シリンダーヘッドからインスピレーションを得たデザイン
メカニケ・ヴェローチから、イタリアが誇るステアリング製造ブランドであるNARDI(ナルディ)社とのコラボレーションモデル、クアトロ ヴァルヴォレ ナルディ エディション(Quattro Valvole Nardi Edition)が発表された。
メカニケ・ヴェローチは、2006年にミラノで創業された、イタリアの魂とセンスを込めた100%スイスメイドにこだわったハイエンド時計ブランドだ。2016年から本社をジュネーブのプラレワットに構え、⾃社オリジナルムーブメントである4時間帯表⽰のMV8802とトゥールビヨン機構を備えるMV8880を発表した。フラッグシップモデルはエンジンのシリンダーヘッドの形からデザインされ、4つの独⽴ガラスを備えるアイコンと1枚ガラスに覆われたクアトロ ヴァルヴォレの2型がある。創業以来エンジンの世界との深いつながりを持ち、素材、⾊、コラボレーションにおいて、オートモービルとのつながりを、時計を通して表現しているのである。
ナルディ社は90年以上にわたり、オートモービルの世界で偉⼤な名前をはせてきたブランドだということは、クルマ好きの皆さんならご承知のことだろう。エンジンの世界に魅せられその情熱を時計で表現してきたメカニケ・ヴェローチだったが、これまで様々な展開をみせてきたパートナーシップコレクションにおいて、イタリアの伝統的なブランドとのコラボレーションを通して新しいストーリー展開となっている。
メカニケ・ヴェローチCEOのチェザレ・チェリートはこう述べている。「エンリコ・ナルディはカルロ アバルト、ヴィンツェンツォ&ジャンニ ランチア、エンツォ フェラーリとともにイタリアの⾃動⾞の歴史を作り上げてきた⼈物です。レーサーとして、トレーナーとして、そしてデザイナーとしてその才能を発揮してきました。エンツォ フェラーリの右腕となった彼は1950年代にフェラーリのために初めてステアリングを制作しました。美しい⽊材製のステアリングはフェラーリ250 GTOに代表される⾞業界の伝説を築き上げてきたクルマに似合う存在でした。メカニケにとってこのブランドの偉⼤な功績は、イタリアの情熱とエンジンの世界の素晴らしさを共有できる存在であると確信したのです」
イタリアのルーツに基づき美しい⾞の世界から誕⽣した、メカニケ・ヴェローチとナルディ・パーソナルとの素晴らしいコラボレーションは、シリンダーヘッドからインスピレーションを得た49ミリ径のケースのクアトロ ヴァルヴォレのミドルケースを、厳選されたナルディ製の美しい⽊材で彩ることでユニークなスタイルとデザインを実現した。今⽇でも⼿作業で制作されているナルディ社のステアリングの美しいデザインと同じく、クオリティの⾼い時計製造技術によって⽣まれた時計には、中央に⼆つのブランドのロゴがあしらわれ、ギオシェ⽂字盤を彩るようにナルディ社のブランドカラーのひとつでもあるブルーが配⾊されている。
ナルディ・パーソナル社のCEO、ロレンツォ・チェロフォリーニもこのプロジェクトに対しては賞賛している。「私たちのステアリングのように個性豊かなメカニケ・ヴェローチの時計とのコラボレーションは我々にとっても⾮常にエキサイティングなものでした。メカニケ・ヴェローチの⾞に対する情熱、細部へのこだわり、時計の美しさは、ナルディ社と共通する点が多くあります。選び抜かれた素材である⾰や⽊製のステアリング特有のデザインや、それぞれの⾞に合わせて変化する使⽤感の良さは、クラシックでありながら時を経てなお、今⽇でも夢を実現し続けているのです」
このクアトロ ヴァルヴォレ ナルディ エディションは、7月に135万円(税抜)での発売を予定している。イタリア車ファンには入手したくなる逸品である。
メカニケ・ヴェローチ https://www.meccanicheveloci.com/ja/
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