キービジュアルで大谷翔平選手が着用している、セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT。プロスペックスのダイバーズウオッチで初となる、メカニカル GMT ムーブメントを搭載している。その魅力を広報担当者に聞いた。
今年も暑い夏となりそうだが、仕事に余暇にぴったりなダイバーズウオッチを紹介しよう。セイコー プロスペックスのダイバーズウオッチで初となる、メカニカル GMT ムーブメントを搭載したレギュラーモデル(セイコー プロスペックス 1968 メカニカルダイバーズ 現代デザイン GMT)2機種と限定モデル(セイコー腕時計 110 周年記念限定モデル セイコー プロスペックス ダイバースキューバ Save the Ocean)1機種が発売されたのだ。価格は、レギュラーモデルが209,000 円、限定モデルが231,000 円。
GMT(Greenwich Mean Time)機能とは、なんだろう?これは、時針と 24 時針(GMT 針)がそれぞれ別の時刻を示すことで、時差のあるふたつのタイムゾーンの時刻を表示できる機能のこと。グローバルに活躍するビジネスマンには欠かせない仕事の相棒になりそうだ。
実は今回の新作には、ベースとなったモデルがある。それが、1968 メカニカルダイバーズだ。これは、セイコーが国産初のダイバーズウオッチを発売してから3年後の1968年に発表したモデルになる。以降、セイコーはダイバーズウオッチの可能性を追求し、極限の環境条件にも耐えうる安全性や信頼性を実現させることで、世界中のプロフェッショナルダイバーや冒険家から高い評価と信頼を獲得している。そして2023年の夏、1968 年発売のヒストリカルモデルをベースに、プレミアムスポーツウオッチにふさわしいスペック、デザインへとアップデートを遂げたダイバーズウオッチが登場したというわけだ。
今回の新モデルに関して、広報担当者にいくつかの質問をした。
Q:1968 メカニカルダイバーズの意匠を継承しながらも、プレミアムスポーツウオッチとして生まれ変わりました。開発面でどのような心がけがあったのでしょうか。
「国内外の目の肥えたお客様がプレミアムダイバーズに求める本格スペックと審美性の両立に注力して開発を行いました。
開発における最大のポイントは、新メカニカルキャリバー「6R54」を採用することで、GMT機能を備えながら、3日間(約72時間)のロングパワーリザーブを可能にしたことです。GMT針(24時針)を単独で調整できるため、自国の時刻(ホームタイム)はそのままに、第二時間帯を簡単に変更いただけます。
ベースとなった1968 メカニカルダイバーズは、セイコーが国産初のダイバーズウオッチを発売してから3年後の1968年に発表したモデルです。当時世界最高水準の10振動ハイビート、300m防水を実現し、エベレスト登頂時に携帯されるなど堅牢性の高さを証明するストーリーもあります。その、1968 メカニカルダイバーズのヘリテージデザインを継承しながらも、随所に鏡面仕上げを取り入れ、力強いダイバーズウオッチに上質な印象に仕上げました。また、傷がつきにくい艶やかなセラミックス製の回転ベゼル表示板を採用しています。回転ベゼルは逆回転防止ベゼルで、これはダイバーの人命に関わるダイバーズウオッチには標準装備されている機能です。こうした雑学も自動車ファンの心をくすぐる要素になるのではないでしょうか」
Q:トップギア・ジャパンの読者は仕事でステアリングを握ったり、レースも含めてドライブを楽しんだりする人が多いです。ドライビングする上での利点はありますでしょうか。
「ダイバーズウオッチならではの衝撃や振動に対する耐性は、刺激的なドライビングをする中で心強いスペックと言えるのではないでしょうか。また、ケースを低重心設計にしており、ブレスレットも腕なじみの良さにこだわっているので、アクティブシーンにおいても快適に着用いただけます。りゅうずの位置も3時位置ではなく、4時位置にすることで車の運転時に手首にりゅうずが当たりにくい造形になっています」
Q:カラーパターンや色味に関するこだわりについてお聞かせください。
「レギュラーモデルとして、グリーンダイヤルのSBEJ009とシンプルなブラックダイヤルのSBEJ011をラインアップしています。ブラックダイヤルはダイバーズウオッチとしてもスタンダードでクラシカルな魅力があります。ブラックやホワイトなどの定番カラーでないモデルを試したいと考えている方にはぜひグリーンダイヤルを手にとっていただきたいです。
また、レギュラーモデルに加え、セイコーが国産初の腕時計を世に送り出してから110周年を記念した限定モデルのSBEJ013も用意しています。セイコーダイバーズが信頼を築いた、極地に広がる壮大な氷河の情景を、グレーカラーのセラミックス製ベゼルと、立体的な型打ち模様を施したアイスブルーカラーのダイヤルで表現しています。世界限定4,000本(うち国内700本)の数量限定でシリアルナンバー入りと、特別感のあるモデルです」
Q:今回のモデルのグローバル展開について、教えてください。
「今回の新モデルが属するセイコー プロスペックスはグローバルブランドに位置付けられており、グローバルブランドの中でも主力のブランドです。日本国外では約50カ国で展開しており、北米、欧州、アジアの主要国で販売しています。特に、アメリカ、ドイツ、フランス、UK、そしてアジアではタイで人気が高く、好評をいただいています」
Q:セイコー プロスペックスのキービジュアルで大谷翔平選手が着用しているモデルでもありますが、日本ではどんな人に着用してもらいたいでしょうか。
「セイコー プロスペックスは、ブランドフィロソフィーである「Keep Going Forward」、常なる前進の精神のもと、挑戦を続けるブランドです。前人未到の二刀流に挑み活躍している大谷翔平選手の、日々挑戦を続け、記録を打ち立てている姿勢は、プロスペックスのイメージに重なります。日本に限らずですが、何かに挑戦している人、これから挑戦しようとする人に着けていただけたらと考えております」
仕事に遊びに、挑戦し続ける人の手首にこそよく似合う、プロスペックスのダイバーズウオッチなのである。