アストンマーティン DBX長期レポート7:アストンマーティンはDBXの高速化と環境負荷低減のどちらに重点を置くべきか?

スペシフィケーション: アストンマーティン DBX

エンジン:3982cc

パワー:550hp

0-100km/h:4.5秒

価格:23,450,000円

アストンマーティン

ここ数カ月、インターネット上では、ニュルブルクリンクを走る謎のアストンマーティン DBXのスパイ写真が話題になっている。

目撃者のレポートによると、テスト中のエンジンは、DB11やDBSに搭載されているツインターボV12と驚くほどよく似たサウンドを発していたそうだ。もし、DBXのV12バージョンが登場するとしたら、多くの人々を興奮させるに違いない。特に、噂通りローダウンサスペンションとスポーツスタイルが追加されるとしたら、なおさらだ。

しかし、果たしてそれが必要なのかどうか、私は疑問に思っている。というのも、DBXとの暮らしで私がもっとも楽しんでいることのひとつは、このクルマがとても文化的な方向に振ってあることだ。特にランボルギーニ ウルスと比較すると、そのスタイリングは驚くほど控えめで、これぞステートメントカーといえる。

スタートボタンを押すと、アグレッシブなうなり声ではなく、心地よいうなり声が聞こえてくる。追い越しのためにスロットルペダルを踏み込むと、少し吠え始めるが、それは威厳のある方法となっている。以前にも報告したように、GTカーではなく2トンを超えるSUVを運転していることを忘れてしまうほど、ステアリングは切れ味がよく正確で、ハンドリングは軽快で俊敏だ。

メルセデス譲りの4.0リッターツインターボV8は、最高出力550hp、0-100km/h加速4.5秒を発揮するが、それにもかかわらず、要求されたときだけ立ち上がって走る、穏やかなクルーザーである。私はほとんどの時間をデフォルトの「GTモード」で過ごし、快適さと乗り心地、そしてオールラウンドなラグジュアリーを楽しんでいるので、この点は好都合だった。

しかし、プリセットされた5つのモード(Terrain、Terrain+、Individual、Sport、Sport+)に切り替えずにはいられないこともある。スポーツ+では、すべてが11段階まで引き上げられる。エンジンは唸りを上げ、エキゾーストは破裂し、ダッシュボード上のダイヤルは赤に変わり、すべてがより速く進み始める。

個人的には、Sport+ではトラクションコントロールとスタビリティコントロールが緩くなるので、これだけの馬力を持つクルマを操る人間としてはちょっと恐ろしい。で、一般道では、Sportモードを選択している。

というわけで、DBXはこのままがいいんだよね、本当にありがとう。走りの面でも性能の面でも、期待に違わぬ出来栄えだ。もっと速く、もっと低く、もっとアグレッシブに…そんなバージョンがあってもいいかどうかは疑問が残る。実際、ツインターボV8バージョンでさえ、テスラとすれ違うたびに環境に対する罪悪感を感じてしまうのだから。

しかし、「アストンマーティン DBX ハイブリッド」でググってみると、マイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドの両方のバージョンが登場しそうだと語る人々がたくさんいることがわかる。もし、良いところをすべて残し、環境への罪悪感を少しでも減らせるなら、DBXはかなり完璧に近づいていると私は思う。

=海外の反応=
「ローダウンされたSUV。エステートじゃないの?」
「高速化と環境負荷低減、両方が必要。いずれにせよ それが計画であるように見えるけど。速いクルマが頭打ちになり、ハイブリッドが実際に大量に買われる。マイルドハイブリッドは中国向けだけだと思うので、疑問が残るけれど」
「もっとかわいく見せることに注力すべきだと思う」
「アストンは絶対に集中したほうがいい」
「もっと安く、もっと格好良くすることに力を入れるべき!」
「走っているのを見たことがあるのは数台だけ。すべて女性が運転していた。大音量の車はガラクタにしか聞こえない。排気音はいい音じゃない」

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