アストンマーティンの新しいコンフィギュレーターで2022年モデルのDB11やDBSを選んでみよう

実際に買う予定の人はもちろんだが、買えないけど、選んでみたいという人にとっても、自動車メーカーのコンフィギュレーターは夢のサイトだ。とくに、(逆立ちしたって買えない)ラグジュアリーカーのコンフィギュレーターは、時の立つのを忘れてしまうほど。そんな中、アストンマーティンの新しくなったコンフィギュレーターはすごいぞ。

ブランドの変革プラン、「Project Horizon」(プロジェクト・ホライズン)の重要な要素はカスタマー・ジャーニーの活性化だ。新しいコンフィギュレーターは構成プロセスを簡素化し、希望に合ったアストンマーティンを直感的に作成できるようにしている。

没入型の3D超高精細環境を提供するアストンマーティン・コンフィギュレーターでは、車両の細部にズームインすることも可能だ。車両のディテールは、選択したすべてのエクステリアとインテリアの仕様を明確に示す動画として見ることができる。

背景には、スタジオ環境だけでなく、実際のロケーションを表示させることが可能だ。さらに、オンライン・プロセスのどのポイントでも、セールス担当者とのやり取りに切り替えて、車両の構成をサポートすることが可能な地域ディーラーとのオンライン・セッションをスケジュールすることが可能だ。
顧客およびファンは、コンフィギュレーターでパーソナライズした仕様のカタログをダウンロードしたり、お気に入りの構成をソーシャルメディアで共有したり、プロセスのどの時点でも試乗を予約したりすることもできる。…つまり、買えなくてもアストンファンなら活用してもいいってことね。

デジタル化の専門企業であるMHPと共同で開発したまったく新しいコンフィギュレーターは、高度にパーソナライズされた視覚的体験を提供し、過去に例のない詳細なレベルでリアルタイムにすべてのオプションとカスタム装備を検索する機能を提供している。

MHPの「Elastic Content Platform」に基づくこのコンフィギュレーターは、EPICの「Unreal」ゲームエンジンとGoogle CloudのNVIDIA RTXがサポートする、次世代のカー・コンフィギュレーターだ。ユーザーは、モバイル機器やその他のデバイスでコンテンツをストリーミングすることで、この最先端のコンフィギュレーターを利用することができる。全く関係ないが、筆者のPCもNVIDIA RTXなので、その処理能力は納得ができるものだ。

フォーミュラ1®世界選手権に参戦して以来、アストンマーティンのウェブサイトは非常に高いトラフィック・レベルを記録してきた。3月に開催された2021シーズン開幕戦のバーレーン・グランプリの決勝レース当日のコンフィギュレーターは、2019年のDBXワールド・プレミア以降、もっとも多いオーガニック・トラフィックを記録した。
この日は、アストンマーティン ヴァンテージ フォーミュラ1®オフィシャル・セーフティーカーや、DBXオフィシャル・メディカルカーが画面に登場するたびに、ファンがアストンマーティンのウェブサイトにログインし、コンフィギュレーターで独自のアストンマーティンを構成したことにより、トラフィックが急上昇した。

アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のトビアス・ムアースは、次のように述べている。
「私たちは、お客様のカスタマー・ジャーニーを、さらに上のレベルへと引き上げ、完璧な体験を提供します。アストンマーティンを購入する体験は、所有するのと同じくらい楽しいものでなければなりません。私たちの新しいコンフィギュレーターは、これを念頭に置いて作成されました。お客様は多忙なため、購入プロセスは、できるだけシンプルで楽しいものにする必要があります。
この新しいコンフィギュレーターは、それを実現しています。多くの他の企業と同様、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの際に、弊社の一部のお客様はオンラインで製品を購入しました。そのため、私たちは、このプロセスを改善して、リモートのお客様がアストンマーティンの完全な体験を利用できるようにしました」

2020年に、アストンマーティンのコンフィギュレーターは200万を超えるセッションを記録し、この数は2021年にさらに増加すると予想している。

新しいアストンマーティン・コンフィギュレーターにおける2022年モデルのアップデートアストンマーティン・コンフィギュレーターの発表と同時に、2022年モデルにおける製品ラインナップの重要なアップデートが初公開された。

4.0リッターV8エンジンを搭載したアストンマーティンDB11は、最高出力が535PSに引き上げられました。このラグジュアリーGTは、クーペとヴォランテの2つのボディ・バリエーションが用意されている。ピークパワーは25PS(24bhp、18kw)引き上げられ、新しい最高速度は192mph(約309km/h)となった。
強化されたエンジンパワーは、より高いエンジン回転数で発生する一方で、トルクの値は、エンジン回転域全体で従来通りに維持されている。さらに、DB11には、オプションのスポーツプラス・シートを装着することが可能になった。このシートは、ドライバーと助手席乗員のショルダー部、胸部、太もも部分のサポートを強化して、最高出力と最高速度の向上に対応する。

アストンマーティンのフラッグシップ・スーパーGTであるアストンマーティン DBSは、「Superleggera」のエンブレムを外し、新たに「V12 DB11」エンブレムを装着している。さらに、「AMR」エンブレムも今回から省略されているが、そのハイパワー、ダイナミックなサスペンション特性はそのまま維持。これらの変更は、製品ラインナップのモデル名を簡素化し、より理解しやすくするために行われた。

2022年モデルのヴァンテージとDBSは、印象的な新しい21インチ・ホイールを装着し、アストンマーティン初のSUVモデルであるDBXは、23インチ・ホイール、新しいスポーツプラス・シート、携帯電話のワイヤレス充電機能を装備している。ワイヤレス充電機能は、インフォテインメント・システムに統合され、車両のメイン・ディスプレイで充電状態を確認できるようになった。

2022年モデルでは、新しいインテリアトリム・パッケージが導入され、コンフィギュレーターとともにデビューする。「Create」、「Accelerate」、「Inspire」と名付けられたこれらのパッケージは、すべてのアストンマーティン・モデルで選択可能で、アストンマーティン・デザインチームが厳選した素材、カラー、装備の組み合わせを提供する。各パッケージは、お客様の好みに合わせて、異なるデザイン・キャラクターを反映している。

「Inspire」パッケージのテーマはラグジュアリーで、最高の素材とカラーを組み合わせたインテリアを実現している。そのハイライトは、精巧なミシン目パターンを備えた最高級セミアニリン・レザー、ブローイングやコントラスト・ステッチを施したシートが含まれ、あらゆるディテールに至るまで豪華なインテリアが創出されている。「Inspire」パッケージでは、キャビンの雰囲気を引き立てる38色のモノトーンおよびツートーンの組み合わせを選択することが可能だ。

「Accelerate」パッケージは、アストンマーティンのダイナミックなキャラクターを反映した、よりアグレッシブなデザインが採用されている。このパッケージでは、レザーとアルカンターラを組み合わせたユニークなスポーツシートが提供され、コントラスト・カラーのアクセントが配されることにより、より明確な個性を主張したい人に訴求する。「Accelerate」パッケージはは、最大10色から選択することが可能で、アルカンターラも4色が用意されている。

「Create」パッケージは、お客様自身による車両構成のスタート地点となります。焦点を明確に絞ったカラーとディテール・オプションを備えたこのインテリアは、非常に個性的な美しさとデザイン・キャラクターを特徴としている。「Create」パッケージ、最大10色から、モノトーンおよびツートーン・カラーの組み合わせを選択することができる。

新しいアストンマーティン・コンフィギュレーターは、
configurator.astonmartin.comからアクセス可能だ。
現在は、コンフィギュレーターのフェーズ1が稼働中で、今後数か月以内にさらに機能が強化される予定だ。
https://www.astonmartin.com/ja

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