レンジエクステンダー式ドライブトレインを採用したロンドンタクシー
なぜかはよくわかっていないのだが、当サイトでダントツ人気があったのが、このロンドンタクシー関連の記事。ここに来る方は、ロンドンタクシーに日本でも乗りたいと思っているのかもしれない。
LEVC Japan がLEVC製新型タクシー「TX」を発表し、全国の販売店ネットワークを通じて予約注文の受付を2020年2月1日より開始する。納車は2020年6月頃を予定している。価格など詳細は1月10日に発表予定だ。
今回のTXは、昨年で70年目を迎えたロンドンタクシーの歴史の中において、初の電動化モデルだ。ドライブトレインは「e-city」と呼ばれる新しいレンジエクステンダーシステムを搭載している。3気筒、1500ccガソリンエンジンを発電用に、駆動方式は100%のモーター駆動となっている。このシステムの採用により滑らかな加速性能と高い静粛性、そしてメンテナンスコストを抑える24,000km毎の主要サービスインターバルを実現することが可能になった。また、耐久性に優れる水冷式の32Kwリチウムイオンバッテリーを搭載し、外部からの急速充電にも対応している。
レンジエクステンダー化による車両の重量増を抑えるために、ボディの基本骨格はアルミニウム製となり溶接を一切行わない独自の接着焼付工法にて製造されている。ボディ外板は特殊繊維素材にて成形され高い耐久性と耐候性、そして車両重量の低減化を実現している。
新型「TX」は、車両床面に設置されるスライド式スロープにより車いすの乗客に対して優れた乗降性能を備えており、最大で250kgまでの重量に耐えうるスロープの設計になっている。また、観音式ドアを採用することにより室内幅の最大化と乗降時の乗客への身体的負荷を低減化すると同時に介助時のドライバーへの負担の低減も重視した設計だ。また、旧型より好評だった回転式リアシートも、格納式ステップと同時に使うことにより、利便性に優れた乗降性能を実現している。
LEVC社とは、旧LTI(London Taxi International)社より名称をLEVC(London EV Company)へ2017年に変更した。2013年2月より浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)傘下となる。本社をイギリス・コヴェントリー近郊のアンスティに構え、年間生産台数は、2019年度実績で3,500台。
浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)とは、スウェーデンのボルボ、イギリスのロータス、そしてLEVCを傘下に収める中国の自動車メーカーだ。マレーシアのプロトン、メルセデスベンツの筆頭株主でもある。
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