アルピーヌF1チームが高級ファッションブランドのグッチと提携した。これに伴いチームは、ピエール ガスリーとフランコ コラピントに対し「勝利を狙うのはダサい」として、レース終了後に「お洒落に遅れて」フィニッシュするよう指示したという。 Enstoneを拠点とするチームの奇想天外なブランディングの裏側を、トップギアの誇るお騒がせ記者コリー スポンダントが独自の視点でリポートする。

自動車界からの毎週の、そのほとんどが間違っている独占情報をお届けする、トップギアの移動特派員、コリー スポンダントによるレポート。
アルピーヌF1が伝説的なファッションブランドであるグッチと提携したことを受け、ピエール ガスリーとフランコ コラピントは2026年シーズンの残りの期間、グリッドの最後方をクルージングするよう指示されることになる、と情報筋がTopGear.comに語った。
Enstone(※1)に拠点を置くチームは、レースが終了してから大幅に遅れてフィニッシュし、「お洒落に遅れて(※2)」登場できるよう、ドライバーたちに命じた。
そしてチームのボスたちは、どちらかのドライバーがアグレッシブな追い越しを試みたり、レーサーとしての本能を見せたりした場合、ピットウォールはマシンのパワーを制限してスピードを落とすことが許されると述べた。なぜなら「勝利のために必死になるのは、本当にクールではない」からだという。
「世界で最も有名なファッションアイコンの1つとのこのパートナーシップは、我がチームを再活性化させるだろう」と、情報筋はトップギアに語った。「何年もの間、人員の入れ替わり(※3)に悩まされ、わずかなポイントをめぐって争い、ようやく選手権で前進し始めた今、我々は2026年の残りの期間を、本当に、本当に、とてつもなくクールに見せるために費やすつもりだ」
「園児のようなピンクとブルー(※4)は消え去り、ガスリーとコラピントがリラックスしたお洒落なペースでサーキットをクルージングするときに、驚くほど見栄えがする象徴的なイタリアのカラーリングが導入される」
さらに、その情報筋はこう付け加えた。「勝つことはクールではない。堅実に中位圏でポイントを獲得できる能力を持つマシンでありながら、あえて勝とうとしないことこそがクールなのだ」
情報筋は、ガスリーとコラピントのレーシングスーツが、カジュアルウェアとしてもフォーマルウェアとしても完璧な、仕立ての良いウールのスーツに置き換えられることを確認した。同時に、マシンは全長を短縮し、フロントスプリッター(※5)にダブルカフス(※6)を追加し、リアフェンダーをフォームパッドで拡張するという、劇的な再設計が行われる予定だ。
【補足説明】
(※1)Enstone: エンストン。イギリスのオックスフォードシャーにある地名で、アルピーヌF1チームのファクトリー(開発・製造拠点)がある場所。
(※2)お洒落に遅れて: 原文は「fashionably late」。パーティーなどに、あえて少し遅れて到着するのがスマートで格好いいとされる欧米の俗語・社交習慣にかけたジョーク。
(※3)人員の入れ替わり: 原文は「revolving door of personnel(職員の回転ドア)」。近年のアルピーヌF1チームにおいて、代表や技術高官などの主要メンバーが次々と交代・離脱している実情を自虐的に揶揄した表現。
(※4)ピンクとブルー: アルピーヌF1チームが近年採用しているメインスポンサー(BWT社)のイメージカラーであるピンクと、アルピーヌ伝統のブルーのカラーリングのこと。
(※5)フロントスプリッター: レーシングカーのフロント下部に取り付けられる、ダウンフォース(車体を路面に押しつける力)を生み出すための板状の空力パーツ。
(※6)ダブルカフス: シャツの袖口(カフス)を折り返して二重にし、カフリンクス(カフスボタン)で留めるドレスシャツの仕様。マシンのパーツを紳士服に見立てたジョーク。
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