セナの魂、34年の時を経て蘇る ホンダF1「幻のV10エンジン」が最低落札価格なしで出品

日本のホンダの倉庫から、F1史を揺るがす“お宝”が発見された。それは、1990年にアイルトン セナが駆ったマクラーレン ホンダ MP4/5Bの心臓部、RA100E V10エンジンそのものだ。

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これは、世界で最も先進的で、最も高価なレゴ テクニックのセットではない。これは実際のところ、F1で使用するために設計・製造された、完全なホンダV10エンジンであり、今、オークションへと向かっている。

そして、この精巧に調整された部品一式が、マクラーレン ホンダ MP4/5Bの背中にボルトで留められていた1990年シーズンに、かのアイルトン セナによって、特別に使用されたものだ。

セナは、この覚えやすい名前の「RA100E-V805」V10エンジンを、1990年の日本GPとオーストラリアGPで投入した。しかし悲しいかな、ロケットのような速さを持っていたにもかかわらず、勝利の味を知ることはなかった。

鈴鹿では、セナとプロスト(フェラーリ)が最初のコーナーでクラッシュ。オーストラリアでは、セナはポールポジションからスタートし、80周のうち61周をリードしたが、ギアボックスが彼を裏切った。それが、V805の別れの言葉となった。

さて、通常、古き良きF1の時代には、これらのエンジンは日本のホンダに送り返され、分解され、検査され(次のレースのために何か調整できるか見るため)、そして…廃棄された。恐ろしいことだ、ってことは、我々も分かっている。

しかし1990年、オーストラリアはシーズンの最終戦だった。そして1991年、グリッドはV12へと移行し、このV10がV12に何か新しい芸を教えることはできなかった。そこでV805は、意気揚々とホンダの倉庫へと船積みされたのだ。まるで、映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の最後のシーンのように。そして、そこで速やかに忘れ去られ、去年になってようやく発見された。恐ろしいことだ、我々も分かっている。

今、日本のホンダの倉庫から直接、それは分解され、8月15日に開催されるボナムズのクエイルセールで、オークションに出品される。そして、これを聞いてくれ。最低落札価格も、ないのだ。 それはまた、専用の特注キャビネットと共に届けられ、ホンダ自身による、あの極めて重要な真正性の証明書も携えている。

ボナムズはこれを「絶対的な、希少の中の希少品」と評している。そして、これは二重の宝石だ。絶対的なマスターが使用した最後のV10であり、そしてホンダ最後のV10でもある。

V10エンジンは、我々が皆知っているように、ただただ、特別なのだ。
アルファ ロメオ 33 ストラダーレ/ランド ノリス✕R32 東京ナイトドライブ/R35日本取材:トップギア・ジャパン 068
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