FIAが『アセットコルサ ラリー』を公認eスポーツに採用!世界大会への道が拓く

言葉では言い尽くせないほどの圧倒的なリアリティを誇るドライビングシミュレーター『アセットコルサ ラリー』が、ついにモータースポーツの最高権威であるFIA(国際自動車連盟)から正式な「お墨付き」を得た。505 Gamesの発表によれば、本作は新たな世界規模のeスポーツ大会「FIA eスポーツ グローバル ラリー ツアー」の公式タイトルに選出されたという。5月12日から開始されるオンライン予選を皮切りに、世界56名の精鋭が12月のグランドファイナルを目指す。かつてゲーマーからプロレーサーへと登り詰めたヤン マーデンボローのような伝説が、再びこのプラットフォームから誕生しようとしている。


『アセットコルサ ラリー』がどれほど素晴らしいかを表現するには、言葉という道具はあまりに無力に感じられる。もっとも、我々はその素晴らしさを伝えるために、何度もその無力な道具を振り回してきたわけだが。重厚かつ緻密。そのドライブフィールには、本能的な恐怖を植え付けるほどの説得力が宿っている。プロのeスポーツ競技にとって、これほど完璧なプラットフォームはないだろう。

FIA(国際自動車連盟)も同意見だったようだ。かくして、パブリッシャーである505 Gamesは、モータースポーツの総本山が新たな「FIA eスポーツ グローバル ラリー ツアー」の公式タイトルとして『アセットコルサ ラリー』を選出したと発表した。F1 eスポーツのラリー版だと考えて差し支えない。ただし(願わくば)、サーバー落ちがより少なく、コース脇に転がるバンパーの数がより多い、という違いはあるが。

発表によれば、この新大会は「オンライン予選と地域別のシュートアウト(決戦)の両方を含む」という。「これは世界のラリーeスポーツの進化における大きな節目であり、次世代にインスピレーションを与えつつ、モータースポーツへの世界的な参加者を倍増させるというFIAのコミットメントに合致するものである」とのことだ。

言い換えれば、彼らはこれが単なる観戦スポーツや文化的なムーブメントにとどまらず、本物のレースの世界へと続くラダー(梯子)の一段目になることを期待しているのだ。

それは決して非現実的な話ではない。バーチャルレーサーが現実のモータースポーツに転向して成功を収めた例は枚挙に暇がない。ソニーが2023年に制作した映画『グランツーリスモ』のモデルとなったヤン マーデンボローなどはその筆頭だ。

では、次に何が起きるのか。最高のラリードライバーを見つけ出すための一連の地域大会が開催される。

「5月12日から開始される」と発表にはある。「『アセットコルサ ラリー』上で行われる世界規模のオンライン予選により、世界中から上位56名のドライバーを選出する。ヨーロッパから16名(南北合同)、そして他の5つの参加地域(中東・北アフリカ、北米、南米、アジア太平洋、アフリカ)から各8名ずつだ」

そこからは、年間を通じて長く、そしてかなり複雑なノックアウト方式のイベントが続く。最終的には12月12日のFIAアワードでグランドファイナルが行われ、最初の56名の中から勝ち残った珠玉の2名がステージ上で激突する。気になる賞品は? 「国際的な認知、名声、そして世界のeスポーツの舞台における地位」だそうだ。賞金に関する言及が一切ないという不可解な点は、プロとして活動するeスポーツドライバーたちを二の足足させるかもしれない。

我々といえば、いまだに『アセットコルサ ラリー』でフロントウィンドウを無傷のまま10km(6.2マイル)以上走行できた試しがない。したがって、我々がそのステージに立つ姿を目にする可能性は極めて低いだろう。まあ、「絶対」なんて言葉は、ラリーのコーナーの入り口と同じで、安易に使うべきではないが。

【注釈・補足説明】

*505 Games: イタリアのデジタル・ブロスの完全子会社であるゲームパブリッシャー。本作の開発元Kunos Simulazioniを傘下に持つ。
*MENA: Middle East & North Africaの略。中東および北アフリカ地域を指す。
*FIAアワード: シーズン終了後に開催されるFIAの年間表彰式。F1王者などのトップドライバーが集う華やかな舞台。
*ヤン マーデンボロー: 日産とプレイステーションが企画した「GTアカデミー」の勝者。ゲーマーから本物のプロレーサーになり、ル・マン24時間レースや日本のスーパーGTでも活躍した。

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=海外の反応=
「それは素晴らしいことだけど、その前にまずゲームを正式に発売すべきじゃないのか?」
「↑アーリーアクセス版を買ったけど、今のところ3ロケーションで全6ステージしかないんだよな(おまけのミニスノートラックはあるけど)。WRCのフルシーズンを戦うには全然ボリューム不足だよ」
「FIA公認になるのはいいけど、賞金が出ないのはプロとしてはキツい。名誉だけで飯は食えないからね。結局、プロを目指す層よりは、メーカーのプロモーション色が強くなりそう。アセコル自体の挙動は文句なしに最高なんだけど」
「↑まあ、ここで名前を売って実車のシートを狙えっていうFIAからのメッセージなんだろう。ヤン マーデンボローみたいなサクセスストーリーをまた作りたいんだろうな」
「サーバー落ちが少ないことを願うっていう一文に、これまでのeスポーツ大会の苦労が滲み出てるな。ラリーは1台ずつの出走だから、格闘ゲームやレースゲームよりはネットワーク負荷がマシであることを祈る」

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