戦闘機を公道に放つ狂気。1216psのジンガー 21C スパイダーがオープンカーの世界記録を更新

アメリカのジンガーが放つハイブリッドハイパーカー「21C」に、ルーフレスの「スパイダー」が登場した。1,216psのV8ツインターボが11,000rpmまで吹け上がるタンデムシートの戦闘機は、オープンカーとして世界最大のダウンフォースを発生させる。しかし、この狂気の車で最も注目すべきは、屋根の不在ではなく、AI設計が生み出した有機的で不気味なブレーキシステム「BrakeNode」である。


ジンガーは、ハイブリッドハイパーカー「21C」のルーフレス・コンバーチブルバージョンを製作した。当然の成り行きである。11,000rpmまで吹け上がり、1,216ps以上を叩き出すタンデム(縦列)シート配置のツインターボV8ロケットシップを持っていれば、さらなる刺激が欲しくなるのは当然だろう。風を髪に感じたい。ガソリンの匂いを鼻孔いっぱいに吸い込みたい。自分の悲鳴すら聞こえないような体験をしたいはずだ。

ジンガーによれば、頑丈なルーフパネルを取り外しても(家に置いていく必要があるが、車載できる布製の緊急用ルーフはある)、ハードトップの21Cと比較してダウンフォースはわずか18kgしか減少しないという。つまり、241km/h走行時に1,482kgものダウンフォースが得られるということであり、これはオープンカーとして世界記録であるらしい。少なくとも、公道走行可能な車としては。

0-96km/h加速は1.9秒。最高速は330km/hに達する。ルーフをしっかりと取り付けることを忘れなければ、の話だが。

しかし、ジンガーが特に誇りにしているのは、21C スパイダーがいかに減速するかという点である。これは「BrakeNode(ブレーキノード)」と呼ばれるシステムが搭載された初のジンガー車なのだ。

簡単に言えば、ブレーキキャリパーをサスペンションのアップライトに取り付け、高圧ラインを通して油圧フルードを送る代わりに、すべてが筋骨隆々とした有機的なユニットとして一体化されているのである。
これにより、ブレーキシステムはより軽く、より高効率になり、制動距離を最大15%も短縮する。それは極めて不快な減速G(※訳注:制動力が高すぎて内臓が押し潰されるような感覚)をもたらすに違いない。

ブレーキの主目的である熱の放散において、より強く、軽く、効果的であるだけでなく、メンテナンスも容易になっている。世界中のハイパーカー整備士たちは歓喜することだろう。

もしすでにハードトップのジンガーを所有しているなら、この新しいBrakeNodeコンポーネントを後付けして、制動力を向上させることも可能だ。アメリカでのラップタイム記録がさらに更新される日は近い。

キャビン内には、さらにSFチックな金属加工が見られる。ジンガーによれば、ダッシュボードは「美しさと機能性を兼ね備えた外骨格(エクソスケルトン)形状であり、構造自体を空気が通り抜け、一体化されたエアコン吹き出し口へと流れる。車両のコントロール類、空調、ステアリングホイール、計器盤はすべて、ひとつの軽量な構造体に統合されている」とのこと。彼らが語っているのは捕獲されたUFOなどではなく、れっきとした公道走行可能な市販車であることを忘れないでほしい。

21C スパイダーはわずか30台のみが生産され、価格はオプションなしで275万ドル(3億9,875万円)だ。「トップガン」の飛行訓練費用は別途必要となる。あなたにその覚悟はあるか。

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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「数年前のグッドウッドでこの車の骨格を見たけど、信じられないほど美しかったな。骨格のすべての部品が強度と軽量化のために最適化されていた。もし車が進化していくとしたら、間違いなくこういう形に行き着くはずだ」

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