購入した ほぼ100%のお客様はそのヴィンテージスタイルのカッコよさに購入を決断するという「MUTT」という英国バーミンガム発祥のバイクブランドをご存知だろうか。カスタムバイクビルダーのベニー トーマス氏のアイデアで2016年に生まれたこの小排気量のレトロスクランブラータイプのバイクは、イギリスで大ヒットし、2019年に日本にも上陸を果たしている。
人とは違う個性的なバイクに乗りたい、カッコいいカスタムバイクにしかもリーズナブルな価格で乗りたいと思う人にとって「MUTT」というブランドに出会えるか出会えないかでその人のバイクライフが大きく変わると言っても過言でない。そんなMUTTの魅力についてMUTT神戸の小寺 優(こてら まさる)店長に聞いてみた。
■アクセス良好なMUTT神戸ショールーム
今回訪れたMUTT神戸は関西で9店舗を展開し、12ブランドを扱うバイク専門店Chopsグループの1店舗である。ショールームは国道2号線沿いの神戸市中央区相生町に位置し、阪神高速神戸線の「京橋IC」と「柳原IC」の中間点ということからも、地元のライダーにとってはわかりやすい場所なのではないだろうか。そしてさらにJR神戸線「神戸駅」や、地下鉄海岸線ゆめかもめ「ハーバーランド駅」から徒歩で5分、神戸高速鉄道「高速神戸駅」からも徒歩で8分というアクセスの良さもこのショールームの魅力である。
MUTT神戸はMUTTが日本上陸を果たした2019年から営業する歴史のある店舗だ。MUTTの取り扱いは当時、小寺店長の同僚の方が創業間もないこの英国ブランドに熱烈に惚れ込んだことから始まったという。バイクのプロであるスタッフの情熱によってビジネスが始まったというストーリーはライダーにとってみれば実に頼もしく、嬉しいものであろう。
ショールームには常時10台以上の個性豊かなモデルが展示されおり西日本で最大級規模の展示台数を誇るだけではなく、ほぼすべてのラインナップを見ることができることもこの店舗の特徴だ。小寺店長によれば展示車が販売されて歯抜けになってしまわないよう、常に適切な在庫管理に心がけているという。MUTTのようなキャラクターの違うモデルの実車を実際に見比べられることはお客様にとって大きなメリットとなる。ショールームはそれほど広くはないが、壁に面したお客様の目線の位置にバイクを展示するなど、MUTTらしい型破りなプレゼンテーション方法も目を引くものがある。
また、この店舗にはサービスセンターが併設されており、2名の経験豊かなメカニックが常駐している。購入した店舗で点検やちょっとした修理を頼めるというのは特に初めてバイクを購入されるお客様にとっては大きな安心材料になるのではないだろうか。
■個性豊かなお客様
小寺店長に話を聞くと、MUTT神戸のお客様は情報感度の高いお客様が多く、インスタグラムなどでMUTTというブランドに出会い、一気に一目惚れをしてショールームを訪れていただくというケースが大半だという。中には、MUTTというバイクの魅力に惚れ込んで、購入を決めた後に免許を取りに行く女性ライダーもいたそうだ。それほどMUTTのスタイリングは人々のエモーショナルな部分に刺さるのであろう。
そしてモデルの人気が偏ることなく満遍なく全モデルが販売されていくというのもMUTT神戸 の特徴だという。世間の風潮に流されずにしっかりと自分を持っているお客様が、自分の個性を表現するための最良のバイクを選ばれているという印象を受ける。
その使い方も十人十色だという。街中をさっそうとかっこよく乗られる方から、通勤・通学など日常の足として、そしてちょっとした週末のツーリングに使われる方もいれば、カフェやキャンプサイトのオーナーさんなどは自分のお店に展示されていることもあるという。こんなエピソードからもMUTTが乗ることだけでなく、所有することでも満足感を与え、人々のライフスタイルの中に溶け込んでいるバイクであることを象徴しているのではないだろうか。
■オススメモデルは?そしてMUTTの魅力とは?
そんなバランス良く販売されているMUTT神戸だが、小寺店長にオススメモデルを聞いてみた。MUTTの中心的なモデルでヴィンテージバイクのルックスを持ちながら現代的なパフォーマンスを備えた「モングレル」とスティーブ マックイーンが主演した「大脱走」という映画で使われたバイクからインスパイアーされた「ヒルツ」はMUTT神戸でも人気のモデルだが、オススメは「DRK-01」だという。現代的なデザインが同居する最新の水冷モデルとなるが、馬力もアップしていることからスムーズな走り出しや、加速時のサウンドや軽快なハンドリングのバランス感が良く、一気に好きになってしまったという。
店内で他のモデルについても説明いただいたが、共通して言えるMUTTの魅力は、スタイリングのカッコよさ、しかもそれがリーズナブルな価格で新車として2年間の保証付きで安心して乗れることにあるという。MUTTはまだまだ多くの人には知られていないブランドだが、インポーターであるPCIの部品供給体制もしっかりしているため、アフターサービスを含めて、どのモデル安心してオススメできるという。
自分でコツコツとバイクをカスタムしていくこともバイクの楽しみの一つだが、その時間が作ることができないなど、自分で部品を組み替えることへの不安感を持っている人に取っては、すでにスタイリッシュにヴィンテージカスタムされているバイクを新車で選べるということは最大のメリットだと思う。
ベテランのリターンライダーにも、バイク初心者にも満足いただける間口の広いブランドだと感じさせられる。
■MUTT神戸のこれから
ブランドがまだ若く、流通台数もさほど多くないことから、その「希少性」や「良いものを見つけた感」、「人と被らない特別感」がお客様にとってはMUTTの魅力になっているが、やはりもっと多くの、特に若い世代のライダーにこのブランドの良さを知ってもらいたいと小寺店長は語る。
そのため、ショールームの展示だけではなく10月27日(日)には「神戸サンシャインワーフ」にてChopsグループの取り扱うブランドを一同に集めた展示会なども開催するという。また、インスタグラムのmuttmotorcycles.kansaiや、YouTubeのBikeshop Chopsでも積極的にMUTTの世界観を発信しているので、ぜひご覧いただきたい。
バイクはただの乗り物ではなく、その人の人生の一部になるものなので、ぜひお気に入りのMUTTとともに自由で豊かなライフスタイルを楽しんでほしいと小寺店長は語る。そんな素敵な出会いを見つけにMUTT神戸へ訪れてみてはいかがだろうか。
【編集後記】
今回のMUTT神戸にお話を聞きに伺ったが、それほど大きくはないがとても清潔なショールームの中に効率よく、そして美しく10数台のMUTTが展示され、なにか宝探しをしているかのようなワクワク感を感じることができた。また、印象的なのは小寺店長の人柄で、その気さくな姿にバイクディーラー特有の敷居の高さは一切感じられなかった。
「本当は口下手なんです」と店長はおっしゃるが、どんな質問にも的確にそしてユーモアを交えて語っていただける姿に一気に距離感が縮まり、たくさんの楽しいお話を聞くことができた。そしてご自身ではあまり語られないが、Chopsにはメカニックとして入社されたという。たとえ現在現役でメカニックをされていないとしても、メカの知識のあるスタッフから購入できることはなによりも大きな安心材料となるだろう。
神戸という様々な文化の交差点となった地で、MUTTが多くの人に受け入れられ、そしてMUTT神戸があらたなバイクカルチャー、バイクファッションを発信地となることを期待したい。
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