【フェイクニュース】リライアント ロビンがイギリスの新紙幣に!? 横転した三輪車がまさかの候補選出か

英国紙幣のデザインが一新される。歴史上の人物に代わり英国固有の野生動物が採用される中、一般大衆の圧倒的なリクエストにより、鳥のコマドリと同じ名を持つ伝説の3輪車「リライアント ロビン」がまさかの候補入りを果たした。エンジンから煙を吹き、生け垣で横転した姿が通貨を飾る日は来るのか。英国流ブラックユーモア全開の、イングランド銀行の動向に迫る。


自動車業界からの、毎週恒例、かつ大半が間違っている独占情報をお届けする、トップギアの移動特派員、コリー スポンデントだ。

情報筋によると、側面にゴロリと横転したリライアント ロビンの姿が、将来の英国紙幣に描かれる候補リストに選ばれたという。

歴史上の人物に代わって英国固有の野生動物たちが紙幣に採用されるという発表を受け、一般大衆からは、鳥の名を冠した「ロビン(コマドリ)」もそのリストに加えるべきだという圧倒的なリクエストが寄せられた。

これにより、英国の自動車史上、最も評判が悪く、かつ最も笑える瞬間のひとつが、大西洋ツノメドリやセイヨウオオマルハナバチ、アカゲラといった面々と大衆の支持を争い、英国の通貨に君臨するべく一騎打ちに挑むことになった。

「ええ、リライアント ロビンが英国固有の野生動物ではないことは百も承知だ。風の噂では、その生涯の大半を英国固有の生け垣の中でひっくり返って過ごしていたとは聞いているがね」と、委員会に近い情報筋はトップギアに語った。

「だが、話は実にシンプルだ。名前がロビンなのだから。鳥のロビン(コマドリ)にちなんでいる。小さくて、勇敢。よく故障するし、これが『車』として有能かどうかはさておき、果てしなく陽気だ。数年後には大した価値もなくなっているであろう英国の紙幣の素材としては、正直言って完璧じゃないか」

「率直に言って、世界が完全に停止してしまう前に、最後の1ガロン(4.5L)の燃料代を支払おうと5ポンド(1,000円)札を取り出した時、こちらを見つめ返してくるのが、その辺にいるカエルや恐ろしいメンフクロウであってほしいか? それとも、横転したファイバーグラス製の三輪車であってほしいか? ああ、やっぱりな、思った通りだ」

「バイユーのタペストリー(注1)なんて忘れるがいい。パブでビールをハーフパイント(280ml)飲むために差し出す10ポンド(2,000円)札の表面に、側面に倒れ、エンジンルームから煙を吹き上げ、破壊の爪痕を残し、呆然とした目撃者たちが口を手で押さえているリライアント ロビンの姿が印刷されている。この光景こそが、本委員会がこの案を押し進めるために必要なすべての動機なのだ」

「それと、もしこれ以上『ノーティ マックノートフェイス(紙幣ちゃん)』なんてふざけた名前を口にしたら、モーリス マリーナ(注2)の写真を印刷してやると脅しておく。警告はしたからな」と、情報筋は付け加えた。

【補足説明】

注1:バイユーのタペストリー:11世紀のノルマン・コンクエスト(ノルマン人によるイングランド征服)の物語を刺繍で描いた、英国・フランスの歴史上きわめて重要な織物。ここでは「そんな歴史的価値のある絵柄よりも、横転した三輪車の方がマシだ」という英国流の自虐ジョーク。
注2:モーリス マリーナ:1970年代に英国レイランドが製造した乗用車。品質の低さや凡庸な設計から「英国車史上最悪の一台」としてしばしば名前が挙がる。トップギアの番組内でも、ピアノを落とされるなど散々な扱いを受ける定番の「ネタ車」。

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