これが580bhpの新型電気自動車メルセデスGクラス。もうEQGとは呼ばれない、G580だ。4つのモーターと4つのギアボックス。で、タンクターンはできる?
必ずしっかり座ってほしい。飲み物を口に含んだまま次の文章を読んではいけない。準備はいいかい?
これは、バッジの数字が実際に何かを意味する、真新しいメルセデスだ。冗談じゃない。これは訓練でもない。
以前は「EQG」として知られていた3,090kgのオールエレクトリックSUVは、「G580 with EQ technology」となった。実際には誰もそう呼ぶつもりはないが、重要なのはこの点だ:G580=580馬力ってこと。
メルセデスがその大きく、ブロック状で、はったりで、きらびやかな時代錯誤の元軍用SUVと最新の電気推進力を融合させるという見通しに奇妙な魅力を感じるのは我々だけだろうか?メアリー ローズ号に最先端の水素燃料電池を取り付けたり、ボストンダイナミクスの恐ろしいロボット犬をクルフト(犬の品評会)に送り込んだりするようなものだ。賛否両論の純粋主義者を悩ませることになるだろう。
ユニークなバッジのほかに、プラグインのGクラスを見分けられるのは、インクレディブルみたいな黒いアイマスクのおかげだ。これは、可能な限り正真正銘の旧車らしさを保つためのアイデアなのである。
しかしメルセデスは、G580は電気自動車であるため、より優れたオフローダーであると主張している。より大きなトルク。より優れた安定性。最大850mmの深いウェーディング。洪水や砂漠の多いドバイでは便利っぽい。
各ホイールにはそれぞれモーターが搭載され、それぞれのモーターが専用の2段変速ギアボックスを駆動してハイレンジとローレンジを可能にする。そう、4つのギアボックスがあるのだ。トルクベクタリングコンピューターがディファレンシャルロックを制御するようになったため、従来のダッシュボードのボタンが「Gターン」機能を制御できるようになった。ドライバーに左右の車輪を逆方向に回転させ、タイヤを破壊するようなタンクターンを可能にする。ロンドンの高級な店が立ち並ぶ、メイフェアでの駐車が簡単になった。
重量は3トンを超えるにもかかわらず、ほぼあらゆる路面で0-97km/h加速は4.7秒。航続距離は、Gクラスの航空機格納庫のようなエアロを整えるために形だけのエアロ部分をスムーズに加工したとしても、予想航続距離は458km程度と、あまり自慢できるものではない。リアホイールアーチの穴とボンネットの追加の「段差」をチェック。うーん、滑りやすい。パラシュートをつけたウナギのようだ。
インテリアには青い縫い目があり、環境にやさしいGだと乗員に思い出させてくれる。ボンネットの下には「G-ROAR」と叫ぶスピーカーがある。
どうやらメルセデスは、Gクラスの購買層が通常のEVテスラの修道士のような控えめな音よりも、もう少し主張のあるサウンドを求めていると考えたようだ。だから、このEVはうなるのだ。
トップギアがG580に初めて会ったのは、重要な詳細がまだ決まっていなかった1月のことだった。未定だったのは、価格なんかのことね。160,000ポンド(3,000万円)をはるかに超えると予想される。トップギアでは近日中に実車に触れる予定なので、お楽しみに。
その間に、電気自動車Gクラスの印象はどうだろう?画期的なEQXXコンセプトの低シリコンバッテリー技術が、文字どおり画期的なデラックス4x4に最初に搭載されるという奇妙な組み合わせだ。世界に必要なクルマなのだろうか?おそらくそうではないだろう。しかし、だからといってGクラスが、軍用であれAMGであれ、不朽のオフロードアイコンのひとつであることに変わりはない。
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=海外の反応=
「超絶レトロ感ダダ漏れじゃん!特に茶色の方www。50年代の古いミニバスとか思い出しちゃうな、あとあのO305バスにも似てる」
「後ろの蓋ちっちゃくてカクカクしてるの何かに使えそうって俺、EQGのプロトタイプ出てた時から言ってたんだけどね(画像11-12参照)。オプション品とか装備品入れとか(救急セットとか)に使えるんじゃね?と思ってたんだよ、まさか充電ケーブル入れとは」