昨年世間を騒がせたあおり運転の事件だが、やはり相当なインパクトだったようだ。ドライブレコーダーの売上は、2014年の43万台から2019年は177万台へと飛躍し、ドラレコの装着率は46%とも言われている。
そんな中、パイオニアから、市販ドライブレコーダーとして業界初となる緊急通報機能付き通信ドライブレコーダー『ドライブレコーダー+』がオンラインサイトで販売される。販売は11 月中旬予定しており、前方録画のTMX-DM04-CS (1 カメラタイプ) 1,980 円/月(税別)と、前方・後方録画 もしくは 前方・車室内録画のTMX-DM04-CS-FRC (2 カメラタイプ) 2,480 円/月(税別)の、サブスクリプションとなっている。契約時に、別途事務手数料(2,000 円、税別)がかかる。販売に先駆けて、10月 30 日までクラウドファンディングサービス「Makuake」で先行販売が開始される。こちらは、1カメラタイプのみの1年分買い切りで21,800円と、特別価格だ。
https://www.makuake.com/project/driverecorder-plus/
パイオニアで調査したところによると、ユーザーの39%があおり運転への不安を抱えており、ドラレコの機能として、有事に警察へ通報と、後方自動録画を求める人が60%を超えている。
これらの背景を受け、株式会社日本緊急通報サービスの「HELPNET」サービスを利用した警察・消防への迅速な通報、一般社団法人 日本自動車連盟のロードサービスに連携する緊急通報機能付き通信ドライブレコーダー『ドライブレコーダー+』を発売することになった。
事故時や車両トラブルの際には、ドライブレコーダーから手動でボタンを押し、 HELPNET のオペレーションサービスへ通報。すると、オペレーターが状況に応じて警察・消防・JAF ロードサービスへ接続する。あおり運転の場合は、警察へつなげてくれるだろう。緊急通報と同時に位置情報や車両情報などをオペレーターに自動送信するため、見知らぬ土地や気が動転して説明が困難な状況でも確実な情報伝達が可能なので安心だ。また、強い衝撃を検知した場合には自動で緊急通報を行い、オペレーターの問いかけに応答がない場合には速やかに救援を要請してくれる。
また、登録した家族のLINE やメールアドレスにも緊急事態を通知するなど、ドライブレコーダーに「つながる」安心と安全を実現している。それからドライブレコーダーとして初となる「あおりみなされ予防機能」を搭載している。ドライバーが意図せずに、ついあおり運転を行い、加害者になってしまうことを未然に防いでくれるので、気をつけてはいても、つい詰めてしまうという人には役立ちそうだ。また、衝撃検知機能や急加速/減速、急ハンドルといった危険挙動警告などのドライブサポート機能のほか、タッチパネルや大型スピーカー、複数のマイクなど走行中の緊急通報でもクリアな会話が可能なインターフェースを採用している。
なお、ドライブレコーダー+を利用するドライバーの交通安全を高幡不動尊で祈願してあるそう。とても日本らしいサービスが登場した。
https://jpn.pioneer/ja/connected_driverecorder/