F1チーム代表の仕事は多岐にわたる。非常に高度な技術を持つエンジニアのチームを管理し、気性の激しいドライバーたちのエゴに付き合わなければならないし、クリスチャン ホーナーやトト ウォルフの流儀に従えば、Netflixのシリーズで宿敵に辛辣な言葉を浴びせかけなければならないのだから。
8月25日に PC、PlayStation、Xbox で発売される 「F1 Manager 2022」 は、そうした責任のほとんどをカバーすることを目的としている。経営ゲームという性質上、従来の F1 ゲームでマシンを操縦するような激しいドラマはないだろうが、このスポーツの真のファンは、モーターレースの技術面や人間関係がいかに重要で関わり深いものであるかがわかっているはずだ。
チーム代表者としてのあなたの仕事は、既存の10チームのうちの1チームの指揮官となり、複数シーズンにわたってチームを勝利に導くことだ。スポンサーを説得し、現実の世界のドライバーや人材を雇い、施設をアップグレードし、レース中に戦略を調整し、開発の方向性を決めなければならないが、すべてにおいて、義務付けられた予算の上限を超えないようにする必要がある。そして、シャンパンで満たされたジャグジーをオフィスに置きたいと願っていた私たちがいる。
最も驚いたのは、これが今までに見たことのない経営ゲームに見えることだ。トム クルーズが完璧なショットを撮るために飛行機から身を投げることにこだわるように、開発元のフロンティアはこの経営ゲームを、盛られたスプレッドシートよりもはるかに壮大なものにすることに決めたのだ。いろいろいじり倒して、ついにレースウィークエンドの開幕を告げるボタンをクリックすると、驚愕のグラフィックと放送クォリティの演出が待っている。生活に必要なものではないが、絶対にウエルカムなヤツだ。
「Football Manager」 の現象から判断すると、「F1 Manager」 の成功は販売本数ではなく、これまでうまくいっていた結婚生活を台無しにした数で測られることになりそうだ。なんせ、周囲には、すでに離婚弁護士に電話をかけているところだって人もいるくらいだから…。