コンチネンタルのオールシーズンコンタクト2はタイヤ寿命が長持ち

コンチネンタルタイヤ・ジャパンはオールシーズンタイヤの新製品「オールシーズンコンタクト2」を発売開始した。それを受け、3月14日、メディアに向けて製品説明が行われた。

2024年2月15日、コンチネンタルタイヤ・ジャパンはオールシーズンタイヤの新製品「オールシーズンコンタクト2」を発売開始した。それを受け、3月14日、メディアに向けて製品説明が行われたので、その概要を紹介しておこう。プレゼンテーションは、マネージング・ダイレクターのニコラオス キリアゾプロス氏、ヘッド・オブ・マーケティングにおフォンローロン シュ氏、技術サービス&トレーニングマネジャーの小川直人氏によって行われた。

ここ数年、タイヤ市場のトレンドのひとつとなっているのが「オールシーズンタイヤ」。簡単に言ってしまえば、その名のとおり1年中使えるタイヤだ。ドライ/ウエット/スノー/アイスまで、あらゆる路面に対応する。とはいえ、雪や氷の路面を定期的に運転するなら、やはりスタッドレスタイヤにはかなわない。だが、準降雪エリアと呼ばれる首都圏や京阪神圏などに住んでいて、年に1-2回の降雪路を走ることがある、という人なら、オールシーズンタイヤで十分だろう。

実際、2023年のリプレイス(補修)タイヤ市場は前年比で7%減少(数量ベース)しているが、オールシーズンタイヤはここ数年販売を伸ばしており、前年比で25%増。2019年と比較すると販売数量は1.4倍に達している。オールシーズンタイヤの市場は急速に成長しており、今後も着実な成長路線をたどると予想される。

ユーザーとしても「夏と冬でタイヤを交換するのは面倒くさい」、「外したタイヤを保管するのが大変」、「タイヤが減ったときだけ交換したい」という声はよく聞く。だが、コンチネンタルはオールシーズンタイヤに関しては後発の部類に入り、発売を開始したのは2017年からだった。その理由としては、「夏タイヤと冬タイヤは別」という開発陣の考えもあったという。

それでも後発の強みで、前モデルとなる「オールシーズンコンタクト」は海外自動車メディアや自動車クラブが実施する、さまざまなオールシーズンタイヤ比較テストにおいて高く評価され、何度も1位を獲得している。今回発表された「オールシーズンコンタクト2(以下、ASC2)」は、このテクノロジーを進化させたものだ。

その特徴としては、以下のようなものが挙げられる。

①アダプティブ・パターン
ASC2のトレッドパターンは前モデルと似たV字パターンだが、外側に向かって開いた方向性のあるオフセット Vシェイプ・パターンとオープンショルダー・グルーブ、そしてC字型のトレッドブロックが特徴的な、アダプティブ・パターンを採用している。

これにより、優れたハイドロプレーニング性能とウエット路面での安全性能を発揮し、またトレッド剛性を向上させて使用開始からタイヤ寿命の終わりまで、優れたハンドリング性能を持続する。

②スマート・エナジー・カーカス
エネルギー効率を向上させるためにカーカスとインナーライナーに低ヒステリシスの新素材を使用。これにより転がり抵抗が減り、前述のアダプティブ・パターンの採用で力の伝達が最適化することでタイヤ摩耗が低減。タイヤ寿命が長くなり、優れた燃費性能と、車両重量の重い電気自動車でも航続距離の延長を実現した。

③チリ・ブレンド・コンパウンド
コンチネンタルタイヤでは、優れたコンパウンドをチリ・コンパウンドと呼んでいる。このASC2では、グリップ/耐摩耗性と堅牢性/ウエットやドライ路面での安全性/ウインター性能/燃費効率に優れた、5種類のコンパウンドを組み合わせたチリ・ブレンド・コンパウンドと名づけられたオールシーズンタイヤに求められる性能バランスの高いコンパウンドを採用。

これにより、冬の寒冷な路面や雪道での確実なグリップ力と正確なステアリングレスポンスをはじめ、温暖な時期やドライ・ウエット両路面でも優れたブレーキ性能を発揮する。さらに新開発の柔軟なエラストマー・ネットワークにより摩耗をおさえ、燃費も向上している。

④サイドウオール・デザイン
タイヤ性能と直接の関係はないが、サイドウオールには製品名やサイズ表記はもちろんだが、ブランド名(Continental)を2カ所に配置し、四季折々のアイコンを3Dセレーションデザインで入れられる。また電気自動車に対応するEVチェックマークや、寒冷地でも十分な冬性能を発揮することが認証されていることを示すスノーピークマウンテン・スノーフレークマークが入れられており、タイヤ側面からもプレミアム感を演出している。

燃費性能&ロングライフ、ドライビング・プレジャー、そして安全性能を高次元でバランスしたオールシーズンタイヤ、コンチネンタル オールシーズンコンタクト2は従来モデルと比べて、とくに耐摩耗性能(115%)と転がり抵抗(106%)が向上しており、そしてドライブレーキング(105%)、ドライハンドリング(105%)、ウエットブレーキング(104%)などの性能も向上している。

コンチネンタル オールシーズンコンタクト2の発売サイズは、165/60R15から285/40R21まで49サイズで、日本で発売されている人気モデルの大半に適合している。また、今後も順次サイズを拡大予定。価格はオープンプライスだ。(篠原政明)

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