4代目GLEは3列シートで広々空間
新型メルセデス・ベンツ GLEが4代目となり、3つのラインナップで発表された。1,132万円の3.0L直6、GLE 450 4MATIC スポーツ (ISG搭載モデル) は本日から、1,089万円の3.0L直6ディーゼルターボ、GLE 400 d 4MATIC スポーツは8月以降、940万円の2.0L直4ディーゼルターボ、GLE 300 d 4MATICは11月以降の納車を予定している。
1998年にMクラスとしてデビューし、2015年にGLEと改められ、ラグジュアリーな内装とオンロード/オフロードの走行性能の高さから、プレミアムSUVというカテゴリーを創出し、メルセデス・ベンツのSUVの中でも中核モデルたる存在だ。
新型GLEでは、3列目シートを標準装備とし、7人乗りとなったこと、安全装備の充実、「ハイ、メルセデス」で呼びかける、対話型インフォテインメントシステムのMBUXが搭載されていることがトピックとなっている。
細かなエッジやラインを減らして面を強調するなど、本質的に重要なものだけを残す質実剛健なデザイン、長いホイールベースと短いオーバーハング、ボディ幅いっぱいまで張り出した大径ホイールによって、存在感がある。サイドではCピラーと、リアクォーターのガラスエリアによって、ひと目でGLEだと認識ができる。
運転席に座ってみると、ダッシュボードには「12.3 インチワイドディスプレイ」と「12.3 インチコックピット ディスプレイ」が装備され、1 枚のガラスカバーで融合されており、未来感あふれる作りだ。
先代モデル比で 80mm、ホイールベースが大きく延長されている。A ピラーが先代より直立方向に起こされたため、乗降性も改善された。2 列目はこのセグメントの SUV としては世界初となる 6 ウェイフルパワーシートを全モデルに標準装備している。レッグルームは先代比 69mm増の1,045mmとなった。左右のシートが約 100mm の範囲で、それぞれ前後電動でスライドできる。40:20:40 分割可倒式バックレストは電動角度調整式、左右ヘッドレストの高さは電動調整式だ。全モデル標準装備の 3 列目シート(2 人掛け)は可倒式で、フレキシブルなシートアレンジが可能だ。
3 列目シート使用時のラゲッジルームスペースは 160 リッターで、2、3 列目シートを倒すと最大 2,055 リッターまで広げることができる。また、トランクスルーで積み込める横幅が 72mm 拡大されたことで、長尺物も積載できるようになった。AIRMATIC サスペンション装備の場合は、スイッチ操作によりリアの車高が約 40mm 下がり、よりスムーズな荷物の積み下ろしができる。
一部オプション装備の「エナジャイジング コンフォート」は各種ヒーターやパフュームアトマイザー、シート設定、照明、音楽等のシステムを統合的にコントロールできる。さらに、「エナジャイジング コーチ」機能を使用すると、高度なアルゴリズムに基づき走行時間等を加味したうえで、さらに
Garmin® 製スマートウォッチを装着した場合は、ドライバーのストレスレベルや睡眠の質などの個人データも活用し、運転手をサポートするモードを提案してくれる。また、シートクッションとバックレストのわずかな動きにより、着座姿勢の変更をサポートする「エナジャイジングシートキネティクス」が装備される。
今回は、メルセデス・ベンツのSUVスペシャルサイトが作られ、SUVを使って生まれる体験がイメージできるWebコンテンツとなっている。タイトルバックの一文、「SUV "era"へようこそ」で、メルセデス・ベンツが切り開くSUVの世界が広がっていく。SUVに対するメルセデス・ベンツの本気度が伝わってくるような作りだ。メルセデス・ベンツ内で2013年に5%しかなかったSUVの比率は、2018年には、20%近くにまで高まった。プレミアムなSUV、GLEの発売とともに、SUV人気が高まり、シェアが上がっていきそうである。
メルセデスSUVスペシャルサイト http://mercedes-suv.jp
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