ロータスが2025年にEVスポーツカーを発表するが、その車名は「エリーゼ」じゃない。ロータスのSUV(エレトレより小さい)が今年後半にも登場する。
ロータスは、待望のオールエレクトリックスポーツカーを来年の2025年に発表し、2027年に顧客への納車を開始する予定であることを明らかにした。いやはや、これは大きなニュースだ。
タイプ 135というコードネームで現在知られているこのスポーツカーは、約75,000ポンド(1,400万円)からスタートする予定で、ロータスはヘテル工場での生産が開始されれば、世界で年間10,000台から15,000台の生産が可能だと見込んでいる。エミーラの年間目標台数5,000-6,000台と比較すれば、この新しいEVが、急速に進化するブランドにとっていかに重要かがわかるだろう。
ロータスのデザイン担当副社長ベン ペインはトップギアにこう語った。「そのプロジェクトは現在、全速力で進行中です。デザインはバランスを取り、完璧にする必要がありますので、軽く考えて実行することはできません。多くの調査が行われています。多くのことが試され、検討されています」
「最終的な答えに照準を合わせています。あのクルマがどうなっているのか、最終的にみんなに見せることができた暁には、とても興味深いものになっています。ロータスブランドにとって、また一歩前進したと言えるでしょう」
車名に関しても、エリーゼ、エラン、エスプリのような古典的な名称を再使用するのではなく、一歩前進するようだ。「公式としてではありませんが、私自身の個人的な見解としては、古い車名を使う可能性はあると思います。しかし、過去の名前の中には象徴的なものもありますので、どのモデルのものを使用するかは本当に注意しなければならないと思います」とペインは言う。
ということは、エリーゼがSUVとして生まれ変わることはないということなのだろうか?「絶対にないとは言い切れませんよね」とペインは言う。「繰り返しになりますが、私個人の見解としては、ブランドレベルでは、それは適切ことではないと思っています。ロータスの歴史とその由来を理解している純粋なロータスファンは、そのネーミングが何かとつながることを期待しているはずです。ですから、その名前を大型SUVにつけるというのは、ちょっと奇妙な矛盾が生まれると思うのです」
ロータスのチーフコマーシャルオフィサーであるマイク ジョンストンは、タイプ 135の正式名称について次のように語っている。
「でも、正直なところ、まだ決定していないんです。現在、専門的な話し合いが行われており、様々なアイデアが提案されています。歴史的に使えそうな名前はいくつもありますが、現段階では何も決まっていません。しかし、古い名前を使うのであれば、その名前に正当性がなければなりませんし」
「歴史の中には象徴的な名前がいくつかあるので、そのどれかを使うのであれば、それがこの商品と相性がいいということを100%確信できなければならないのです。他のブランドでは、それがうまく機能しなかったのを、見たことがあるでしょう?」
もちろん、ロータスが名前を見つけなければならない製品がもうひとつある。現在、タイプ 134と呼ばれている、エレトレよりも小型の電動SUVが今年後半に発表され、2026年にデリバリーが開始される予定だ。こちらは、ロータスが大量に販売したい商品になる。エントリー価格は約55,000ポンド(1,050万円)で、目標販売台数は年間80,000台から90,000台。ちなみに、2022年にロータスが販売したのは、合計でわずか567台だったのだから、かなり高い目標値である。
トップギア カーオブザイヤー/トヨタ ランドクルーザー/フェラーリ プロサングエ:トップギア・ジャパン 059
=海外の反応=
「ロータスは現在、ボルボも所有する中国の親会社からバッテリー技術の支援と専門知識を得ている。小型車に洗練されたパワートレインを搭載せず、ただファントゥドライブを残すというのは新鮮なんじゃないか?例えば、1,350kgの電気自動車に240馬力とか。莫大な馬力の数字を追い求め、その後、はるかに大きなバッテリーと重いシャシーを再設計する必要はない」
「新型エスプリを発表してほしいのは山々だが、新しい名前にした方がいいと思う。価格は、実現できれば、ほぼ常識的な価格を目指しているようだ(エミーラの謳い文句とは異なるが)」
「複雑にして重さを加える…今までと逆じゃん!」
「残念なことに、このブランドにはしばらく前から関心を持たなくなった」
↑「まあ、そうなっても不思議じゃないよね。彼らは長い間、エリーゼとエキシージの様々なイテレーションを持っていただけだから。しかし、私は彼らの新しい巨大投資に感銘を受けたと言わざるを得ない。このブランドをある程度知っている者にとっては、彼らがゲームに戻ってくるのを見るのはちょっとクールなことなんだ」
「エレトレがどうであれ、逃げ切り成功だろう。2023年に英国で初めて登録された107台のエレトレのうち、中古車サイトで購入できるのは37台だけだから」
「E-lizeっていう名前はどう?」
「シルエットはエスプリに酷似している。たとえそう呼ばれなくても、昔のエスプリに似ていれば、そう比較されるだろう」