ロータスのフル電動ハイパーSUV、エレトレには3グレードがあり、日本では2024年に発表予定



ロータスはその歴史の中で最も期待されているモデルの 1 つであるエレトレ(Eletre)ハイパーSUV の価格と仕様を発表した。このニュースは世界中の何万人もの顧客とファンが視聴できるグローバル放送「Lotus Eletre: Unleash the Future」で配信された。

エレトレは英国のスポーツカー企業から世界的な高性能車ビジネス及びブランドへと変革を続けるロータスの全く新しい完全電動ライフスタイルモデルで、新しい種類のピュアエレクトリック SUV の最初のモデルだ。

約 75 年間にわたるスポーツカーの設計ノウハウ、エンジニアリングのコア原則、ロータスの DNA を採用し、次世代のロータスの顧客にとって望ましい、全く新しいライフスタイルカーに進化させている。乗り心地とハンドリング、ステアリング、最適化されたエアロダイナミクスの分野におけるロータスの有名な専門知識は、慎重かつ丁寧に進化している。

エレトレはロータスの最新スポーツカーである「Lotus Emira(ロータス エミーラ)」の魂と、完全電気自動車の「Lotus Evija(ロータス エヴァイヤ)」ハイパーカーの革新的な空力性能を取り入れ、それらをハイパーSUV として再解釈している。

今年 3 月にロンドンで世界初公開されたエレトレは英国、ドイツ、中国の経験豊富で献身的なロータスチームのコラボレーションにより「英国で生まれ、グローバルで育った」ものだ。彼らには 1966 年以来、ロータスの本拠地である、へセルでの製品定義や製品属性チームも含まれる。コベントリーの Lotus Tech Creative Center(LTCC) の設計チーム。ラウンハイムの Lotus Tech Innovation Center (LTIC) のエンジニアリング チーム。武漢の LotusTech エンジニアリング及び製造チームも含まれる。

ロータスカーズのグループバイスプレジデント兼マネージングディレクターであるマット ウィンドルは次のようにコメントしている。「メディアや顧客のフィードバックから、世間が、この車の登場に非常に興奮していることがわかります。実際エレトレは 2023 年の「最も期待している」新モデルとしてすでに賞を受賞しています。顧客へのデリバリーは来年上半期に開始されます。エレトレの発売は、ロータスにとって自然な次へのステップです。 2 シーターのスポーツカーは万人向けではありません。私達は、あなたの人生のあらゆる段階にロータスを提供したいと考えています。エレトレはその始まりです」

すでに世界中の何千人もの顧客がエレトレを確保するためにデポジットを行っている。 Eletre、Eletre S、Eletre R の 3 つの異なるバージョンと 2 つのパワートレインから選択可能だ。 Eletre と Eletre S は、450 kw / 603 hp のシングルスピードバージョンで、最大航続距離は 600 km 。 Eletre R には、フラッグシップの 675 kw / 905 hp のデュアルスピードシステムと最大航続距離 490 km が搭載されている。トルク値はそれぞれ 710Nm 及び 985Nm で、4.5 秒または 2.95 秒の(0-100 km/h)パフォーマンスを実現する。両バージョンの 112kWh バッテリーは 350kw 充電器を使用して、わずか 20 分の充電時間となる。

「Lotus Eletre: Unleash the Future」グローバル ニュース放送の一環として、ロータスの主要な担当者は、ロータスが 3 つの主要な柱であるライフ、テクノロジー、スピードに基づく野心的な未来に着手していると説明した。彼らはまた、世界初のハイパーSUV であるエレトレが、ロータス EV ハイパーカーである「Lotus Evija(ロータス エヴァイヤ)」にどのように匹敵するかを説明した。テックストーリーの一環として、ロータスハイパーOS という名前の、エレトレの高度な「デジタルコックピット」キャビンの詳細を発表した。ロータスはゲームエンジニアの「Unreal Engine(アンリアル エンジン)」テクノロジーを使用しており、次世代のリアルタイム 3D コンテンツとエクスペリエンスを提供できる。

エレトレは 2 つの「Qualcomm(クアルコム)8155」自動車用コックピットデジタルプラットフォームを含む、最先端の処理能力を誇っている。世界的なモビリティテクノロジー企業 ECARX の次世代デジタルヘッドユニットがエレトレでデビューする。高度なドライバー情報モジュールでホスト処理される、完全にカスタマイズ可能なディスプレイと、よりリアルなグラフィックスと、より未来的な視覚効果を実現する 10 億色の高度な超薄型フローティングタッチスクリーンを提供することで、ユーザーの車内体験を構成する。このプラットフォームには ECARX 初のデュアルチップシステムが含まれており、高速処理の為のサーバーレベルのコンピューティング能力、没入型のマルチスクリーンユーザーエクスペリエンス、OTAアップデートによる、車の不具合の書き換えを実現する。ロータスは「HERE Technologies(ヒア テクノロジーズ)」と提携して、エレトレ向けのナビゲーションサービスを提供することも明らかにした。このサービスには、EV ルーティング、EV レンジアシスタント、予測ルーティングが含まれ、OTA で更新可能だ。これらが Lotus Hyper OS であり、視覚効果と相互作用なフィードバックの点でクラス最高のパフォーマンスを提供し、ユーザーを完全に制御できる。ロータスはまた、有名な没入型オーディオ「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」のクリエーターであるドルビーとの新しいコラボレーションも発表した。「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」とエレトレの「KEF(ケーイーエフ)」スピーカーシステムを組み合わせることで、音楽鑑賞を新しいレベルに引き上げる。ドライバーと同乗者は、アーティストと並んでレコーディング スタジオの真ん中に座っているような気分になる。エレトレは「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」と「KEF(ケーイーエフ)」Audio を組み合わせた世界初の自動車だ。

Lotus Eletre(ロータス エレトレ)」の英国での価格は 89,500 ポンド(1,500万円)から (ヨーロッパでは 95,990 ユーロから)。標準仕様には、5 つのドライブ モード、アクティブエアサスペンション、トルクベクタリング、マトリックス LED ヘッドライト、アクティブフロントグリル、22 インチ 10 スポーク鍛造ホイールが含まれる。プレミアムキャビンは、ロータスのインテリアをまったく新しいレベルの魅力に引き上げてくれる。エレトレにはスマートフォンのワイヤレス充電、電動で調整可能な 12 ウェイのフロントシート、4 ゾーンの自動空調、その他多くの機能が標準装備されている。Apple CarPlay / Android Auto と 1,380 ワット、15 スピーカーの KEF プレミアムオーディオを含む「インテリジェントコックピットインフォテインメントシステム」は、中央に取り付けられた 15.1 インチ フル HD OLED センタースクリーンを介して操作される。

エレトレの全てのバージョンは標準で 5 人乗りだが、エクスクルーシブシートパックの一部として 4 人乗りバージョンが利用可能だ。また、自動運転技術をサポートする量産車では世界初の LIDAR 技術も標準装備されている。統合された OTA ソフトウェアアップデート機能により、個々の市場の規制によって、より高度なレベルの自動運転技術が求められた場合でも、システムは完全に準備が整っている。英国ではエレトレは標準で 22 インチのホイールを履いているが、20 インチと 23 インチも用意されている。ホイールデザインは 5 種類、ブレーキキャリパーは 6 色。発売時には、ナトロンレッド、ギャロウェイグリーン、ステラーブラック、カイムグレー、ブロッサムグレー、ソーラーイエローの 6 つのエクステリアカラーから選択できるが、後に他の色も展開予定だ。6 種類のユニークなインテリアが用意されており、全てプレミアムな高級素材とディテールの選択肢が用意されている。耐久性が開発の中心にあり、例えばエレトレには、環境にやさしく、無臭で、本革よりも長持ちする最先端の革の代替品が用意されている。さらに、カーペットとラゲッジマットには新しい人造繊維が使用されており、100%リサイクル可能で、生産工程で無駄がない。

Eletre S の価格は 104,500 ポンド(1,760万円) (ヨーロッパでは 120,990 ユーロ)。仕様には、プライバシーガラス、アクティブリアスポイラー、設定可能なアンビエントライティング、照明付きサイドシル、ソフトドアクローズ、自動防眩サイドミラー、エアクオリティシステムなど、多数の追加機能が含まれる。また、2,160 ワット、23 スピーカーの KEF リファレンス オーディオも含まれている。フラッグシップモデルは Eletre R で、世界最速のデュアルモーターピュアエレクトリック SUV だ。最高速度は 165 mph (265 km/h) で、わずか 2.95 秒で 0-100 km/h まで加速できる。「Lotus Eletre: Unleash the Future」の放送中に、ロータスは LTIC から車でわずか 2 時間のニュルブルクリンクで車がどのようにテストされているかを明らかにした。ロータステクノロジーのバイスプレジデント兼 LTIC のマネジング ディレクターであるマキシミリアン シュワジは次のように説明している。彼はまた、最終的に顧客がニュルブルクリンクサーキットを自律的に運転できるようにする高度な技術に取り組んでいることも明らかにした。ロータスのスリリングでダイナミックな走りを、運転席から体感できるということだ。「ニュルブルクリンクでテストした、Eletre R 標準仕様の「Eletrewith Track Mode」は他のバージョンと比較して、車高が低くなり、ダンパーとアンチロールコントロールにパフォーマンス志向の設定が提供されています。最も野心的なドライバーのために、縦方向および横方向の限界でより高いレベルのダイナミックパフォーマンスを提供しています。トラックモードには、完全に開いたアクティブグリルと、車のフルパワーに瞬時にアクセスできるローンチコントロールも含まれているのです」

Eletre R の標準仕様には、ロータスダイナミックハンドリングパック、カーボン ファイバーパック、グロスブラック ホイール、スポーツモーターサウンド、ステンレス製スポーツペダル、ブラックバッジ、高性能タイヤも含まれる。 Eletre R の価格は 120,000 ポンド (2,020万円)(ヨーロッパでは 150,990 ユーロ) だ。エレトレの全ての顧客には、オプションパックを使用して、用途に合わせて車を更に、カスタマイズ及びパーソナライズできる。発売時に利用できるものには、ロータスダイナミックハンドリングパック、セラミックブレーキ パック、エグゼクティブシートパック、コンフォートシートパック、カーボンファイバーパック、エクステンデッドカーボンファイバーパック、インテリアカーボンファイバーパックが含まれる。パックの多くのオプションは、個別にも利用できる。パーキングパックとハイウェイアシストパックの 2 つの先進運転支援システム (ADAS) パックも用意されている。英国ではエレトレには 5 年間/100,000 マイルの車両保証と、5 年間のロードサイド アシスタンスが付属する。ヨーロッパの 主要市場以外、北米、中東、アジア太平洋、その他の地域でもエレトレを導入する計画は進んでおり、2024 年中の公表を予定している。それらの価格と仕様は、近いうちに明らかになる。




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