イネオス グレナディア コマーシャルが商用車としてイギリスで登場、VAT還付が可能に

イネオス グレナディア コマーシャルが商用車としてイギリスで登場、英国でVAT還付請求が可能に。従来のユーティリティワゴンに代わり、バンタイプのGrenadier Commercialが登場。


イネオス グレナディア ユーティリティ ワゴンは興味深いものだった。N1商用車として分類され、バンと同じVED税(自動車税)を支払うことになるのだが、重量と英国の複雑な税法のために、プールカーとして登録され、業務用としてのみ使用されない限り、購入者は車の購入価格からVATの払い戻しを請求することができなかった。

そのため、イネオスのユーティリティ ワゴンはピックアップトラックのライバルと比べて非常に高価なものとなっていた。そこでイネオスは、このユーティリティ ワゴンを英国専用の新しいグレナディア コマーシャルとして置き換え、購入者が付加価値税(VAT)の控除が可能になり、社用車などの福利厚生に対する現物給付(BIK)税率を低く抑えられるようにした。

これは2人乗りのグレナディアで、バン仕様のフラットなフロアと、キャビンの後ろに床から屋根までの隔壁パーティションがある。標準的なユーロパレットを積むことができ、2,000リットル以上の積載スペースがあり、3.5トンを牽引できるらしい。印象的だ。

ラダーフレームシャシー、ソリッドビームアクスル、2速トランスファーケース、最大3つのロッキングディファレンシャルを備え、標準的なグレナディアと同様にオフロードでも役立つはず。さらに、5人乗りと同様、3.0リッターターボのBMW製直列6気筒ガソリンまたはディーゼルが搭載される。

グレナディアはフランスのハンバッハで製造されているが、コマーシャル仕様への改造はポンティプールを拠点とするスペシャリスト、EDCリミテッドが英国で行うとのことだ。注文は本日(5月2日)から開始され、価格は付加価値税抜きで51,931ポンド(1,000万円)からとなる。

イネオスのコマーシャルディレクターであるジョージ ラトクリフは、「2022年の発売以来、イギリスの顧客からこのモデルラインナップへの追加を要望されていたので、こうして素早く対応できてうれしいです」と述べた。

「グレナディアのプラットフォームの多用途性により、ドライビングダイナミクスやオフロード性能を損なうことなく、このレベルの改造が可能になっているのです」


ホイールは一体成型のアルミニウムから鍛造され、サイズは21インチ。ブレーキとサスペンションのハードウェアは812 スーパーファストからほぼそのまま受け継がれているが、すべてのソフトウェアが徹底的にリマップされ、ブレーキバイワイヤによって停止するようになっている。

フェラーリのエンジニアは、ホイール、ボンネット、アクティブエアロの大型化により、1,525kgの812から若干の重量増があったことを認めているが、すべてのカーボンのオプションボックスをチェックした結果は、乾燥重量は1,560kgと主張されている。したがって、実際には1600kg台半ばくらいになるだろう。

一方、812 コンペティツィオーネのリアホイールステアリングは、20mm短いホイールベースに対応するように改良され、フェラーリの第8世代のサイドスリップコントロールが採用されている。あの赤い小さなマネッティーノスイッチを回して、レブリミッターをレッドゾーンまで上げるのも良いだろう。 そして、リヤを滑らせて豪快に走ることもできる。

レッカー車が生け垣から引っ張り出してくれるのを待っている間、キャビンを眺める時間はたっぷりある。296やSF90と似たような計器画面、恐ろしく手間のかかるタッチセンサー式ステアリングホイールインターフェースなどだ。

助手席には小型のセカンダリースクリーンを備えた独自のビニクルがあるが、SUVのプロサングエとは異なり、中央にも大型のスクリーンがある。デザインのボス、マンゾーニは、この戦術がキャビンをより未来的でクリーンなものにすると主張している。うーん、一度指紋が付いたらどうかとは思うけど。

価格は、ペイント、レザー、カーボンを堪能する前で、クーペが395,000ユーロ(6,500万円)から。そして、435,000ユーロ(7,200万円)で、14秒でトランクに消える折りたたみ式ハードトップルーフを備えた12 チリンドリを手に入れることができる。そう、私たちは初日からクーペとともにスパイダーモデルを手に入れられるのだ。あなたはどちらを選びますか?また、その名前の発音は完璧にできますか?

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