フェラーリは今年後半にSUV「プロサングエ」の生産を開始する予定…あっ、ごめんFUVだったね

だから、言ったじゃん、こういう結末になるんだって。SUVが世界を席巻して久しいが、これまで、地球の片隅で不利な条件と戦い、避けられない事態を引き延ばしてきたものがいる。フェラーリだ。だがそれも、2022年に終わる。

もちろん、フェラーリは何年も前にSUVの製造を約束していたし、最近ではランボルギーニ ウルス、ロールス・ロイス カリナン、アストンマーティン DBXが、それぞれのブランドに対して程度の差こそあれ、成功をもたらしている。スポーツカーや高級車メーカーが生き残るためには、いずれにせよ資金が必要だからね。

フェラーリの2021年の財務報告書の一行で、SUV「プロサングエ」が今年生産に入り、最初のデリバリーが2023年に行われることが、今回確認された。

これまでのところ、私たちはそれについて何を知っているかって?実は、それほど多くはない。2018年にトップギアがこの問題についてFCAの故セルジオ マルキオンネに質問したとき、彼は当時まだ名前のなかったSUVを「FUV」、つまり「フェラーリ・ユーティリティ・ビークル」と呼ぶべきだと主張していた。

「フェラーリが考えるユーティリティ・ビークルのあるべき姿は何でもいい」と、当時は語っていた。「フェラーリのような走りをするのが、その定義となるんだ」

フィアット クライスラーは現在、もちろんマイケル マンレーの管理下にあるが、過去にフェラーリのSUVの話が持ち上がったとき、マルキオンネが「オレを撃ち殺してからにしてくれ」と言ったことを考えると、彼が受け継いだ方向性は、かなりの転換を果たしたといえるだろう。

プロサングエの売上見通しは以前から明らかであり、同社は2020年比で22.3%増の11,155台を販売した好調な1年を土台に、さらに上積みを図りたいところだろう。

TGは、V8スーパーカーの売上がその上昇を牽引し、一方、V12の生産は、812 スーパーファストが追い出されたため、16.1%減少したことを数字で示した。

12ヶ月後の初期販売台数が集計されたとき、プロサングエはこれらの数字にどのような影響を与えるだろうか?以下、予想をお願い。

三ツ星ファーム

=海外の反応=
「フェラーリは昨年、11,155台を販売した。ウルスは、発売前の前年同期のランボルギーニの販売台数を約23%増加させた。控えめに言って、このSUVで販売台数を20%増やすとすると、2,231台の販売増となる。そうすると、フェラーリの販売台数は約1会計年度で13,386台という計算だ。面白いのは、これがどう増えていくかということ。ウルスやDBXがランボルギーニやアストンマーティンにもたらしたものと比べたら、どう変わってくるのだろうか。あと、2032年に登場するマクラーレンのSUVは、この自動車メーカーにとってどうなのだろう?」
「ポルシェはカイエンを、嫌というほどラインナップにのせてるのに、911のイメージに影響を与えていない」
↑「確かに、カイエンのラインナップは多い。だがポルシェは、無意味なGT3、GT3マニュアル、基本に忠実な911Tなどを作ることによって、その評判の一部を取り戻すために本当に懸命に働かなければならなかったんだ。いまだいる純粋主義者、運転好きな人のためにケアしなければならなかったってことだよ」
↑「結局のところ、これらは大企業であり、金儲けのために存在しているのだ。また、このような生産性の低い「マニアック」な車にどうやって資金を供給しているんだと思う?」
↑「それがブランドの評判を落とすことに異論はないだろう。しかし、カイエンとマカンがなければ、ポルシェは成立しないだろうし、間違いなくどんな種類の「GT3s、GT3マニュアル、基本に忠実な911T」でも、作れないはずだ。ボクスターの前にポルシェがどこに向かっていたかを見てほしい。ポルシェがSUVの前に財政的に、そしてエンジニアリングと安定性の問題でどういうふうになっていたかを見てほしい。エンスー(私を含む)としては、これらのブランドがこういった怪物を作るのを見るのは嫌いだが、彼らはさらに仕事をし続けなければならないのだ。このようなブランドがなければ、ランボルギーニ、アストンマーティン、ポルシェ、BMW、ロータス、そして今やフェラーリ、そしておそらくケーニグセグ(純粋なSUVを作ることはないと思うけど)を除くすべてのブランドが倒産していただろう」
↑「ケーニグセグのコメントは何かが足りないと思う。SUVを作る気がないのは間違っていないが、ブガッティ、パガーニ、リマックなどもあまり興味がないのではと思うよ。一台あたり9桁の価格は、プレステージイメージに大きく依存するため、クロスオーバーを販売することで得るものよりも失うものの方が多いというリスクがあると思う。もし、この中の誰かがダウンマーケットに向かうとしたら、その時だろうね。マクラーレンも、この衝動に駆られている。しかし、何度も破産を経験している」
↑「フォルクスワーゲングループは、ブガッティを1台売るごとに損失を出している。リマック オートモーティブは、他のメーカーに売る製品を宣伝し、改良するための手段として、損失を出している。おっしゃるとおり、最終的にはマクラーレンもその資金を得るために、飛び込み営業をすることになるのだろう。パガーニをケーニグセグと並べると、その通りだと思う。
でも、メルセデスやBMWのことは、みんなそう言っていたんだよ。それからポルシェについても同じことを言ってた。ランボルギーニについても、そして、フェラーリについても言ってたじゃないか。フェラーリやランボルギーニが「絶対にやらない」と言った後のことだ。ケーニグセグとパガーニに強制されないことを望むし、彼らの創業者が生きている間はそうならないことについては、強く疑っている。しかし、彼らは巨大なグローバルコングロマリットに支えられているわけでもない。自動車産業は、老舗のマスメーカーであっても、その製品で利益を上げることは難しい。自動車メーカーは、市場に追随して利益を上げ、ドアを開け続けるか、市場に関係なく自分たちのやりたいことを貫き、もはや存在しないメーカーのリストに加わるかのどちらかしかないのである」
↑「あなたが言ったことのほとんどに同意だ。でも、ブガッティの統計については、よくわからないんだ。ヴェイロンがまだ販売されていたころに聞いた話だが、シロンが発売されたら変わったと思う。「世界一速いクルマ」のTシャツを作るライセンスは、おもちゃの権利などはもちろんのこと、現金で泳ぐための片道切符に違いないのだし」
「いつ実現するんだ?」
↑「フェラーリのことだから、99.9%準備が整うまでは、これ以上の詳細は発表しないだろうけど…」
「本心としては、背が高くて太ったソフトなフェラーリが欲しい。私は、利益を最大化するために、できるだけ多くの車を作って売り上げを追いかけることは、かえってブランドを傷つけることがあると言いたいのだ」
↑「利益があるからこそ、利益率がはるかに低い、私たちが愛するスポーツカーを作ることができるのだ。低収益のスポーツカーに依存することで、財務的な安定性を欠き、どれだけの愛すべきブランドが沈んでいったことだろうか。そのために倒産したり、消滅の危機に瀕したりするのをどれだけ見てきたことだろう。
私は、これらのブランドが踵を返して消滅するよりも、SUVを売って私の愛するクルマの資金源になってくれることを望んでいる。ブランドにとって本当に痛いのは何か知ってる?倒産だ」
「まあ、来るべくして来たというところか。少なくとも、本物品質であることは間違いないだろう。アストンのDBXはAMGから多くのパーツを調達しているし、ベンテイガやウルスはポルシェのエンジンとアウディの技術が入っている。やはり、スポーティなSUVの王者としてカイエン ターボ GTを超えるのは難しいと思う。ベースが14万7000ポンド(2,300万円)と、とんでもないクルマだし。フェラーリにはないこの分野への集中力があり、使い勝手のよさも抜群だ。繰り返すが、マラネロが700リッターを超えるトランクを提供してくれるとは思えない。というわけで、注目していこう。フェラーリは、もしこの車が、私が挙げた他の車から売上を奪うことを望むというなら、やるべきことがたくさんあるのだから」
↑「どれも実用性の問題じゃない。フェラーリには、ランボルギーニやアストンが参入してきたときにポルシェが失った虚栄心があるはずだ。911とアヴェンタドールをクロスショップする人がいないように、フェラーリはポルシェではなくランボから顧客を奪うことになるんだよ」
↑「SUVのゲームは、911-アヴェンタドールよりもR8-ウラカンの方が断然多いと思う。これらのパフォーマンスSUVはすべて基本的に同じレシピで、価格もかなり接近している。911とアヴェンタドールのように、ウルスとカイエンを区別することはできない。むしろ、10万ポンド(1,560万円)対30万ポンド(4,700万円)ではなく、15万ポンド(2,350万円)対20万ポンド(3,125万円)の激戦区で好きなものを選べばいいんだ」
↑「あなたのコメントのほとんどはまったく正しいんだが、これは使い勝手を考えるとFF/GTC4に代わるものであるべきだ。2ドアのV12で、500リットルのトランクに大人4人がゆったりと座れる。フェラーリは、間違いなくユーティリティを行う方法を知っている。これは、フェラーリがこれまで学校の送り迎えには絶望的であったが、本当にそうなのかどうかがわかるものだ」
「とても具体的なことになるけど、ローマのスタイリングを取り入れた5ドアのGTC4にしてほしいんだ。もちろん、車高は少しジャッキアップしてさ。そうであれば、気にならないどころか、なんだか愛おしく思えてくるのだけど?どうだろ?でも、ローマのセンタータブレットとステアリングのタッチボタンが付くのは、はっきり言って、使い勝手の点であまり良くない気がする」
「4ドアのGTC4 ルッソに近いものになるんだろう」
↑「車高が高すぎるクルマになることはないだろう、と楽観的に考えているんだが」
「マセラティ レヴァンテをパワーアップしたドレスアップモデルでないことを祈るばかり」
「エンツォは、スーパーファストのクランクよりも速く、墓の中で回転している」
↑「ロードカーは、彼にとってはモータースポーツの資金調達のためにあるようなものだからだ。しかし、多くのファンを困らせることは間違いないだろう」
「ああ、早く実物が見たい」
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