ブガッティとのコラボレーションでも知られるパルミジャーニ・フルリエ
パルミジャーニ・フルリエの新作カルパコレクションの発表会が、表参道の「茶酒 金田中」で行われた。
ミシェル パルミジャーニが1998年に設計した、トノー型時計用のトノー型ムーブメントPF110がその後カルパと名付けら、今年アップデートされたというわけだ。今年2018年は、初代カルパの原点となったモデルを駆動した、最初の変形ムーブメントが誕生してから20年となり、アイコニックなトノー型ファミリーが主役となる年である。100%自社製の複雑な機構を搭載し、ケースのラインとぴったりと合う、トノー型ムーブメントを組み込んだカルパの新世代が誕生するにふさわしいタイミングといえよう。
ゼネラルマネージャーのフランク ダルデン氏から、商品説明が行われた。カルパ クロノール(900万円)、カルパグラフ クロノメーター(370万円)、カルパ エブドマデール(340万円)、カルパ カリテフルリエ(250万円)の4種類がある。
「新しいカルパコレクションは創業者であるミシェル・パルミジャニーの真髄であり原点でもあるシリーズといえます。この新作を作るため、スイス本社の従業員や家族の手首を採寸し、データの加重平均を取り、標準的な手首のモックアップを作って製品開発を行いました。
その甲斐あって、体と腕時計のフィット感は完璧です。時計をしてない方の手を、時計をしている手首の部分に当ててみると、何の引っかかりもなく大変スムーズなのがわかるでしょう。世の中に高級腕時計は数多ありますが、このスムーズさはパルミジャーニ・フルリエならではの特長です。そして、全ての部品が一本の曲線の上に、アライメントされて今います。パルミジャーニ・フルリエの時計は、外側の美しさはもちろんのこと、内側のムーブメントも美しいのです」余談だが、フランク氏は、「トップギア?私、大好きです」と、嬉しいお言葉をかけてくださった。
だが、クルマ好きにとって、パルミジャーニ・フルリエが印象深いのは、ブガッティとのコラボモデルだろう。以前、その一つを「トップギア・ジャパン」で紹介したことがある。最新作は、春のジュネーブモーターショーで発表された、ブガッティ タイプ390で、たいへんユニークなものだ。今回のカルパとは方向性が全く違う。
マーケティング&コミュニケーション マネージャーの源馬麻子氏によると「パルミジャーニ・フルリエは素材や技術について厳密な規定を守りながら作っています。でも、ブガッティとのモデルに関しては、かなり自由な発想で柔軟に作られています。日本市場で、パルミジャーニ・フルリエの美しさや品質の高さを一人でも多くの方に知っていただきたいですね」
パルミジャーニ・フルリエにブガッティモデルが存在することで、新たな客層を取り込んでいるのは間違いなさそうだ。
また、バイス プレジデントであり、チーフコマーシャルオフィサー(CCO)のダビデ トラクスラー氏にも、お話を伺うことができた。ダビデ氏は、コルム、ショパール、ブルガリなど高級腕時計業界の経験があり、この春からパルミジャーニ・フルリエに来たばかりだという。
「パルミジャーニ・フルリエが世界で最も売れているのはスイスです。それも、観光で訪れた方がお買い求めになることがとても多く、中でも中国の方の消費が活発です。やはりパルミジャーニ・フルリエの時計をスイスで購入することが、価値のある体験だと考えていらっしゃるのだと思います。また、優秀な店員も多いので、顧客満足度を高いレベルで感じていただけるのではないでしょうか。ただ今後は、日本の市場にも高いポテンシャルを感じています。日本のお客様は成熟しており、時計に関して豊富な知識と、こだわりを持たれています。きっと、もっと多くの日本の方が、私どもの時計を認めてくれるのではないかと、期待しております」
またしても余談だが、ダビデ氏にもトップギアを知っているか尋ねたところ、「当然知っているよ。たいていの男の子は、プレイボーイとトップギアは大人への通過点として経験してくるものじゃないかな?」と、茶目っ気たっぷりに応えてくれた。高級腕時計ブランドなのはもちろんなのだが、ものづくりに対する熱いハートと親しみやすい社風を感じられた。日本での伸びしろは、まだまだありそうだ。すぐにポンと買える人は、そう多くはないかもしれないが、Webを通じてさまざまな窓口が用意されているので、パルミジャーニ・フルリエワールドを感じてみるのも良いだろう。
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