スウェーデンの名門自動車メーカー、サーブの工場に残されていた最後の「9-3」プロトタイプ7台が、最低落札価格なしでオークションに出品される。インホイールモーター搭載の高性能EVや自動運転テスト車両など、見事なまでに風変わりで貴重なモデルが含まれている。長年愛されてきたサーブの誇り高き歴史に、最後のお別れを告げる時が来たのだ。
すべてのサーブ(独自路線を貫いたスウェーデンの自動車メーカー)ファンに告ぐ。トロルヘッタン(スウェーデン南西部にあるサーブの企業城下町)の工場に取り残されていた大量の9-3(ナイン スリー:サーブの主力中型セダン)のプロトタイプがオークションに出品される。しかも、すべて最低落札価格なしでの販売である。
現在NEVS(National Electric Vehicle Sweden:サーブの経営破綻後に資産を買収した企業)が所有する合計7台の9-3が、Klaravik(クララヴィク:スウェーデンのオンラインオークション会社)によってオークションにかけられる。5月21日にはオンラインの出品リストで入札が開始される予定だ。そして5月30日、工場で開催されるイベントでハンマーが振り下ろされる(落札が決定する)。一般の人も無料で参加し、最後のお別れをすることができるとのことだ。悲しいことである。
出品されるプロトタイプの中には、中国で製造されたもののトロルヘッタンで開発され、現在オドメーターに20,000マイル(32,187km)以上を刻んでいる電動の9-3が含まれる。また、4つのインホイールモーター(車輪の内部に組み込まれた駆動用モーター)を備えた、生産前の全輪駆動EV(電気自動車)もある。そう、あのEmily GT(エミリー GT:NEVSが開発していた高性能EVプロトタイプ)のようなモデルだ。一方、別の1台(興味深い黒いカモフラージュが施された写真の車)は、電気モーターで駆動するものの、ガソリンのレンジエクステンダー(航続距離延長用の発電専用エンジン)を搭載している。
最後のプロトタイプは、GPS、LiDAR(ライダー:レーザー光を用いて周囲の状況を立体的に把握するセンサー)、カメラなど、自動運転用の装備を山ほど搭載したEVだ。自動運転車の掘り出し物になるかもしれない。
NEVSが2014年に生産再開を試みた際に作られた、3台の生産前9-3も販売される予定であり、これらは史上最後に製造されたサーブの数台となる。
「最後に残った車両たちを尊厳をもって次の場所へと送り出すことで、スウェーデンの誇り高き自動車の歴史に敬意を表したい」とNEVSのボスであるNina Selander(ニーナ セランダー)は語った。
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