自動車と深いつながりがある関西ペイントが創立100周年を迎えた

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マンチェスター ユナイテッドとのコラボ動画が話題

1918年創業の関西ペイントが100周年を迎え、記念イベントを行った。

代表取締役社長CEOの石野博氏の挨拶から始まり、元マンチェスター ユナイテッドのパク チソン氏、ディズニーのイラストレーターでも知られるカズ・オオモリ氏によるパフォーマンスなどが行われ、華やかな内容となった。関西ペイントは、マンチェスター ユナイテッドと2012年からグローバルパートナー契約を結んでおり、今回は「GOING BEYOND」というタイトルのコラボレーションムービーを公開している。YouTubeではすでに再生回数が130万回を超えるほどの勢いだ。

ご存知の方も多いと思うが、関西ペイントは自動車と深いつながりのある企業である。塗料業界の世界ランキングでは現在8位であり、自動車塗料だけなら世界の5本の指に入る。日本の自動車の2台に1台ぐらいが関西ペイントの塗料を使用しており、トヨタは10台中6台、レクサスは10台中9台が使用しているという。昨年の売上高は4000億円強で、海外の売上高比率は65%以上となっている。全世界80カ国で157社を相手に、規模の拡大を図っているグローバル企業なのだ。

左から)カズ・オオモリ氏、石野社長、パク・チソン氏

自動車塗料だけではなく、防蝕用、工業用、船舶用、虫除け塗料など、事業領域は多岐にわたっている。なんと、東京タワーも関西ペイントの塗料が塗られていると知って、驚いた。また、自動車補修用の塗料ではナンバー1、さらにアフリカをはじめとした場所で、マラリアやデング熱を避けるため、虫除け塗料というのは今後さらに必要性が増しそうである。

100年の歴史がある関西ペイントだが、特に2000年以降は、事業のポートフォリオが変わってきている。2000年には20%しかなかった海外売上比率が、昨年は65%と3倍以上の伸びとなっている。リーマンショック前までは自動車用塗料が40%を占めるほど、会社の中核事業であったが、昨年では28%となり、建築用及び工業用が同じくらいの割合になってきている。

「自動車用塗料は今後もコアであり続けることは変わりはないが、建築用や工業用の分野を伸ばしていくことで、例えば地政学的な問題が生じたとしても柔軟に対応ができる。そして今後はM&Aやアライアンスなども含めてナンバーワンを目指す。今後は次の100年に向けて、既存のビジネスの改善や改良、そしてプラス新たなイノベーションを生み出していきたい。例えばバッテリーの分野での新しい塗料技術や、防火・耐火に優れた塗料、花粉症対策など様々な分野にビジネスチャンスを広げていきたい。コア事業からは外れないけれども、プラスアルファの周辺部分を強化するつもりである」と石野社長は言う。

左から)カズ・オオモリ氏、石野社長、パク・チソン氏

特別ゲストのパク・チソン氏は2000年から2003年まで、Jリーグの京都パープルサンガに所属し、その後2005年から2012年までマンチェスター ユナイテッドに移籍して、アジア人最多の9年連続9回のUEFAチャンピオンリーグ出場を果たしたている。

パク・チソン氏は自らと関西ペイントについて「アジアから世界グローバルな舞台へと挑戦していくという部分に共通点を感じる」と述べていた。これに対して石野社長も「パク・チソンさんからそのような言葉をいただけてとても嬉しい。挑戦し続ける気持ちが大事。日本の市場は、今後あまり伸びが少ないと推測されますので、新興国をはじめとして世界に出ないといけない」と喜びを顕にしていた。

左から)カズ・オオモリ氏、石野社長、パク・チソン氏左から)カズ・オオモリ氏、石野社長、パク・チソン氏

また、これから始まるワールドカップの日本代表について、次のように述べていた。

「日本には素晴らしい選手や、ヨーロッパで活躍している選手もたくさんいる。でも4年前の試合では、アジアのチームは決勝まで行けなかった。今回ももちろん簡単ではない。だが何よりも大事なのはワールドカップに向けての準備だ。気持ちを強く持ち続けて試合に望んでほしい。ただしワールドカップは、予想もしないような番狂わせが何度も起きている舞台だ。チャンスはあるはずだから、なんとか決勝トーナメントに駒を進めたい」

左から)カズ・オオモリ氏、石野社長、パク・チソン氏左から)カズ・オオモリ氏、石野社長、パク・チソン氏

そして世界中でわずか30人ほどしかいないディズニー公認アーティストのカズ・オオモリ氏が関西ペイント100周年にイラストを書きその場でGOING BEYONDという文字を仕上げるというパフォーマンスを行った。「後輩の若いイラストレーターたちにとって、私が世界に出ていくことで良いレールの役割を果たせたら嬉しい」と述べていた。

自動車とも深い関わりのある関西ペイントが、次の100年に向かって世界へと進み始めていることを実感できたイベントであった。















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