アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1™チームは、2021年FIAフォーミュラ1™世界選手権に参戦するマシンを発表した。AMR21と名付けられた新しいF1マシンは、ブランドの108年の歴史の中で真に重要な新たな章の始まりを告げ、今月後半に開催されるバーレーン・グランプリでのデビューに先立って公開されることになった。
新しいアストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1™チームとともに、英国のウルトラ・ラグジュアリー・ブランドは世界のモータースポーツの頂点に復帰する。本日、新しいF1マシンが、世界中の熱狂的なファンに向けて、オンラインで発表された。アストンマーティン取締役会会長のローレンス ストロールが「自動車史上もっとも重要なイベント」と評したこの新しいF1マシンは、モーリス トランティニャントがドライビングするDBR5が、1960年にシルバーストーンでフィニッシュラインを通過して以来、有名なアストンマーティン・ウィングを配した最初のF1マシンとなる。
今シーズン、これまで4回のF1™世界チャンピオンに輝いたセバスチャン ベッテル(ドイツ)と新星のランス ストロール(カナダ)がステアリングを握るAMR21は、輝かしいモータースポーツの歴史を背景に、アストンマーティンの伝統的なレーシングカラーである印象的なアストンマーティン・レーシング・グリーンを纏っている。また、米国の大手IT企業であるコグニザントが率いる数多くのグローバルパートナーのロゴに加え、シャシー側面には、チームの長年のパートナーであるBWTを象徴するレッドのストライプが施された。
チームは、ブランドの優れたエンジニアリングおよびパフォーマンスの世界的なショーケースとして機能するため、アストンマーティンにおける積極的な変革の取り組みにもスポットライトが当てられた。その具体的な例が、2022年後半に完成する予定の新しい20万平方フィートの施設だ。この施設は、シルバーストーンの既存のアストンマーティンF1™ファクトリーを補完し、アストンマーティン・ブランドの将来のロードカーのテクノロジーを推進するイノベーション・ラボとなる。これには、アストンマーティン ヴァルキリーにインスピレーションを得た一連のミッドエンジン・スポーツカーが含まれる。これらのモデルは、次の10年を通じて製品ラインナップの中核となるだろう。
61年間のブランクはあるものの、アストンマーティンは、F1™の世界において確固たる競争力を備えている。1913年にライオネル マーティンとロバート バンフォードによって設立された同社は、モータースポーツを中心に事業活動を展開してきた。来年には、アストンマーティンがグランプリデビュー(1922年のフランス)を果たしてから1世紀を迎える。この間、1959年のル・マン24時間レースでの総合優勝を含め、モータースポーツの世界で継続的な成功を収めてきた。最近では、昨年フランスのサルト・サーキットで開催されたレースで、ヴァンテージ GTEがダブルクラス優勝を果たし、FIA世界耐久選手権のGTカー・クラスではタイトルを獲得している。
さらに、アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1™チームは、チーム・シルバーストーンの基盤の上に構築された力強い血統を誇っている。チーム・シルバーストーンは、さまざまなマシンで5つのグランプリを制し、ローレンス ストロールおよびチーム代表兼最高経営責任者兼(CEO)のオトマー サフナウアーによるリーダーシップの下でチーム体制を強化することにより、レーシング・ポイント・フォーミュラ1チームの成功に貢献してきた。
ハイブリッド・エネルギー回生機能を備えたターボチャージャー付きメルセデスAMG F1 M12 Eパフォーマンス・エンジンを搭載した新しいAMR21は、3月12日-14日にバーレーンで行われるフルテスト・プログラムに参加する前に、2021年3月4日にシルバーストーンで開催されるプロモーション・デイにおいて初走行を披露する。
アストンマーティン・ラゴンダ取締役会会長のローレンス ストロールは、次のように述べている。「私は、この日をとても長い間夢見てきました。私はつねに熱狂的な自動車ファンで、レースにも情熱を注いでいます。私の最初の夢は、フォーミュラ1™チームを所有することでした。私の2番目の夢は、アストンマーティン・ラゴンダの筆頭株主になることでした。今日、この2つの夢が叶います。新しいF1マシンであるAMR21という形で、私が語ってきた夢が本当に実現したのです」
「61年ぶりにフォーミュラ1™に復帰したアストンマーティンは、スポーツ、メディア、ファンの方々に大きな影響を与え、世界的な注目を集めています」
「私たちの新しいアストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1™マシンは、500人のチームによって設計および製造され、世界のモータースポーツの頂点で戦うことになります。私たちのチームは、体重以上のパンチを繰り出すボクサーのように常に戦ってきました。現在、アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1™は、さらに強いパンチを繰り出す力を備えています」
「これはまだ、始まりにすぎません。チームは前進しており、私たちの野心は無限です。私たちは今、真の進歩を遂げるための準備が整っています」
「新しいAMR21の発売は、アストンマーティンの新たな章の始まりを祝うものでもあります。アストンマーティンの変革を示す今日のイベントでは、108年の長い歴史の中でわずか12回目となる、象徴的なアストンマーティン・ウィング・ロゴの進化した形を皆様にご覧いただきます。アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1™マシンは、グループのパフォーマンス、革新性、エンジニアリング品質、細部へのこだわり、チームワークを示す最高傑作です。そのため、新しいフォーミュラ1™マシンに新しいロゴが装着されるのは、当然の結果といえるでしょう」
アストンマーティン・ラゴンダ最高経営責任者(CEO)のトビアス ムアースは、次のように述べている。「今日は、60年以上ぶりにモータースポーツの頂点に復帰したアストンマーティンにとって、本当に歴史的な瞬間となりました。アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1™チームは、アストンマーティン・ブランド、私たちの文化、アストンマーティン・ロードカーの設計とテクノロジーに広範囲にわたるプラスの効果をもたらします。フォーミュラ1™への復帰によって、すべての従業員、そして何よりも世界中のカスタマー・ジャーニーに素晴らしい影響を与えると同時に、アストンマーティンのビジネス全体に、迅速な意思決定を必要とするフォーミュラ1™の考え方を浸透させることができます」
「フォーミュラ1™チームはダイナミックでエキサイティングなイノベーション・ラボとなり、将来のアストンマーティン・ロードカーのテクノロジーとパフォーマンスを推進します。これにより、今後数年間で私たちのクルマは、真に差別化されるでしょう。アストンマーティンは常に美しいクルマを作り続けてきました。今回、フォーミュラ1™でアストンマーティンの新時代が始まることにより、より多くの革新とパフォーマンスがもたらされます」
アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1™チームは、2021年3月28日に開催されるバーレーン・グランプリでF1への復帰を、華々しく果たすのだ。
=海外の反応=
「ブリティッシュ・レーシング・グリーンのペイントは、このマシンで唯一本当にアストンらしいものだけど、多くのコンポーネントはメルセデスから来てるんでしょ。2社の市販車の間で部品を共有していることを考えると、予想できるよね。でも、アストンがメルセデスから部品を供給されているのであれば、彼らは正しい道を歩んでいることになるってこと」
「もしヴァルキリーの話を持ち出すんなら、アストンとレッドブルの関係についても、言及すべきだと思うけどね」
「これはあくまでもレンダリングだからね…。レンダリングした人はメルセデスのモデルを使ってるんだろう。本物のアストンはまだ見てないのと同じ」
「えっ、何?去年のメルセデスのマシンしか、僕には見えないんだけど」
「ああ…グリーンのメルセデスのマシンね。でも、かっこ悪いピンクのよりはだいぶマシ」