ベントレー ミュルザンヌのフィナーレを飾る限定30台の6.75 エディション




2023年までに全モデルにハイブリッドを導入予定

ベントレーのラグジュアリーリムジン、旗艦モデルのミュルザンヌの生産終了が決定し、限定モデルを発売することになった。

この限定モデルは ミュルザンヌ 6.75 エディション バイ マリナーと命名され、30台のみ限定生産される。名称の由来であり、この限定モデル誕生のきっかけともなった6¾リッターエンジンは、今年で記念すべき60‍周年を迎えた。

30台の6.75 エディションを最後にミュルザンヌは生産終了となり、今後はベントレーの新たな旗艦モデルとして、新型フライングスパーがラグジュアリーカーラインアップの頂点に立つことになる。フライングスパーには2023年までにハイブリッドシステムの導入が予定されており、こうした動きはベントレーが目指す未来の姿、サステナブルなラグジュアリーカーへの移行を象徴しているものだ。世界トップの人気を誇る超高級車ブランドであるベントレーは、ベンテイガ ハイブリッドの発売によって電動化への歩みを着実に進めている。ベンテイガ ハイブリッドはラグジュアリーSUV初のハイブリッドモデルであり、ベントレー史上最高の効率性を誇る。

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ベントレー モーターズのセールス・マーケティング・アフターセールス担当のクリス・クラフト取締役は次のように述べた。「ミュルザンヌは、ラグジュアリーリムジンのセグメントでベントレーが世界トップの座を堅持するためになくてはならないモデルでした。我が社のフラッグシップモデルとして長きにわたって愛され、世界一のクルマをハンドビルドすることにこだわり続ける私どもの想いを具現化した存在です。新たに製作されるミュルザンヌ 6.75 エディションにはミュルザンヌの魅力が凝縮されています」

また、懸念される雇用の問題についてはこのようにコメントした。「ミュルザンヌは2020年春に生産終了となりますが、他の既存ラインアップに対する需要が非常に高いことから、ミュルザンヌの生産に携わる全スタッフは配置転換する予定です」

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ミュルザンヌ 6.75 エディション バイ マリナーはベントレーの輝かしい歴史の中でもひときわ特別なモデルです。ベースとするのは530hp、1100Nmを発揮するミュルザンヌ スピードで、史上最高の超高級セダンを謳うドライバーズカーだ。ミュルザンヌ 6.75 エディションに採用される代表的な変更は次のとおり。

インテリアのエアベント操作ノブを「オルガンストップ」仕様ではなく、エンジンオイルキャップをミニチュア化したデザインに変更。さらに、6.75 エディションのモチーフを各シートに刺繍。エクステリアとエンジンルームには同モチーフをデザインしたクロームバッジを設定。同モチーフをLEDウェルカムライトで投影。そして、時計とマイナーゲージの表示面にはエンジン断面図を模したデザインを採用。

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エクステリアにはグロスブラックのブライトウェアを配置し、ユーザーが選択したエクステリアカラーにアクセントを添えている。ただし、ヘッドライトとテールライトはブライトクロームで縁取られる。ボンネットのフライング Bマスコット、マリナー セレニティ ラジエターグリル、エキゾーストフィニッシャーはすべてダークティント仕上げとした。 ミュルザンヌ スピード専用21インチ5本スポークホイールはブライトマシニング仕上げ、ポケット部分はグロスブラックである。

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ボンネット下については、インテークマニホールドを従来のシルバーからブラックに変更。エンジンナンバープレートは、エンジンを組み立てた職人の署名を入れるのが常だが、この限定モデルではベントレーのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOの署名が入る。

キャビンにもこだわりの装備が随所に見られる。レザーハイドはシングルトーンでImperial Blue、Beluga、Fireglow、Newmarket Tanの4種類をそろえ、専用のカラースプリットを採用。シルバーのシートパイピング、センターコンソール周囲のレザーハイド、ディープパイルオーバーマットのバインディング、シートとドアインサートの多孔レザーからのぞくアクセントカラーなどがインテリアに趣をプラスする。センターコンソールとリアキャビンコンソールのウッドパネルにはシルバーのペイントを施し、フロントコンソールには金属製の記念プレートをはめ込む。フェイシアとウェストレールは高光沢のGrand Black仕上げとし、ウェストレールには「ダークエンジンスピン」模様をあしらったアルミニウム製インサートを装着している。

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1980年に登場したミュルザンヌは、ベントレーを代表する4ドアサルーンとしてラグジュアリーセグメントのベンチマークを確立した。ミュルザンヌに搭載される6¾リッターエンジンのデザイン、エンジニアリング、ハンドビルドはすべて英国クルー工場で行われており、現在生産されているV8エンジンの中で最も長い歴史を誇っている。この強力なエンジンは、1959年にベントレー S2モデルに初搭載されて以来、数十年にわたって幾度となく改良が施されてきたが、V8の象徴である基本的な構造とサイズは60年経った今も当時のままである。



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