エイドリアン ニューウェイ、ハイパーカー製作に着手:V10エンジン搭載のRB17についてわかっている9つのこと

ニューウェイ、ハイパーカー製作に着手:V10エンジン搭載のRB17についてわかっている9つのこと。今夏の本格的プレビューに先駆け、RBのサーキットスペシャルで確認されたいくつかの事柄を紹介。



RB17はエイドリアン・ニューウェイにとってレッドブル最後のプロジェクトとなる
伝説的デザイナーであるエイドリアン ニューウェイが19年間在籍したレッドブルを来年退職することが発表されたが、サーキット走行専用ハイパーカーは彼にとって有終の美を飾るのにふさわしいプロジェクトのように思える。また、ニューウェイは魅惑的なアストンマーティン ヴァルキリーにも携わったが、RB17はF1以外のマシンを本格的に手がける初の作品となる。


パワーユニットは自然吸気のハイブリッドV10エンジン
当初、ニューウェイのロードカー構想が持ち上がった際、V12エンジンの搭載を求める声が多く聞かれた。V8エンジンの搭載も検討されていたが、最終的に彼はV10エンジンを選択したのである。このエンジンは最高回転数15,000rpmに達し、最高出力1,000馬力を発生させる自然吸気エンジンと200馬力の電気モーターとの組み合わせだ。


重量は1トンを大きく下回る見込み
正確には900kg程度になるだろう。これはニューウェイの軽量構造に関する豊富な知識とカーボン製のデザインの賜物だ。その点は、RB17の大きな特徴の一つになるだろうという期待が常にあった。車重1トン当たり1,000馬力以上の出力重量比を持ち、おそらくF1グレードの魔法のような技術が搭載され、ハンドリング性能も向上していることから、すでに期待が高まっている。


RB17は車重のほぼ2倍ものダウンフォースを発生させる
グラウンドエフェクトの強化から、切り裂くようなフロントスプリッター、そしてアクティブエアロパーツまで、ありとあらゆる空力デバイスが搭載される予定だ。その結果、RB17は最大で1.7トンものダウンフォースを発生させるといわれており、まるで暖かくて居心地の良い角にへばりつくラブラドールレトリバーのように路面に張り付くだろう。


ミシュランが専用タイヤを開発中
車と路面が唯一接している部分にかかる莫大な力を考えると、タイヤショップの在庫品などでは、到底持ちこたえることができない。そのためレッドブルはミシュランに開発を依頼しており、非常に素晴らしいものが誕生するはずだ。


幻のF1マシンにちなんだ名前
レッドブルのレーシングカーは通常「RB」に番号が続く形式で命名される。しかし、コロナウイルスのパンデミックの影響でRB16が2年間実戦投入されたため、RB17は幻のナンバーとなってしまっていた。その後、マックス フェルスタッペンがチャンピオン防衛を果たすためにRB18が投入されたが、ニューウェイは「RB17」の名をこのまま消すのではなく、妥協なきハイパーカーに冠することを決断した。理にかなった話だね。


オーナーは専用のサーキット走行イベントにご招待
フェラーリが自社の最高峰シリーズのマシンオーナー向けに、世界トップクラスのサーキットで存分にドライビングを楽しめる「XX」プログラムを提供しているように、レッドブルもRB17で同様のプログラムを提供する。購入者にはマシンの様々な設定を最大限に活用し、ドライビングプレジャーを高め、緊張による下半身のアクシデントを防ぐためのトレーニングパッケージも提供される予定だ。


今夏後半にプレビュー予定
限定的な公開ではあるが、実車は来年、おそらく2025年のオーストラリア グランプリで初披露されるだろう。レッドブルは、2026年の生産開始に先立ち、今夏に実車大のプレビュー公開を行うことを確認している。


わずか50台のみの限定生産
わずか50台しか生産されないため、オーナーになるのはそうそうたるメンバーになることが予想される。もちろん、ニューウェイ自身も1台を所有するだろうが、残りの49台が誰の手に渡るのかはまだ明らかになっていない。もしあなたがオーナーになったら、5分…いや、5時間でもいいので我トップギアに試乗させてくれません?

【日本特集】次期GT-R RX-7 LFA MR2/ケータハム プロジェクトV/日本のボルボオーナー:トップギア・ジャパン 060






=海外の反応=
「数年前にレッドブル・アストンチームが作り上げたクルマが、最終的にどのようなクルマになるのか、すごく興味がある」

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