ランボルギーニ ミウラ SV「ルーチ デル ボスコ」完全修復—3年の再建を経た1972年型ブラウン ミウラとアナンタラ コンコルソ ロマ受賞マセラティ V4の全貌

ランボルギーニのヘリテージ部門「ポロ ストリコ」が、1972年型ミウラ SVの3年間にわたる修復を完了した。最大の話題はその外装色「ルーチ デル ボスコ(森の光)」——深みのあるブラウンで、ミウラの製造年に正確に対応した色彩仕様の特定から始まった塗装作業に特別な注意が注がれた。セナペ色のインテリアとの調和は見事で、延長ハンドブレーキ、小径ステアリングホイール、ボブ ワレス命名の「ボブタイプ」排気エンドなど細部も1972年オリジナル仕様に忠実に復元されている。本車はローマで初開催された「アナンタラ コンコルソ ロマ」に出展され、戦時中にオランダ人男性の寝室に隠されて奇跡の生存を遂げた1932年型マセラティ V4 スポーツ ザガートのベスト イン ショー受賞とともに、歴史的な一夜を彩った。


先週末、ローマのチェントロ ストリコ〔※ローマの歴史的中心地区〕で、クラシックカー愛好家の一団が「アナンタラ コンコルソ ロマ〔※高級ホテルグループのアナンタラが後援する新設のコンクール・デレガンス。2025年の初回開催〕」に集結し、「ラ ドルチェ ヴィータ デッレ アウトモービリ〔※イタリア語で「クルマの甘い生活」の意〕」を称えた。なんとも羨ましい話だ。

金持ちの愛好家たちが極めて高価で歴史的に重要なクルマを連れてくる傍ら、地元イタリアのメーカーも姿を現した。それはランボルギーニで、ポロ ストリコ〔※ランボルギーニのヘリテージ部門。クラシックモデルの修復・認定・鑑定を手がける〕ヘリテージ部門によって最近修復・認定された1972年型ミウラ SVを持ち込んだ。

しかし待ってほしい。さらに素晴らしいことがある——このSVは……茶色なのだ。

なんと素晴らしいことだろう。ランボルギーニがこの色を公式に「ルーチ デル ボスコ〔※イタリア語で「森の光」の意〕」と呼ぶこの3年間の修復プログラムでは、「塗装に特別な注意が払われた」という。このブラウンのシェードはミウラに使用されて以来変化・進化してきたため、「車両の製造年に対応した正確な色彩仕様を特定する必要があった」のだそうだ。

外装の色は今や張り替えられたマスタード色のインテリア(イタリア製なので正確には「セナペ〔※イタリア語でマスタードの意〕」)と見事に調和し、延長されたハンドブレーキ、小径のステアリングホイール、ハザードワーニング ライトなどを含む複数の部品が元のスペックに戻された。

エクステリアでは、フロントのグリルと隠れたドアハンドル上のフィンが1972年仕様に戻され、センターロック ハブ〔※1本のナットでホイールを固定するレーシング由来の方式〕が修復され、テストドライバーのボブ ワレス〔※ニュージーランド出身のランボルギーニ専属テストドライバー。1960〜70年代の同社を代表する人物で、ミウラの開発に深く関与した〕にちなんで名付けられた正規の「ボブタイプ」排気エンド チップも取り付けられた。

上の写真をじっくりと眺めて、その全てを心に刻んでほしい。そして下の写真もちらりと見てみよう——コンクール総合ベスト イン ショーの受賞車だ。1932年製のマセラティ V4 スポーツ ザガート〔※16気筒(V型)エンジンを搭載した戦前の超高性能グランプリカー。マセラティとザガートが組んだ歴史的な傑作〕で、第二次世界大戦をくぐり抜けて生き延びたクルマだ——オランダ人男性がクルマを分解してV16エンジンを自分の寝室に隠したことで奇跡的に難を逃れたという……

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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「私がかつて所有した茶色いクルマはモーリス マリーナ〔※1971年から1980年まで生産された英国BLのコンパクトカー。信頼性の低さで知られ、英国では失敗作の代名詞的存在〕だった。あのクルマもみんなが見つめたよ……」
↑「笑いながら見てたんじゃないか?(まあ人のことは言えないが、うちの父親はカスタード イエローのフォード コーティナ Mk3〔※1970年から1976年まで生産された英国フォードのファミリーカー〕のエステートに乗っていた。1.6リッターの「L」グレードだ。恥ずかしかった。その後トライアンフ ヴィテス 6エステート〔※英国のトライアンフが1960〜70年代に販売したスポーティな小型車〕で名誉を挽回したが。6気筒・2000ccで音はよかったけど、中身は最悪だった。修理のためにクルマの外にいた時間の方が、乗っていた時間より長かったと思う)」
「50年後に、ヤンワン〔※BYD傘下の中国高級EVブランド〕やテスラ プレイドを見て同じように感動するだろうか……うん、ないな」

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