R5リターンズ!480万円の新型EV、ルノー 5 E テック しかもバゲットホルダー付きで

R5が帰ってきた:25,000ポンド(480万円)の新型オール電気自動車、ルノー5 E テックに出会う。ルノーのクラシックなスモールカーが、バゲットホルダーを装備して電気自動車の時代に戻ってきた。

これが新型ルノー 5 E-Techであり、史上最高のオプション装備かもしれない。「ポルトバゲット」は、お気に入りの筒状のパンを入れて、車内にパンくずが飛び散るのを防ぐためのものだ。これは、新車発表会から眉間にシワの寄った真剣さを吸い上げると同時に、新型5が、不必要に臭いチーズでいっぱいのバスタブでゴロワーズをチェーンスモーキングするエディット ピアフのようなフランス人であることを確認させる名人芸だ。

「これは(ルノーCEOの)ルカ ド メオのアイデアです」とデザインボスのジル ヴィダルは言う。「面白いもので、私たちはよく彼がデザイナーになれると考えることがあります。ヘッドレストにベレー帽をかぶせることも考えましたが、それはちょっとやりすぎでした」

簡単に言えば、5は新しいBセグメントの電気自動車スーパー小型車であり、コスト意識の高いEVユーザーを魅了したゾエに代わるものだが、ゾエは人々の心は掴んでいなかった。また、4とトゥインゴのEV化によって、ルノーがレトロなEVのアフターバーナーに火をつける始まりでもある。私たちが知っているのは、バラ色に染まった思い出で私たちの心を溶かし(あなたがある年代の人なら)、眉をひそめさせた(あなたが電気自動車に乗りたいと思っているなら)2021年のコンセプトからほとんど変わっていないということだけ。来年早々に発売される予定だが、価格はわずか25,000ポンド(480万円)から。それも、バゲットの鞘付きで。

新しいAmpR Small(旧CMF-B EV)プラットフォームをベースとするこのクルマは、クリオやキャプチャーとフロントアクスルを共有するが、マルチリンクのリアサスペンションはこのクラスでは珍しく、ハンドリングだけでなくバッテリーのためのスペースも広くする。短いステアリングレシオと10.3メートルのタイトなターンサークルは、軽快な走りを保証するはずだ。

出力は3種類あり、すべてシングルモーター(ゾエのeモーターより20kg軽い)で前輪駆動:150ps(トルク245Nm、0-100km/h加速8秒以下、最高速度150km/h)、120ps、95ps…ただし、後者はおそらく英国では提供されないだろう。

52kWhで航続距離は約400km、40kWhで航続距離は約300km。最大DC充電速度は100kWで、15%から80%まで30分である。重量は?52kWhバージョンで約1,450kg、より小さいバッテリーで100kg軽く、ちょっと奇妙なことに、500kgまで引っ張れる牽引バーを注文できる。ホビットサイズのキャラバンをお持ちの方に最適だ。

また、双方向AC充電も可能で、ルノーの専用ホームウォールボックスを購入し、特定のエネルギー契約を結べば、プラグインしたR5をパワーバンクとして使い、エネルギーが安いときに充電し、需要が高いときに送電網に売ることができる。その結果、電気代が大幅に節約できる可能性がある。これを聞いて嬉しくないという人はいないだろう。


ルノーは、市販車はコンセプトカーに95%忠実だと主張している(一体どうやってそれを測るんだ?っていう問題はあるけど)。ウイングミラーとドアハンドルは規制に従ってより球根状になっており、フロントバンパーのスクークルLEDは連続したものではなく、途切れた輪郭をしている(これは内部のエアベントでも繰り返されているモチーフ)。ボンネットにはバッテリーインジケーターパネルが追加されている。オーバーハングが短く、ホイールベースが長く、全長が3.92m(トゥインゴより長く、クリオより短い)というスクワットなサイズも、正直なところ、ショーカーの1mm以内に収まっている。

車のロックを解除すると、ヘッドライトがウインクするのもいい。トランク(326リットル、下にケーブル用の隠しキャビンと60:40分割可倒式リアシート付き)は、この車のシンプルで遊び心のある性格に合わせて手動で操作でき、ホイールはすべて18インチ。これはコンセプトのリムをそのままコピーしたもので、やはりR5 ターボにインスパイアされた「ディスコ」ハブキャップも装着されている。不満はない。カラーはR5のDNAの一部であり、ポップイエローかポップグリーンでオーダーすることをお勧めする。けれど、人生に喜びの要素なんかいらないんだ、という人の場合は、黒、白、濃紺も選択可能だ。

インテリアは、ハイテクとヴィンテージを融合させながら、あらゆる要素をうまく取り入れている。例えば、70年代のオリジナルを参考にしたワッフル効果のヘッドライナーや、助手席前の2段のパッド入りダッシュは、おそらくバゲットを食べるために前傾姿勢になったときに頭を怪我しないようにするためだろう。シートはR5 ターボを参考にしたもので、特にこのダーティーなマスタード色のファブリックと5のロゴで覆われたシートは見事な出来栄えだ。テクノトリムレベルでは、シート、ダッシュボード、ドアパネルは、ペットボトルをリサイクルしたデニムで覆われている。

手を伸ばせば、約19リットルの収納スペースが点在しており、2つのスクリーンがある。また、ホイールの後ろに10インチのディスプレイ、ダッシュの中央にも10インチのディスプレイがあり、フラットなエッジとタブレットのように電源を切るためのボタンが上部にデザインされている。中央のスクリーンの下にも物理ボタンが並んでおり、ダッシュボードはドライバーの方を向いている。すべてがコンパクトで近くにあるため、中央のタッチスクリーンに手を伸ばすのにオランウータンの腕は必要ない。人間でも、十分操作が可能だ。


フェイスリフト用の課題かな?と思ったのが、後席のヘッドルームとレッグルームは小柄な大人なら問題ないが、前席のシート下につま先を滑り込ませるのに苦労した。これは床下バッテリーとルノーがルーフラインを低く保ちたいことによる症状だ。裸足になるか、ドライバーに椅子を1段か2段上げてもらうか、どちらかだ。そして、リノ(Reno)がいる。画面にポップアップ表示され、手助けに熱心すぎるほど熱心な、フレンドリーで気紛れな青いダイヤモンド型のアバターのことである。ルノーによれば、これは音声認識ではなく、パーソナルアシスタントであり、ありふれたコマンドに対応できるだけでなく、「タイヤの交換方法は?」とか、「バゲットを食べちゃったんだけど、どこで買える?」といった質問にも答えてくれる。ChatGPTが内蔵されているため、移動中の流動的な会話も可能で、実際に電話する友人がいない場合には理想的だ。

ルノーが3年で成し遂げたことは印象的だ。レトロをうまくやるのは決して簡単ではないからだ。だが「クリーンシートデザインは実際には簡単です。要件や制約に合わせて設計できますから」とジルが言う。この車は、まさにその時代にふさわしいもののように感じられる。これは、私のようなマニアック気味な人々の味覚をくすぐるものであり、車について気にするかどうかに悩む若い世代にも魅力的なオブジェクトだ。

トップギア カーオブザイヤー/トヨタ ランドクルーザー/フェラーリ プロサングエ:トップギア・ジャパン 059





=海外の反応=
「ホンダEはこうあるべきだった。もう少し安くて、航続距離も長いっていう」
↑「Eは5年前だからね」
「ここ数年で一番格好良いルノーだ。熱いアルピーヌバージョンが待ち遠しい」
「またしても失敗した覚醒プロジェクト」
「2つの大きなモーターの価格次第かな」
「ポルシェはそのヘッドライトについて話し合いたいかもしれない。それ以外は、価格が適正なら勝者になれるかもしれない。プジョーe208は32,000ポンド以上からだが、大型のルノーと同じバッテリーを搭載している。シトロエン eC4はプジョーと同じバッテリーを搭載しているが、さらに低価格でスタートする。

スタイルと充電速度では間違いなくVWの勝ちだ。あとはVWがどう反応するかだ」
「イギリスでは、多くの潜在的な購買層がそうではないだろう。プラグインができないからだ。電源にアクセスできないフラットオーナーやテラスなどは、ICEを欲しがる。しかし、見た目は素晴らしい!」
↑「それはドライバーの約20%に過ぎず、そのうちの何人かは職場や路上で充電を利用できるだろう。ICEはあと20年は存在するだろうから、インフラを構築する時間はある」
↑「おそらくあなたは大都市に住んでいないのでは?イギリスはインフラ整備でEUに大きく遅れをとっている。自己充電か水素が必要だ」
↑「統計は違うことを物語っている。全国で路外駐車場がない世帯は約25%に過ぎず、そのような世帯は小規模であるため、20%という数字が出たのだ。また、車をまったく持たない都市住民のことも考慮されていない。
イギリスのインフラは、ドイツのようなヨーロッパの豊かな国とほぼ同等だ。分布は異なり、充電器の数はやや少ないが、より強力だ。
セルフチャージはガソリンの別名に過ぎない。
水素は電気よりもあらゆる面で劣り、家庭での充填は不可能で、小型車は不可能であるため、実現することはないだろう」
「ステランティスの車よりも競争力がありそうだ。正直なところ、もう少し航続距離が欲しい」
↑「小型で航続距離の長い車は、あと数年かかるだろう。現時点では、小型EVは本当にセカンドカー市場向けだ」
「それでもオリジナルより10%から15%ほど大きいだろう。SUVサイズのハッチバックを販売する他の車(Hyundai アイオニック 5を見ている)とは違って、まだ小型車のように「感じられる」ことを願っている。

25,000ポンドのEVよりさらに安くなるし、本当に素晴らしいクルマになるに違いない!」
↑「もしこの車が最初から電気自動車として作られたのであれば、ガソリン車は作られないだろう」

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