ベントレー、EV生産のための新しいローンチクオリティセンターとエンジニアリング テクニカルセンターの建設に着工



ベントレーモーターズは、世界で最も持続可能な高級自動車メーカーとなるための次のステップを踏み出し、新しいローンチクオリティセンターとエンジニアリングテクニカルセンターの起工式を執り行った。英国クルーにあるベントレーの本社に建設された新施設は、これからのバッテリー駆動電気自動車(BEV)の生産に向けた準備に不可欠であり、次世代のデジタルでフレキシブルかつ高付加価値の製造オペレーションにおける新しいベンチマークを確立するものだ。

その第一歩として、新施設には2026年にベントレー初のBEVを導入するための準備として、BEVの組立ラインのレプリカが設置される予定だ。さらに、将来のモデル開発の拠点として、ソフトウェア統合センター、プロトタイプワークショップ、計測テスト、将来の材料開発に焦点を当てた専用エリアが設置される。

これを記念して、製造担当取締役であるピーター ボッシュと研究開発担当取締役であるマティアス ラーベ博士が、施設にある101本の柱のうちの1つである重要な構造柱にサインをした。3,500万ポンド(57億円)をかけて建設されたこのセンターは、将来の製品および全モデルを製造しているクルーのピムスレーン工場に対する10年間にわたる合計25億ポンド(4,000億円)の投資計画の一環だ。

クルーを「ドリームファクトリー」に変えることは、ベントレーの先駆的なビヨンド100戦略のカギとなる要素である。この戦略では、2030年までにカーボンニュートラルを達成しながら、電動化の未来を支えるためにラインナップ全体を改革していく予定だ。このデジタルで、環境への影響がなく、フレキシブルでかつ高付加価値の製造施設は、製造による環境負荷ゼロを目指すアプローチを導入し、次世代のデジタルアプリケーションで高級車業界をリードしていく。

新しいローンチクオリティセンターは2つのフロアで構成され、それぞれ4,000平方メートルの広さがある。1階には社内の計測チームが置かれ、ベントレーのあらゆる部品を最高水準の精度で測定する責任を負っている。このチームの役割は、生産ラインから出荷されるすべての高級車の品質、性能、寿命の基礎となるものだ。2階には、将来の材料試験のためのラボと、将来のBEV組立を試験するためのミニ組立ラインが設置され、完全な生産試験場となる予定だ。

また、エンジニアリングテクニカルセンターは2つのフロアにまたがり、合計13,000平方メートルの広さになる。このセンターには、未来のモデルのためのプロトタイプワークショップ、材料開発、ソフトウェア・インテグレーション・センターが設置される。この施設の調和のとれた統合のカギとなるのは、すべてのソフトウェアと電気、デジタル高電圧システムのトレーニング、テスト、立ち上げ準備のスキルを構造化し、包括的に適用することだ。

これらの部門はすべて、ピムスレーンにある既存の建物の中で最も古いA1ビルにある現在の住まいから移転する。A1ビルは、2026年の生産開始に合わせてBEVの組み立て工場に生まれ変わる予定だ。ローンチクオリティセンターLとエンジニアリングテクニカルセンターの合計で約300名のベントレー社員が働くことになり、2023年末の完成を予定している。

「ドリームファクトリー」の設立は、ベントレーの先進的で大胆なビヨンド100戦略の一環だ。この野心的な計画のカギとなるのが、2030年までに毎年新しい電気自動車を発売することを約束する「5-in-5」計画だ。

製造部門担当役員であるピーター ボッシュは次のようにコメントしている。
「新しいローンチクオリティセンターとエンジニアリングテクニカルセンターの着工は、電動化されたカーボンニュートラルな未来に向けた私たちの旅路における、もう一つの大きなマイルストーンです」

「自動車産業はデジタル革命の真っ只中にあり、自動車は真にデジタルデバイスとなりつつあります。このことは、進化するドリームファクトリーを支える次世代の高付加価値な製造方法の実現を目指しているベントレーにとって大きなチャンスであり、ビヨンド100戦略および長期的な未来へのコミットメントを再度強調するものです」






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