【トップギア動画】SSC トゥアタラが533km/h出したときの独占オンボード動画

トップギアでは、北米にあるシェルビー スーパー カーズ(SSC)が、ネバダ州ラスベガス郊外の閉鎖された道路を、7マイル(11.26km)にわたって走行し、最高速度331.15mph=532.93km/h≒533km/hを記録し、2方向の平均時速316.11mph=508.72km/hを記録したことを独占的に明らかにした。

これ以上読む前に、一番下の再生ボタンを押して、0-532.7km/hのとんでもない走りを体験してみることをお勧めする。なんとトップギアでは、この壮大な試みの長編ドキュメンタリーを制作しているチームから、この独占映像を提供されているのだ。

え?びっくりしすぎてアゴが床に落ちちゃったって?大丈夫、それならよかった。なんせ、2020年は、シュールで現実味のないものにはならないと思っていた矢先のことだったんだから。だって、2019年の9月に、チーム・アメリカがブガッティの304.77mph=490.47km/hという記録を叩き出したのだ。そして、2020年10月10日(土)、SSCはブガッティから王座を奪い、またしてもハイパーカーの超セレブ勢たちを、正々堂々と打ち負かしたのだ。2007年に行われたのと同じように。

平均速度316.11mph=508.55km/hを出すために、イギリスのレーシングドライバー、オリバー ウェッブがハンドルを握って、地平線にノーズを向けて2車線の高速道路を走る。彼は最初の走行で301.07mph=484.53km/hを出したが、公式の世界記録には十分ではなかった。
そこで彼はクルマの向きを変えて、反対方向にも全く同じことをした。331.15mph=532.93km/hに達するまでスロットルから足を離さず、平均速度316.11mph=508.72km/hを記録し、ついにSSC トゥアタラを世界最速の市販車にしたのである。

ラスベガスとパーランプの間にあるステートルート160号線の直線区間は、特に飛ばすのが好きな人にはピンとくるかもしれない。2017年にケーニグセグが、SSCの前作であるアルティメットエアロ(2007年にワシントン州の閉鎖道路で255.83mph=411.71km/hを記録し、それ自体がブガッティ ヴェイロンからタイトルを奪った)から世界最速の市販車のタイトルを獲得したことで有名になったのと同じ舗装路なのだ。
スウェーデンのアゲーラ RSはネバダ州で2方向平均277.9mph=447.23km/hを記録し、最高速度は284.55mph=457.93km/hを記録した。SSCはその平均に60km/h近くを追加して速くなった。ちょっと立ち止まって、冷静に考えてみよう。…あれ?息、してる?

しかしながら、SSC トゥアタラとは一体何なのか?それは、アルティメット エアロの後継車として2011年に登場したクルマだ。トップギアは始めからずっとその進歩を追い続け、昨年は開発中のクルマに独占的に乗っていた。当然のことながら、その走りはかなり快調であることがわかった。
米国ワシントン州リッチランズで製作された1,247kgのハイパーカーは、1,750馬力を発生する5.9リッターフラットプレーンクランクV型8気筒ツインターボを搭載している。しかし、パワーだけでは限界があるのも確かだ。トゥアタラのクレイジーな最高速度は、カーボンファイバー製ボディワークの奇抜なデザインにも少なからず起因している。これは、マセラティバードケージコンセプト、フェラーリ P4/5、フォード マッハE、サーブ フェニックスの名声を持つジェイソン カストリオタの作品である。カストリオタは当初から、クレイジーな0.279の抗力係数を実現することと、エアロを中心とした哲学を強調していた。400-480km/h以上という猛烈なスピードを出し、息をつく間もなく走り出す。次はブガッティのランを見てみよう。そこでは、シロンがエアロの壁に頭突きをしているから。

走り終えて、イギリス人のオリ ウェブはこう言っていた。「間違いなくもっと多くの可能性があったんだ。そして、コンディションが良ければもっと速く走れたかもしれない。だって、僕が533km/hに近づいたとき、トゥアタラは最後の5秒で30km/h近くまで加速したんだから。クルマはまだ、活力を使い果たしていなかったんだ。それと横風が、クルマの限界を悟らせないようにしてくれたとくこともある」

この動画を見て、この数字を頭の中で処理し終わると、これ以上のものが出てくるとは想像できない。13年前、SSCが市販車の速度記録を255.83mph=411.71km/hへと更新し、ブガッティからギネスの称号を奪い、自動車界の貴公子を驚かせたのは、今から13年前のことだ。現在、市販車であること、2方向の平均速度であること、公道を走っていること、GPSデータの認証を受けていること、ストリートタイヤとノンレース燃料で走行しているという条件の元で、世界記録を達成した2人の目撃者が現場にいたことなんかのおかげで、正々堂々と勝利を手にしているのだ。

「最初のマシンであるアルティメット エアロでこの記録を達成してから10年が経ちましたが、トゥアタラの方がはるかに優れています。そのパフォーマンスは、私たちがこの記録を達成するために追求してきた献身と集中力を反映しています」こう述べたのは、ジェロッド シェルビー、SSCのCEOだ。「理論上の数値をほぼ達成していますが、これは現実世界の公道を舞台にした点では驚くべきことです。『陸上での宇宙開発競争』は、アメリカが新しい勝利を獲得しました。これに勝つのは難しいでしょう」と彼は付け加えた。

SSCは、ハイパーカーのスピード方程式の最後にフルストップをかけただけかもしれない。最速が最高でエゴが膨らんでいく市場だが、それが嘘ではないということは十分承知だ。こうなると地球では無理で、もっと大きな惑星という舞台が必要かもしれない。さあ、次こそお前たちの番だよ、ブガッティ、ケーニグセグ、ヘネシー…。

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