UKの駐車場は新車が重すぎて倒壊の危機にあるところもあるらしいけど、日本はダイジョブ?


構造エンジニアは「古い駐車場の一部が崩壊する可能性がある」と警告

この世の出来事に何でも恐れをなしている悲観論者は、喜んでいい。格好のネタが入ったから。それは、UKにある、ショッピングモールなんかに併設されている古い立体駐車場についてだ。

そう、自動車にまつわる再生計画の主要な課題でもある。大音量を出すレイブや大げさなポップアップバーもそうだが、駐車場も、現代の大型化した自動車の重量に耐え切れず、陥没する危険性があるらしい。

テレグラフの記事では、EVのバッテリーの重量増が主な危険因子と指摘されているが、平均的なガソリン車の重量は、こういった駐車場が建設された当時の2倍であるという事実が見事に無視されている。これは明らかな見落としだ。

この警告は、英国駐車場協会(British Parking Association:ホントにあるんだよ。会議中ずっと起きていられるか自信がないけど)が発表した新しい指針に基づくもので、現代の巨大な車重増の負担に対応するため、新しい駐車場の耐荷重を増やすよう提案していることを指摘しておく必要があるだろう。しかし、英国内のさまざまな駐車場を調査した結果、多くの駐車場がファミリーカーを装った2トンの巨大な車両を処理するタスクに対応していないことが判明した。

今のところ、UKの駐車場の中で「○○パーキングがNG」などと、名指しで非難するようなリストはない。駐車場の運営者を代表する業界団体から出された指針であることを考えると、おそらくそれは今後も出てこないだろうと思われる。では、業界は何を提案しているのだろうか。

まず、誰でも思いつくように、すべての新しい駐車場は強化して建設されることだ。だが、古くて弱体化している構造物に関しては、いくつかの緩和策もある。例えば、1階にEV充電器を設置する、車幅を広げて、これまでよりも少ない車両の荷重を構造物に分散させる、駐車場に重量制限を設ける、などだ。

もちろん、もうひとつ、「すべての車は1トン以下でなければならない」という法律を作るというのも有効な手段だろう。できるかできないかは別にして…。ところで、我が国日本では、ダイジョブなのだろうか?




=海外の反応=
「車両重量の増加により、駐車場が崩壊する事件がすでに起きている。駐車場設計の問題や、車両サイズに関する時代遅れの想定が、この問題の一因となっている。開発業者は、コスト上の制約から、新築住宅にガレージを建設する際、車両のサイズの増加を無視することが多い。自動車の平均重量と寸法の計算を義務付け、駐車場設計に関する国家計画規則を定める法律を制定することができる。駐車場不足の問題は住民に影響を与えるものであり、政府による対処が必要だ」
↑「うーん、そうだけど。40、50年前に建てられた駐車場は最初からちゃんと建てられていなかったし、今では崩れている。それには何の問題もないけど、新しい車が大きくて重いからだとは疑わしいな。きっと最初から2、3倍の重さを耐えられるように建てられていたはずだよ、普通の予防策としてね。イギリスは中国みたいじゃないよね?」
↑「家庭用ガレージについてのあなたの指摘は理解できるけど、実際に車を駐車するためにガレージを使用している人はどれくらいいる?私のベッドルームの窓から外を見ると、8軒の家があり、そのうちの1軒、私の家だけが車を駐車するためにガレージを使用している。他の家はガレージを追加の収納スペースとして使用し、車をドライブウェイや通りに駐車している。それを考えると、将来の車がどれだけ大きくなろうと(または今がどうであろうと)、それはどう関係あるのだろうか?」
「駐車場の多くは、平均的な車の重量が現代のSUV BEVの4分の1、あるいは現代のICE SUVの3分の1だった時代に設計、建設されたものだから、実際その通りだ。そして、ここには書かれていないが、火災のリスクもある。私たちの駐車場はどれも、火災の影響に対して十分に設計されていないのだ」

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UKの駐車場は新車が重すぎて倒壊の危機にあるところもあるらしいけど、日本はダイジョブ?」へのコメント

  1. たばこの煙2023年4月19日 5:52 PM

    ニューヨークの事故が原因がどうであれ物語ってると思う

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