ジャガー(とランドローバー)の新社長、ティエリー ボロレは本日、でっかくてピカピカな新しい計画をオンラインで発表した。2025年からジャガーは電気自動車のみを販売する。
これは彼が「リイマジン」と呼んでいるより広範な計画の一環で、2039年までにジャガーを純ゼロカーボンビジネスを構築することを目的とした計画である。
ジャガーの電気自動車専用ブランドへの移行は、「ピュアエレクトリックアーキテクチャー」(正統派の名前だね)と呼ばれる、全ラインナップを網羅する特注の新しいプラットフォームによって支えられると言われている。
ボロレ氏は、この新しい特注の電動プラットフォームについては、「最高のものを」と言う以外、これ以上の詳細は明かされなかったが、デザイナーたちに「彼らが想像できる最も感情的でドラマチックなデザインを準備し、提案することについては、完全に自由な環境にさせている」ことに言及している。どうやら、デザインが決まったら、プラットフォームとのペアリングが行われるようだ。
トップギアはボロレに、これはジャガーの将来のラインナップが削減されることを意味するのかと尋ねた。彼は次のように答えた。「ジャガーにとって、おそらくポートフォリオは現在のものに比べてよりコンパクトになるでしょう」
その中で最も直接的な犠牲者となるのは、近々登場するジャガーXJの後継モデルで、2025年の新しいジャガーのラインアップには含まれないことになった。ボロレ氏は、ジャガーの全面的な再配置計画にとって、「XJの後継車は適合しない」ことを意味すると指摘している。「だからこそ、XJをやめることにしたのです。もちろん、厳しい決断でした。多くの従業員がこのプロジェクトに関わっているからです。しかしながら、重要な決断でした」と語った。しかし、将来的な展開の可能性を考慮して、ネームプレートは残るようだ。
一方、ランドローバーには2つの新しいプラットフォームが導入される。「モジュラー縦断アーキテクチャ」と呼ばれる1つは、電動化内燃機関とフルEVモデルのベースとなり、もう1つの「エレクトリック・モジュラー・アーキテクチャ」の方は、完全電動化と「高度な電動化内燃機関」もサポートする役割を持つ。
実際、レンジローバー、ディスカバリー、ディフェンダーの3つのランドローバーの「ファミリー」には、6種類のピュア電動モデルが用意され、ボロレはTGに対して、ジャガーのラインナップは縮小されるものの、ランドローバーのラインナップを削る必要性はないと語った。
2030年までには、販売されるランドローバーの約6割が「ゼロテールパイプ・パワートレイン」を搭載するようになるとボロレは考えている。その頃には、ジャガーは、EVのみを大量生産しているはずだ。JLRもまた、水素技術を開発しており、次の12ヶ月のうちに、最初のプロトタイプが英国の道路で見られるだろう。
「10年間の半ばまでには、ジャガーはルネッサンスを経て、感情を惹きつけるデザイン的に劇的に美しい新しいポートフォリオと先駆的な次世代テクノロジーを持つ、純粋な電気自動車の高級ブランドとして浮上するでしょう」と彼は言う。
「ジャガーは、劇的にビューティフルな自動車エクスペリエンスを創造し、お客様に唯一無二のご褒美気分を感じていただくことで、人生を特別なものにするために存在するでしょう」
これが将来のジャガーのスポーツカー(電気スポーツカー)の可能性にどのような意味を持つのかは不明だが、ボロレ氏は慎重に検討していると述べている…。