トップギアの特派員であるコリー スポンデント(コレスポンデント:特派員)が、モータースポーツ界から、独占フェイクニュースをお届けしている。
F1関係者は、イタリアGPが従来の本拠地モンツァからベネチアの運河沿いの臨時サーキットに移設されるということを確認した。
これは、F1がスパのような人気のある旧式のサーキットに見切りをつけ、いかに退屈であろうと華やかな「旅先」のストリートレースを好むという不可解なトレンドが継続しているということの証明である。
「世界最速のレーストラックを失うのは残念だ」と、ある関係者は説明する。「しかし、F1を人里離れた観光地に持っていくチャンスは、断ることができないものだった」
「確かに、オーバーテイクはできないし、敷設するアスファルトの重さで街が沈んでしまう危険性もある。でも、サンマルコ広場を突っ切るグリッドの姿は、YouTubeのサムネイルに映えるだろうし、文字通りそれがすべての理由だ」YouTube、TikTok、Instagramと、映え狙いばっかだね…。
F1の視聴者数が世界中で増えているのは、Netflixの『Drive to Survive(ドライブ・トゥ・サバイブ)』シリーズの成功によるところが大きく、今やF1上層部は、長年のファンよりもチェッカーフラッグが何であるかをまだわかっていない人々の意見に興味を示している。
ニュルブルクリンクやエストリルのようなクラシックな開催地がカレンダーから消えて久しい一方で、地球上のベストドライバー20人がマイアミの駐車場でバトルを繰り広げるというビジネスケースは完全に成立しているようである。
ある現役ドライバーは、名前を明かさないようにと頼んだが、こう言った。「ベニス?!冗談だろう。モナコよりひどいだろうし、あれに耐えられるのは、そこに住んでいるからだよ」
「でも、ベニスが候補地だってのは聞いたことがあるよ」とそのドライバーは認めた。「じつは、アゼルバイジャンがどこにあるのか、まだよくわからないんだけどね」