissnowmobile.jp

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