ヴァラーをはじめ、70台のアストンマーティンが浅草寺に集結したASTON MARTIN ARCADIA TOKYO 2023

70台以上の特別なアストンマーティンモデルが歴史ある金龍山浅草寺に集結した。DB12 VolanteとValourをAPAC地域で初めて一般公開。3日間行われた、日本での110周年記念イベント。

アストンマーティンのAPACオーナーたちが集う2年に1度のイベント、ASTON MARTIN ARCADIAが、11月17日(金)から11月19日(日)まで東京で初開催された。古代ギリシャの楽園を意味する「ARCADIA」にインスパイアされたこのイベントでは、3日間にわたりアストンマーティンの過去、現在、未来を祝福し、ブランドの110周年記念イヤーの締めくくりとなる特別な時間が提供された。

ASTON MARTIN ARCADIA TOKYO 2023 CONCOURS (東京 浅草寺)
11月17(金)から18日(土)にかけて、過去100年間における特別なアストンマーティンモデルが70台以上も浅草寺に集結し、コンクール・デレガンスが開催された。歴史ある浅草寺での自動車の展示はアストンマーティンが初となり、息をのむような迫力ある展示の一環として、DB12 Volante、そしてValourがAPAC地域で初めて公開となった。Valourはマニュアルトランスミッションを備えた唯一のフロントエンジンV12スポーツカーモデルであり、純粋で本能的なドライブ体験の究極を具現化している。

初日、浅草寺ではメディア向けプレゼンテーションが行われ、APACリージョナルプレジデントのグレゴリー アダムス氏とグローバル チーフ ブランド アンド コマーシャル オフィサーのマルコ マティアッチ氏の対談が繰り広げられた。その中で、印象的だったトピックをまとめてみよう。

F1とアストンマーティン
「F1はアストンマーティンブランドにとって信じられないほどのパラダイムシフトを表しています。素晴らしいデザイン、フロントエンジンに対する権威、英国のヘリテージに加えて、過去2年間でブランドにパフォーマンスの側面を取り入れるために取り組んできました。パフォーマンスは、フォーミュラ 1から得たマインドセットでもあります。決して諦めず、ドライバー向けに素晴らしい製品を開発し続けることです。ドライビングエクスペリエンスに強度をもたらす素晴らしい製品です。

ですから、ヴァルキリーのような製品はFormula 1と驚異的に関連しています。来年発売予定の中エンジンハイブリッドのヴァルハラなど、新たな製品も出てくるでしょう。そして、F1レースのメディカルカーであるDBXもあります。私たちは世界最高のトラックでの知識を活かして、驚異的なクルマを開発しています」

DB12とヴァラー(Valour)
「アストンマーティンには、新型のDB12という、世界的なスーパーツアラーがあります。再び、680馬力の車で、フロントエンジンのカテゴリーに挑戦しています。この車のエモーショナルなドライブは本当にユニークです。この車は、あと数週間で日本に到着します。フランス南部で行われた試乗会で、すでにこの車のドライブを体験した方もいるかもしれません。同時に、私たちはテクノロジーの頂点を提供したいと考えており、それと最も近いのがフォーミュラ1で、関連性が十分あります。同時に、ヴァラー(Valour)のような製品を提供することも重要だと考えました。これは110周年を祝うために用意されたものです。車の伝統を深め、押し進めることができました。ヴァラーには、驚異的なツインターボ12気筒エンジンと6速マニュアルトランスミッションを搭載しました。70年代から80年代のレトロなデザインも漂っています。わずか1週間で110台の夢の車を完売させることができました。今でもお客様からの問い合わせがありますが、残念ながら完売してしまっています。そのうちのいくつかはすでに日本に到着しているか、数週間のうちに到着します」

DBR22とQブランチ
「DBR22は、過去のレースにインスパイアされた素晴らしい車です。オープントップのアストンマーティンで、限定台数で、世界中のベストカスタマーのみに提供されます。素晴らしいデザインと英国の精神、伝統、そしてパフォーマンスを組み合わせ、強烈なドライビングビジョンを反映させ、ユニークな感情を提供します。

限定数と言いましたが、偶然にも今年はQブランチ、そう、当社のカスタマイズ部門の10周年です。イギリスはビスポークな製品作りで有名です。Qブランチを通じて、お客様が自分自身だけのユニークなアストンマーティンをデザインできるようにしています。過去10年間、お客様はこのプログラムを受け入れ、私たちに新しいユニークな素材を見つけることを求め、真に独自のアストンマーティン体験を築くための素晴らしいアイデアを提供してくれました」

日本市場について
「日本はAPAC地域で最大の市場です。超高級SUV市場は16%成長しましたが、私たちの成長率は69%にもなり、そのセグメントの27%をDBXが占めています。ほぼ3分の1とは驚きです。日本には素晴らしいコミュニティがあります。この週末、日本中から約200人のお客様が参加する予定です。それは、日本がアストンマーティンブランドやその歴史、そして製品を愛していることを証明しています。

私たちはアストンマーティンのクルマの台数をもっと売るためにここにいるのではなく、品質を売るためにここにいるのです。アストンマーティンの文化を理解してくださる、正しい人々に販売するためにここにいます。そして、素晴らしいブランドと良いブランドを区別する最も重要な要素の1つは、コミュニティです。そして、アストンマーティンは世界中に素晴らしいコミュニティを持っていますが、日本でも同様です。

そして、F1には何百万もの人がいます。毎レース、ほぼ1億2千万人がF1をフォローしていると考えると、私たちのFacebookチャンネル、Instagramチャンネル、すべてのソーシャルメディアチャンネルにはほぼ2,000万人がフォローしていると想像できます。ですから、私たちはブランド価値を基に、根本的には私たちの精神に基づいた、ユニークで素晴らしいコミュニティを構築しています」

コンクール・デレガンスの審査では、業界の著名な専門家からなる5名の審査員が、ハイパーカークラスから1940年以前のクラシックカーまで、バラエティに飛んだ8つのカテゴリーで車両を審査した。日本でもそのアイコニックな姿が愛されるCygnetも専用のクラスとして取り上げられた。『Best in Show』は審査員の満場一致で「Aston Martin Speed Model Type C LMF385」に授与され、その希少性、エレガンス、状態の良さが評価された。また、会場での一般投票による『Public Favorite』には、「Aston Martin Vanquish Zagato」が選ばれた。

授賞式の後、APAC地域で過去最大のオーナーズパレードが開催。約50台の車両が浅草寺を出発、行き交う多くの人々の注目を集めながら、パレードは東京の街を華やかに飾り、コンクールを壮大な形で締めくくった。

パレード後は会場を富士山の麓に移し、限られたオーナーの皆様向けに富士スピードウェイホテルでの華やかなガラディナーとチャリティーオークションを開催。興奮の中行われた多くの出品の後、最後のオークションアイテムとして出品された2024年 のフォーミュラ1®のレプリカは2,900万円の驚異的な金額で落札された。NOT A HOTEL、Quintessentially、CHAMPAGNE POMMERY、AUTOGLYM、Ginori 1735、Bowers & Wilkins、J. Laverack、VIBROAなど、アストンマーティンパートナーの支援を受け、チャリティオークションでの売上は合計3,540万円にまで到達した。
なお、このチャリティオークションで得た収益金は日本赤十字社に寄付される。

ASTON MARTIN TRACK DAY (富士スピードウェイ)
11月19日(日)、APAC史上最大のアストンマーティンオーナーの集いが富士スピードウェイで開催され、会場には110台以上のアストンマーティンが集結した。オープニングセレモニーでは、参加者は普段は入ることのできないトラックを歩き、ホームストレートに「ARCADIA Gallery」として展示されたユニークなアストンマーティンの様々なモデルを間近で見ることができた。「ARCADIA Gallery」には次世代ミッドエンジン・スーパーカーであるValhallaや2023年のフォーミュラ1®レプリカ、スリリングなオープンコクピットのDBR22、DB5 Goldfinger Continuation、そしてマニュアル・トランスミッションを備えた唯一のフロントエンジンV12スポーツカーモデルValourなどが展示された。

その後、ドライビングセッションが開始されると、オーナーには4つのカテゴリー(Heritage Run、Family Run、Special Racing Run、Finale Parade Run)で自身のアストンマーティンのフルポテンシャルをサーキットで探る機会が与えられた。さらに、世界で最もパワフルなウルトラ・ラグジュアリー SUVであるDBX707でのホットラップも提供され、その驚異的なパフォーマンスを披露した。また、オーストラリアからこのイベントのために特別に飛行してきたAirbus ACH130 Aston Martin Editionも富士スピードウェイで特別な登場を果たした。

ゲストはまた、パドックのホスピタリティエリアで特別なおもてなしを受け、「Valhalla VRエクスペリエンス」を体験することもできた。このVRテクノロジーはオーナー向けに開発された、センセーショナルなブランド初のハイブリッドスーパーカー、Valhallaの素晴らしい運転環境を体感するために開発されたものだ。

アストンマーティンAPACリージョナルプレジデントのグレゴリー・アダムスは、イベントの華やかな成功を振り返り、次のように述べている。
「日本で初めてASTON MARTIN ARCADIAを開催できたことを非常に誇りに思っています。このイベントは、110周年の非常に特別な年を締めくくるだけでなく、アジア太平洋地域のオーナーの皆様へ新しい伝統の始まりを示すものです。長年にわたり作られてきた数多くの素晴らしいアストンマーティンのモデルがこれほど壮大な規模で集まり、この瞬間をオーナーや愛好家の皆様と共有できたことは大変な喜びでした。次のASTON MARTIN ARCADIAを2025年に開催することを楽しみにしています。そこでは、世界で最も望まれるウルトラ・ラグジュアリー・ブランドであるアストンマーティンの成長、最新のテクノロジー、完璧なクラフトマンシップ、そして時代を超えたデザインをお届けできることでしょう」

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