アストンマーティン DBX長期レポート1:どんなスペックのDBXにしようか?

スペシフィケーション:

アストンマーティン DBX

エンジン:

燃費:

パフォーマンス:

重量:

価格:

贅沢とは、無限の選択肢を持つことと定義する人もいるだろう。自動車の世界では、新しい車のすべての要素をパーソナライズして、自分の正確な要求を満たすことができる。その結果、オーナーに様々なオプションを提供できるだけでなく、すべての車両に収益を追加するほぼ無限の機会を生み出すことができるのだ。「チーン!お買い上げありがとうございます」って声が聞こえてきそう。

アストンマーティン DBXのパーソナライゼーションの選択肢の多さは、他の誰も持っていないようなものを作る機会を提供すると同時に、本当に恐ろしいテイスト沼の悪夢への扉を開くことでもある。

DBXのコンフィギュレーターにアクセスすると、デザイン・マーケティング部門が慎重に作成した、あらかじめ決められたいくつかのデザイン・オプションが表示される。それぞれのデザインには名前が付けられており、デザイナーのビジョンを明確にし、TGのバーチャルオフィスに必要なアミューズメントを提供してくれる。

「ボヘミアン・エスケープ」、「モハベ・ミニマリスト」、「メトロポリタン・スプリッツ」、「カプリ・マシン」…こういったパッケージを無視して、私たちは自分たちでデザインすることにした。編集者のリックス、16歳の息子とその友達、そして私の4人で挑戦。リックスは、ダークなムードとミニマルさを追求した。それが彼をどう表現しているのかはわからないけれど。息子とその仲間たちは、レッドメタリックの外装とライムとレッドの内装レザーの組み合わせが、インスタグラムのネタとして最適だと考えたようだ…。結局は彼らを無視して、自分でやってみる。

私にとってDBXは、テクニカルな色が一番似合うと思うのだが、アストンである以上、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出す必要がある。Ocellus Teal(カモの目)という名前のブルーを選んだ後、ダークパックを追加した。マットブラック/ブロンズのホイールとイエローキャリパーのコントラスト、ブローギングを施したチョコレートブラウンのインテリア、そしてオークのインテリアアクセントといったところ。端的に言うと、私は「これだ!」と思ったのだ。

自分のチョイスの素晴らしさを確認するために、私はアストンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるマレック ライヒマンとのズームコールに飛びついた。…その結果、彼は丁寧に「もっとこうしたらいいんじゃない?」というサジェストをしてくれたのである。ダークパックは、ラインを強調し、フォルムを際立たせるためにブライトアルミニウムに変更され、ダークホイールは同じスタイルのブライトホイールに交換され、ダークブラウンのインテリアは、シルバーのステッチとライトコントラストのブローギングが施されたブルーのインテリアに変更された。

マレックはタンポポのキャリパーも交換したいと言い出し、今だにWhatsAppで議論が続いている。最終的には、私がエセックス出身であることを指摘すると、私が勝利した。

細かい修正はさておき、この構成でのDBXの全体的な外観は実に見事。どんな光の下でもOcellus Tealのボディカラーは輝きを放ち、塗装の質はとても豊かで深く、この堂々とした車のフォルムに注ぎ込まれている。インテリアは、ブルーのレザー、ブライトハイライト、ナチュラルウッドのコンビネーションがラグジュアリーな雰囲気を、そして、イエローキャリパーがエセックスのクラス感を醸し出している。本当に豪華な一台だ。

パーソナリゼーションのオプションは無限にあるが、カラーやトリムだけではない。ベース車の装備に加えて、16ウェイ・アジャスタブル・フロントシート、ヒーテッド&ベンチレーション・フロント&リアシート、アコースティック・プライバシー・ガラスを装備するインダルジェンス・パックを追加した。コンビニエンスパックでは、ジェスチャーコントロール付き電動テールゲートを装備。「DB エレガンス パッケージ」には、キルティング・レザーとアストンマーティン・ロゴの刺繍が追加されている。そして、「トーイング(牽引) パッケージ」。キャラバンにも対応しているんだ。

すべてのオプションを含めると、ベース車両の158,000ポンド(2,445万円)に対し、ここで作ったDBXは185,500ポンド(2,870万円)になっちゃう。うーん…。

選択肢は無限にあるけれど、DBXのような豪華な仕様にする過程を心から楽しむことも、所有する喜びと期待の一部だ。良いニュースは、一銭も使わずにコンフィギュレーターで何時間も過ごせること。あなたの仕様がアストン社に採用され、独自の高貴な呼び名が与えられるかもしれない。そういえば、私たちのDBXにも名前が必要だと思う。TOWIE Tourer(牽引ツアラー)かな?

=海外の反応=
「スタイリングは相変わらず好きじゃないけど、色はなかなかいいね」
「あのホイールはナシ」
「アストンは、女性をブランドに引き込むために作ったんだろう」
「この色だとアウディとかシュコダっぽい」
「特にインテリアについては、正鵠を射ていると思うよ。あのブルー系のインテリアが大好き」
「いい色だけど、リアのライトとウイングはちょっとやりすぎかな…」
「長距離ツアラーにダークな内装色を採用するのはひどい。近所のスーパーに行くためにDBXを買う人はいないでしょう」

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