待望の声多数、アストンマーティン初のSUV
日本でもかなりの人数が、首をなが~くして待っているクルマではないだろうか。2019年末に発表される予定のアストンマーティン初のSUVモデル、DBXの最初の量産前モデルの生産が、アストンマーティン・ラゴンダの第二の生産拠点で始まった。
アストンマーティンは、ウェールズ州セント・アサンの元英国国防省の3つの“スーパーハンガー”(格納庫)を含む90エーカー(36,000平方メートル、11万坪)の敷地全体を、最先端の生産拠点に改築することを2016年初頭に発表した。セント・アサンは、アストンマーティン・ラゴンダにとって第二の工場となる。
英国におけるアストンマーティンの継続的な投資の一環として建設されるセント・アサン工場は、現在までに200人の雇用を創出し、その数は最大550人に拡大すると予想されている。この投資の直接の結果として、サプライチェーンと地元企業全体で、さらに3,000人の雇用が生み出される見込みだという。EU離脱が影響して、ホンダをはじめ、日本の工場がイギリスからの撤退を検討し始めている中、イギリス国民に勇気を与える投資行動だ。
セント・アサン工場は、ブランド初のSUVモデルであるアストンマーティンDBXの専用工場となる。言わずもがなだが、SUVセグメントは、ラグジュアリー・マーケットにおいて急成長を遂げている。少し遅い参入のように感じられるほどだ。さらに、この工場はアストンマーティン・ラゴンダの“電動化の拠点”となり、ラゴンダ・ブランドの車両の生産も行われることが昨年発表された。
ウェールズ州の郊外で昨年から開始されたDBXの公道テストは、今後も継続して実施される。ラグジュアリーSUVは、都会だけでなく、路面状態が悪いオフロードでも乗員が快適に過ごすことができる。DBXは、過去数ヶ月にわたり、極寒の北極圏からニュルブルクリンクのノルドシュライフェ(北コース)に至るまで、あらゆる過酷な環境下で試験が繰り返されてきた。
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマーは、次のように述べている。「私たちの第二の生産施設がついに車両の生産を開始しました。これは、アストンマーティン・ラゴンダにとって記念すべき瞬間です。2020年の第1四半期には、フル操業するための準備も整っています。弊社の副社長兼最高生産責任者であるキース・スタントン率いる施設および生産チームが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、フル操業が開始されるほぼ1年前に、予定通りに、そして当初の予算内で工場の準備を整えることができました」
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