クリスティーズは、映画におけるジェームズ・ボンドの60周年を記念して、007の記念品を集めたチャリティーオークションを開催する。そこで、あるトップギアの編集者は、完全に気が狂ってしまった。えっ、ちょっと待って。
なぜなら、このスタント用DB5は、E46 M3のパワー、オーリンズ製ダンパー、油圧式ハンドブレーキ、そして無愛想な扱いに耐えてきた歴史を持つ、史上最も美しい車のひとつを手作りで、カーボンファイバーで再現したものだからだ。
アストンのスペシャル・オペレーション・チームは、このミリ単位の完璧なレプリカと他の7台を、わずか6ヶ月で作り上げたのだ。しかし、手作業で作られたカーボンファイバーのアストンマーティンであること(そして、このモデルだけが販売されること)を考えると、ハンマーが振り下ろされる前にクリスティーズの予想落札価格が200万ポンド(3.3億円)に達したとしても、おそらく驚くにはあたらないだろう。
もちろん、このスタント用DB5は、時計、スーツ、サングラスからポスター、サイン入り台本、『007/リビング・デイライツ』の雪のシーンで使われたチェロケースのソリなど、あらゆるものが出品されるオークションの一部に過ぎない。
『007/リビング・デイライツ』といえば、81年製のアストンマーティン V8も出品されている。まあ、映画自体はあまり評判が芳しくはなかったけど、クルマは『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』にも登場してたね。どうでもいいけど、氷の湖を切り開く方法は他にもあるはずだと思う。それに、アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ、ランドローバー ディフェンダーとレンジローバー SVR、ジャガー XFS、トライアンフス クランブラー 1200XEなど、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ではたくさんの車両がフィーチャーされていたよね。とはいえ、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』のジェットボートは買えるかな。万が一、乗ってしまったら、無事に戻ってこられるようにしないと…。