メルセデス・マイバッハ EQS 680 SUVが打ち出したゴージャス系EVのカタチ

超富裕層もゼロ・エミッションを目指す時代 だが最も目立つ方法で

メルセデス・マイバッハは、初の電動リムジン、EQS 680 SUVを公開したが、これは2022年に発売されたメルセデス・ベンツのEQS SUVがベースになっている。

外装にはマイバッハの特徴であるツートーンペイントが選択でき、内装も豪華絢爛なものとなっており、内外ともに予想通りの派手さだ。後席も前席に負けず劣らずのハイスペックで、ヒーター、ベンチレーション、マッサージ機能が標準装備されている。ヒーターは首や肩まで届くので、快適性は抜群だ。

標準装備のリアシートはベンチシートだが、マイバッハの「ファーストクラス・リア」を選択すると、2つの飛行機型シート(エコノミーシートにはない高級なシート)と大型のセンターコンソールが装備される。コンソールには、ヒーター付きカップホルダー、車載リアエンターテイメントを操作するためのタブレット、USB-CプラグとHDMI入力が多数装備されている。センターコンソールのオプションには、折りたたみ式テーブル、冷蔵庫、銀メッキのシャンパンゴブレットなどがある。なぜかというと、そのような装備を楽しむことができるから、というのが理由だ。車内のどこにいても、Burmesterが厳選した「4Dサウンド」に包まれる。各座席に2つあるエキサイターを含む15個のスピーカーが車内に自由に散りばめられていて、そこからこのサウンドが生み出されるのだ。

合わせガラスはもちろんのこと、空気の流れを整えノイズを低減するボディ周りのエアロフリック、フロントアクスルの専用サポート、Eモーター用の追加ラバーマウントなど、外界の音を最小限に抑えるためのあらゆる工夫が施されており、高級車バイヤーが期待する「包み込むような感覚」を実現している。さらにメルセデスは、ホイールアーチの内側に石がぶつかる音を和らげるために、消音材を追加で使用するまでに至っているという…。これぞ、こだわりだ。

メルセデスによれば、このクルマに搭載される巨大なバッテリーの航続距離は、最大で600kmになると予想されていまる(バッテリーの大きさはまだ不明だが、この数字から、標準的なEQS SUVの120kWhオプションと少なくとも同じ大きさになることがわかる)。最大充電速度は200kWで、メルセデスによれば、わずか31分で10-80パーセントの充電が可能だという。強力な急速充電器で25分充電すれば、航続距離は220km延長される。

マイバッハ EQS SUVは、このような大きな車(標準的なEQS SUVの重量は2.8トンだから、このクルマが3.0トンを超えていないとしたら、それはそれで驚きだが)から予想通り印象的な性能を発揮する。0-100km/hで4.4秒という時間は、後席でシャンパンの泡をぶちまけないように、あなたの運転手が一声かけてさえくれれば、未知の世界となることだろう。

最近の高級車には、エコ、コンフォート、スポーツなど、さまざまな走行モードが用意されていまるが、このマイバッハには、後席乗員の快適性を最大限に高めるための特別な走行モードがあり、エアサスペンションが破壊的なまでに快適な効果を発揮している。オシレーションノード(振動ノード)が何なのかはよくわからないが、リアシートの下にはオシレーションノードがあり、マイバッハによれば、これがこのクルマをより快適にしてくれるのだそうだ。

最高速度209km/hは、航続距離を確保するためのもので、マイバッハがフロントとリアに搭載したツインeモーターによる658psのパワーを反映しているわけではなく、4輪駆動を可能にしている。トルクも950Nmと圧倒的だ。遅刻しそうなときは、こので急ぐこともできるけれど、マイバッハと運転手を雇えるほど裕福な人なら、他の誰もがあなたを待っているだろうと想像できるよね。




=海外の反応=
「これ、ぶっちゃけミニバンじゃね?」
↑「テスラモデルXと同じだが、ミニバンとしてはダメだろう、でないと2,000万円以上で売れないから」
「逆にいいなぁ…醜悪で」
「私のBurstnerモーターホームは3100kgなので、これよりほんの少し多いだけ。そう、私のモーターホームにはキッチンシンクやその他多くのものが含まれているしね。マイバッハの積載量は約500kgか。この肥満体の責任は誰にあるのだろうか?イーロン マスクか?電気自動車は環境に優しい選択だと思ってたんだけどな。冗談みたいな話になってきたよね」
「あのハイパースクリーンは、本当に贅沢な体験をさせてくれないんだ」
「なるほど、味わい深い」
「バッテリーのサイズについてだが、効率と航続距離の主張から、私は149kWh(使用可能)に賭けている」
「実はちょっと気に入っている。でも、この車にはもっとかっこいいホイールが必要だ」
↑「あなたの車の趣味は、控えめに言ってもヤバいかも…。しかし、ホイールについては、あなたの言うとおりだな」

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