小さなフェイスリフトにもかかわらず、見た目が大きく変わったと思うのは我々だけだろうか。これは、新型DS 7だ。引き締まったアゴのラインに加えて、新鮮な照明と新しいホイールが、全体の印象を引き締めようとしている。
クロスバックというバッジがなくなったことで、最も短い車名のひとつになった。ノルウェーのÅ村やフランスのYほどではないにせよ。あと、Kanye West(カニエ ウェスト)とその交際相手でタレントのKim Kardashian(キム カーダシアン)のカップルを指すKimye(キミエ)は2人なので、それぞれ2文字半しかないけどね。
新しい顔の最も特徴的な部分は、いわゆる光のベールで、ボディカラーから現れる5つのLEDライト半透明バーのセットは、各フロントコーナーを印象付けている。
インテリアでは、スクリーンシステムも大幅に改善され、DS 4に搭載されたレスポンシブ・セットアップのようなものになった。ちなみに、このシステムは年末までにDS 9とDS 3にも搭載される予定だという。
自然な音声認識も追加されたが、残念なのは返事をする合成音声の女性のアクセントが、アメリカ英語とイギリス英語(この言い方も変だよね?)を混ぜ合わせた、間大西洋岸な感じで変なんだ。フランス人のようななまめかしい声だったらよかったのにと思うのは私だけ?だって、ここはDSなのだから。
キャビンの素材もアップグレードされている。バスティーユのトリムには、「新しいDSキャンバス仕上げと、魚の皮のウロコからインスピレーションを得たバサルトブラックの木目が施されています」という。これは、現実社会では、なかなかいいんじゃないかと思うのだが、この説明ではすぐに欲しくなるようなもんじゃない。
他のニュースとしては、4輪駆動のハイブリッドが登場していて、この写真のフラットグレーの車がそれだ。電気式後輪とガソリン電気式前輪の両方がベストを尽くしたときには、360bhpを発揮する。そのバージョンは、21インチのホイール、より広いトラック、独自のサスペンションチューンと大きなブレーキがついている。0-100km/hは5.6秒と謳われている。
同じパワートレインの300bhpバージョンと、従来通り225bhpのフロントドライブのPHEVもある。E-Tenseと名付けられたこれら3つのPHEVは、いずれも従来よりも大容量のバッテリーを搭載し、約65kmの電気走行距離を実現するとともに、長距離走行時のガソリン消費量も改善されている。
純ガソリンモデルはなくなった。フェイスリフト前の225 PHEVは純ガソリン車より約6,000ポンド(100万円)高かったので、DS 7の平均価格は大幅に上昇することを意味している。一方、ディーゼルは依然としてバジェットオプションとして残されている。
DS 7は、ファミリー向けクロスオーバーとしては、常に魅力的な選択肢であった。しかし、そのデザイン、キャビン、インターフェイスにおいて、妙にエキセントリックなエッジ処理に悩まされてきた。今回のアップデートでは、そのほとんどが滑らかになったように見える。
=海外の反応=
「ここ数年、野外で過ごすことが多く、いろいろなところを旅しているにもかかわらず、一度も見たことがないんだけど」
「ホントにこれ、好き。古いDS 7は少したるんで見えたが、それを取り除くことができた。このような、ドイツのライバルに対抗できるものがあるってことは(特にそれがフランスのものならなおさら)、自分にとっては良いこと。さらに、進化しているし」
「このような、ドイツに代わるパリジェンヌのようなデザインはとても好きだ。だが、私は彼らの現在の外観には、魅力的なものを見つけたと言うことはできない。皮肉にも、プジョーのダウンマーケットのように見えちゃうんだよね」