これはニュース記事ではない。
ルネ マグリットのような「これはパイプではない」なんていうこともない。ペブルビーチで正式にデビューする2台の新型アストンマーティンの情報を得たのだが、そのクルマ自体についての情報はない、ということなのだ。つまり、ニュースの定義が「新しい情報を提供すること」であるならば、これは「新しい情報」ではないのだ。
では、実際に何がわかっているのか。
アストンマーティンによれば、世界最強のラグジュアリーSUVであるDBX707の試乗会が開かれることと、ヴァルハラの開発について、インテリアを中心にしたアップデートがあることだ。コスワースV12を搭載するクルマには、それが重要だから。そして、これとは別に、ペブルビーチでデビューする2台の新型アストンがあるとのこと。つまり、それほど多くの台数じゃないけど。
しかし、タブロイド紙によく見られるように、事実が不足していると、根拠のない理論がはびこっていくばかりである。そして、これらの理論は、常に修辞的な質問として最適に表現される。新型アストンには垂直離陸機能があるのか、新しいバッジデザインに気づく人はいるのか、バッジのデザインを変えたことを気にする人はいるのか。Vで始まるというアストンのネーミングスキームに従って、1台は「来年、息子のために'V'(Victory=勝利)を収めなければ、F1資金を引き上げるぞ」という意味なのだろうか?はっきり分かるまでは、そうでないことを証明することはできない。
だから、ニュース記事でもないし、マグリットへのオマージュでもない。ずっとバートランド ラッセルのティーポットだったんだよ、みなさん。
=海外の反応=
「これは、今年約束されていたヴァンテージやDB11のフェイスリフトではなく、「多くのことが再設計され、まったく新しいモデルになりました」というようなマーケティング上のごまかしではないだろうか?」
↑「トビアス ムアーズがこれらを2023年初頭に延期すると言ったと記憶しているんだけど…。まあ、100%の確信があるわけではなく、どこで読んだのか見当もつかない」
「ヴァルハラはV12ではない。数十年ぶりのアストン自社製V6となるはずだった。アストンがどこでも使えるAMG M178 V8の計画を変更する直前に、このプロジェクトに誇大広告を打ったのである。数千万円のヴァンテージでは問題ないが、3億円以上のヴァルハラでは異端だ」
「DBS AMR Proとかいう意味不明なものになるんだろうなぁ。今はDBXのバリエーションと追加モデル以外にキャッシュフローの可能性があるとは思えない。それか、とんでもなく高価なパーツをつけたスペシャル限定版か、どちらかだろうね」
↑「あのミッドエンジンのヴァンキッシュを開発中とのことだが、最近やけに静かだね。なんでだろ」