ホンダのエンジニアがテストミュールを作り変える
ホンダの初代NSXを切り刻んで、愛犬を日本製のスーパーカーで休暇に連れ出した人を覚えているだろうか。オハイオ州にあるホンダの北米自動車開発センター(ADC)のエンジニアたちは、彼に触発されたようだ。というのも、この写真は第2世代のNSXで、見事にマッチしたトレーラーが装着されているのだから。
3.5リッターツインターボV6ハイブリッドパワートレインから600bhpを発揮する最終型タイプ S(もちろんアメリカンアキュラのバッジ付き)であることからも、普通のNSXではない。さらに、トレーラーにはH&Rのスプリング、HREのホイールとファルケンタイヤが装着されている。さらに、NSXのインフォテインメントスクリーンと連動するリバースカメラも組み込まれている。完璧な仕事だ。でも、心配しないでください(©安村)。というのも、このトレーラーに命を捧げたのは、廃車になるはずだったテストミュールだったからだ。
このセットアップは、Honda of America Racing Team(HART)のエンジニアが、2023 Tire Rack One Lap of America presented by Grassroots Motorsports Magazineと題されたイベントに参加するために作られたもの。向こうは本当にスポンサー付きイベントが好きなんだね。
このラップ オブ アメリカは、7日間で3,200マイル(5,150km)を走破するイベントで、タイムトライアル、ドラッグレース、さまざまな路面状況でコントロールするスキッドパンセッションなどのために多くのサーキットに行く。トレーラーはスペアタイヤや工具、液体を運ぶのに使われるが、スキッドパンのドリフトアクションの前には取り外すんだろうね。