Playground Gamesが贈るシリーズ第6作「フォルツァ ホライゾン 6」は、舞台を待望の日本へと移した。東京の喧騒から北国の雪山まで、その再現度は息を呑むほどだ。既存のフォーマットを洗練させ、車好きの夢を凝縮した本作は、まさにシリーズの到達点といえる。一部で収録車種の削減という課題はあるものの、今年、そして来年以降もプレイすべき最高のレーシングゲームであることは間違いない。
たとえ日本のカーカルチャーに触れた経験が、年に一度『ワイルド スピードX3 TOKYO DRIFT』を酒を飲みながら観返す程度だとしても、この国の自動車に対する独自の美学が持つ魅力は否定できないだろう。そう考えると、「エコノミークラスの狭い座席に12時間も身を縮めることなく、夢のようなカーホリデーを提供する」という使命を掲げる『Forza Horizon(フォルツァ ホライゾン)』シリーズが、これまで日本を訪れなかったのは、ある種驚きですらある。しかし、数時間『フォルツァ ホライゾン 6』をプレイした今となっては、むしろ今まで温めておいてくれて良かったとさえ思えるのだ。
結局のところ、もし日本がもっと初期の『Horizon』に登場していたら、オープンワールドのマップはもっと狭く、細部の作り込みも甘かったかもしれない。東京は、識別可能なエリアを持つ本格的な大都市圏ではなく、ほんの数本のストリートで構成されていたかもしれない。探索の自由度を残しつつ、推奨イベントを通じてプレイヤーを前進させるという、あの軽快なゲーム進行のシステムも、まだ完成の域に達していなかっただろう。そして何より、Playground Gamesには「4階建ての高さがあるSFロボットとレースをさせる」という自信もなかったはずだ。それは実に惜しいことだったに違いない。
つまり我々が言いたいのは、『フォルツァ ホライゾン 6』は日本という舞台を見事に描き切っているということだ。圧縮して収録されたこの国の一部は完全に「本物」を感じさせ、南の東京と北の雪山のコントラストは、マップを解放していく過程で真の発見の喜びを与えてくれる。どこを切り取っても息を呑むような美しさだ。特に、夕暮れ時のスキーリゾート周辺で行われるキャリア・ダートレースなどは、Instagramで1600万回再生されるリール動画そのもののような光景だった。
目玉である日本という舞台以外については、本作はすでに証明済みのフォーマットを丁寧に洗練させたものだ。いくつか追加された新機能もテーマに即しており、例えば「峠」イベントや、マップのあちこちに点在する破壊可能な可愛らしいマスコット(ゆるキャラ)などが挙げられる。他にも、より合理化されたマルチプレイヤーのドラッグレース、他のプレイヤーの愛車を眺めることができるカーミーティング、同一車種でのオンラインレースのオプションなどは、前作に数百時間を費やしたファンが渇望していたQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上と言える。
不満点は極めて少ない。最大の懸念は、数年のアップデートを経た『フォルツァ ホライゾン 5』の799台という数字に慣れてしまった我々にとって、新車を含めても発売時の収録台数が550台に削られたことで、選択肢が限定的に感じられることだ。前作をやり込んだプレイヤーなら、お気に入りの車がなくなっていることに気づくだろう。それらのいくつかは間違いなく週替わりのイベントで小出しに再登場するはずだが、それにしても車種リストが少々アグレッシブに削られすぎた感は否めない。
その他の細かな不満は個人の好みの問題だ。例えば、新しい進行システムでは最終的にスピードトラップや危険サインといった環境チャレンジへの参加を強いられるが、レースをメインに楽しみたい人間にとっては、これが雑用のように感じられることもある。また、もし「2トンのSUVで走るクロスカントリーレース」を二度とせずに済むなら、それに越したことはない。
とはいえ、『フォルツァ ホライゾン 6』が卓越したドライビングゲームであることに変わりはなく、シリーズがその実力の頂点にあることを示している。前作も間違いなく良作だったが、メキシコの景色やその四季は、ここ日本で味わえる変化に比べれば、根本的に多様性に欠けていたと言わざるを得ない。毎度外しのないこのシリーズに対して「本領発揮」と表現するのはいささか大げさかもしれないが、これだけは言える。『フォルツァ ホライゾン 6』は今年、そしておそらく今後数年にわたって、あなたがプレイする中で最高のレーシングゲームになるだろう。
【用語・補足解説】
* Playground Games(プレイグラウンド ゲームス): イギリスに拠点を置く開発スタジオ。本作の制作を担当。
* Forza Horizon(フォルツァ ホライゾン): リアルな挙動の「Forza Motorsport」に対し、オープンワールドでの自由な走行とフェスティバル気分を楽しむスピンオフシリーズ。
* ワイルド スピードX3 TOKYO DRIFT: 2006年公開の映画。東京の立体駐車場や渋谷のスクランブル交差点でのドリフトシーンが有名。
* 峠(Touge): 日本独自のモータースポーツ文化として海外でもそのまま「Touge」と呼ばれる。
* QOL(Quality of Life): ここではゲームの利便性やプレイの快適さを指す。
* スピードトラップ / 危険サイン: マップ上の特定の場所で速度を計測したり、ジャンプの飛距離を競うサブアクティビティ。
* VAG(Volkswagen Aktiengesellschaft): フォルクスワーゲン・グループのこと。
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=海外の反応=
「AIが岩や壁で減速しないという、あの理不尽な衝突判定が直っていない方に10,500円(50ポンド)賭けてもいい。あれのせいで、中級難易度ですらクロスカントリーが無理ゲーになるんだよな」
「出たよ、14,500円(70ユーロ)もするライブサービスゲーム。中身はいつもと同じで、舞台を日本に変えただけか。このレビューを読んだ限り、試す価値もなさそうだな。前作をやってれば十分だろ」
↑「続編なんて映画もゲームも全部、前作の積み重ねでできてるんだよ。コール オブ デューティなんて何年も同じモデルで商売してる。プレイグラウンド ゲームスがこの調子なら、あと数年もすれば『フォルツァ ホライゾン:モスクワ遠征』とかやってるかもな」
「何台かの車が消えたのはライセンスの問題だろうな。特にブガッティは数週間前までVAG/ポルシェの一部だったから、法的な手続きがカオスなんだと思う。シロンやヴェイロンが他のゲームにあれだけ出てるんだから、登場するのは『もし』じゃなく『時間の問題』だろうよ」
↑「メーカー側はポルシェとブガッティ・リマックの離婚(提携解消)騒動が落ち着くのを待ってるんだろうな」
「見た目は綺麗だけど、相変わらずの使い回しイベントとアーケード的な挙動のせいで、触る気も起きない」





