1.23億円、世界限定30本の超セレブ向け時計
価格の高い腕時計と聞いて真っ先に思い浮かべるブランドの一つが、リシャール・ミルだろう。そのリシャールミルと2007年のF1チャンピオンシップを取ったドライバーのキミ ライコネンのコラボモデルが先に行われたF1シンガポールグランプリで発表された。
この「RM50-04トゥールビヨンスプリットセコンドクロノグラフキミ ライコネン」は予定価格1億2300万円(税別)、世界限定30本で、2020年初旬入荷予定となっている。キャリバーは、スプリットセコンドクロノグラフトゥールビヨンを備え、グレード5チタニウムとカーボンTPT®製のムーブメントは重さわずか7グラム。これらの複雑機能を一つのメカニズムに組み込むには、誤りない作動を保つための完ぺきな動力伝達が求められた。摩擦を低下させる必要性は研究チームに、香箱と二番車カナの歯先の形状の改善をうながし、後者は素晴らしいトルク分配と最適化された出力に至った。トゥールビヨン脱進機とクロノグラフ機構の組み合わせと、今までにない素晴らしいスケルトン加工とのペアリングは、この著しく創造的な時計を絶対的かつ完璧なクロノグラフに仕上げている。
今回の作品は素晴らしいドライバーと彼のチームであり、カーレースから切っても切り離せない伝説的なマニュファクチャーであるアルファロメオレーシングチームへのオマージュとなっている。
リシャール・ミルはアルファロメオレーシングチームを2018年からサポートしており、つまり、キミは2018年にスイスのマニュファクチャーと契約することで、リシャール・ミルのファミリーの仲間入りをしていた。2003年と2005年に準ワールドチャンピオンとなり、2007年にワールドチャンピオンに輝いた。現在39歳となったキミ ライコネンは、2019年のステージでは熟練したベテランのドライバーである。そして、シンガポールグランプリでは、“アイスマン”の愛称のキミ ライコネンが307回目のスタートを切ったものの、惜しくも接触によるリタイア。さらに、並はずれて長いドライバー生命の証拠として、18年間で103回も表彰台に上り、その内21回も優勝を飾っている。そして現在さらにドライビングの楽しさに目を向け、フォーミュラー1への挑み方について根本的な考え方を変えたという。「これからは、F1を趣味として考える」とキミは打ち明けている。
「もう同じようなプレッシャーを感じたりすることなく、ただ走ることを楽しめるようになった。たとえ、その車にふさわしい結果を勝ち取る為に、全力を尽くすことに集中したとしても、それは僕が楽しみながらやっていることだから」
キミのニックネームの由来にもなっている、伝説的に有名な無口な性格、つまり、どんな状況におかれても冷静さを保つ能力や、反射神経と手腕は相変わらず素晴らしいままである。オートバイに跨ったり、ホッケー用のスケートシューズを履いたり、自転車に乗ったりしても、スポーツとハイレベルな競争相手は彼の人生や個性に欠かせないものとなっている。この熱烈な情熱は彼を他の人とは違うWRCやNASCARへと進出させたようだ。2017年にフィンランドでスポーツアンバサダーに任命され、彼は今や偉大なミカ ハッキネンをもしのぐ、フィンランドの最も輝かしいフォーミュラー1ドライバーだ。
今後キミの腕にこのRM50-04が装着され、勇姿を見せてくれることだろう。
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