アウトモビリ ランボルギーニ ジャパンが、新型スーパースポーツカー「テメラリオ」6台を連ねたコンボイ走行を東京で開催した。新開発V8ツインターボに3基のモーターを組み合わせた次世代HPEVが、渋谷や浅草、銀座といったランドマークを駆け抜けたのだ。1万回転まで吹け上がる920CVの猛牛が、伝統と最先端が交差する東京の街にどのような衝撃を与えたのか、その全貌をお伝えする。
イタリアのサンタアガタ・ボロネーゼから、またしてもとんでもない刺客が放たれた。アウトモビリ ランボルギーニ ジャパンが、彼らの描く「次世代スーパースポーツカー」のビジョンを体現する新型車「テメラリオ」を日本の路上で初披露したのだ。しかも、6台ものテメラリオが連なって東京のド真ん中をパレードするという、いかにもランボルギーニらしいド派手な手法である。
イベント名は「Lamborghini Temerario Tokyo Convoy」。この極彩色に塗られた、地を這うようなシルエットのUFOたちは、渋谷、浅草、銀座、東京駅、そして東京タワーやレインボーブリッジといった、お上りさん歓喜の王道観光ルートを意気揚々と駆け抜けた。
当然のことながら、渋谷のスクランブル交差点ではパニックに近い状態が巻き起こった。街ゆく人々のスマートフォンが一斉にこのイタリアン・エキゾチックに向けられ、SNSのタイムラインは瞬く間にテメラリオの画像で埋め尽くされたという。(そりゃそうだ。無彩色のミニバンの群れの中にこんなものが現れれば、誰だってカメラを構える)。また、浅草の歴史的な街並みや、東京駅のクラシックな建築美と、テメラリオの未来的なデザインとのコントラストも、なかなかにシュールで美しい光景だったようだ。
さて、肝心の中身である。テメラリオは、ランボルギーニが「HPEV(ハイパフォーマンス EV)」と呼ぶ次世代モデルだ。(EVと言いながら、彼らがガソリンの匂いを完全に諦めるわけがない)。心臓部には、ゼロから新開発されたV8ツインターボエンジンが鎮座し、そこに3基の電気モーターが組み合わされている。驚くべきは、このV8が最高回転数10,000rpmまで吹け上がり、システム最高出力920CVを叩き出すということだ。(1万回転も回るエンジンを積んでおきながら「電動化時代」を声高に叫ぶイタリア人の強気な姿勢には、ただただ拍手を送りたい)。
アウトモビリ ランボルギーニ Head of Japanであるパオロ サルトーリは、「Direzione Cor Tauri」戦略のもと、このモデルがランボルギーニのラインアップのハイブリッド化を完成させる存在だと胸を張る。「電動化によってパフォーマンスをさらに高めながら、ドライビングエモーションを守り続ける」という彼の言葉通り、テメラリオは環境への配慮という現代の大義名分を盾にしながら、これまで以上に過激なパフォーマンスを手に入れたのだ。
夕暮れ時のレインボーブリッジを走る6台のテメラリオは、まるで映画のワンシーンのようだったという。電動化の波に飲み込まれてスーパーカーが退屈になるのではと嘆いていた我々も、どうやらこの新しい「V8ハイブリッドの猛牛」が奏でる咆哮には、あっさりとひれ伏すことになりそうだ。
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