ブラバスが手がけたメルセデス・ベンツってことで、とんでもないパワーアップやタイヤが千切れるようなトルクを期待されるかもしれない。
しかし、ちょっと待ってほしい。このドイツのチューナーは、EQSのパワートレインには手をつけていないのだ。その代わりに、空力的な効率と電気自動車としての航続距離の延長に重点を置いているのだ。そう、ブラバスが手がけたのは、感覚的なものばかり。
新しいECUモジュールは、エンジン(この場合は電気モーター)をリマップするのではなく、エアサスペンションをターゲットにして、EQSの車高をフロントで15mm、リアで20mm下げた。
20-22インチの新しいホイールデザイン(Monoblocks)や、スポイラーや新しいフロントリップなどのカーボンファイバー製アドオンと組み合わせて、EQSのCd値を7.2%向上させることに成功している。その結果、ブラバスによれば、航続距離は7パーセント向上しているという。
もし私たちの計算が正しく、あなたが484マイル(779km)のEQS 450+を選んだとしたら、空力を考えたホイールとサスペンションのドロップだけでほぼ34マイル(55km)の距離を延長することになる。乗り心地は悪くなるかもしれないが。
ブラバスで航続距離を伸ばしたことを周囲にアピールしたい?このチューナーでは、ライトアップスカッフプレート、アルミニウムまたはカーボンファイバー製のペダル、そして「高品質フロアマット」も販売している。エキサイティングな時代になったなあ…。
=海外の反応=
「恐ろしいまでに…ヒュンダイ i40のようだ」
「高級リムジンなのに、悪名高い座り心地の悪い罰当たりな乗り心地。魅力的って言えるんだろうか」
「この低姿勢と黒の合金で、かなりワルそうなマシンに仕上がっているね。この車高と黒のアルミで、かなり迫力がある」
「'乗り心地は悪くなるかもしれないけど'って、当たり前だ。メルセデスのエンジニアが、ブラバスが宣伝しているようなオプションに目を向けず、複数の道路状況にわたってうまく機能する車を望んでいたとしたら、私は非常に驚くね。ローダウンサスペンションと22インチタイヤは、英国のほとんどの道路では悪夢のようなものだろう。しかし、私は写真1、2のホイールの外観が好きだ。気まぐれ?」
「気分転換にセンシブルでもいい。あながち悪いこととは言い難い」