1832年創業のスイスの時計ブランド、ロンジン。今年190年を迎える歴史の中で、かつてはオードリー・ヘップバーンが広告モデルを務め、アルバート・アインシュタインも愛用。スイス時計の輸出額の上位ブランドとしても数えられ、現在150か国で展開。「翼のついた砂時計」ブランドロゴは、世界知的所有権機関に登録されている最も古いロゴとしても知られている。
ロンジンの高振動周波数ムーブメントの歴史のはじまりは、1914年に開発の1/10秒までの計測を実現したストップウォッチ。以来1世紀にわたってロンジンは、スポーツ計時の世界をリードしてきた。より一層の正確性が求められるスポーツタイミングにおける活躍は、ロンジンの時計の精度を象徴するものである。その流れから生まれた月差1分の高精度を実現した1968年のウルトラ-クロンはロンジンの革新性を語る上で欠かすことができない歴史的なモデルで、ロンジンが誇るスポーツ計時の世界におけるパイオニアとしての地位を伝える歴史的なタイムピースだ。
ブランド創業190周年にあたる2022年、ロンジンは、最先端の技術とともに「ロンジン ウルトラ-クロン」を復刻。ジュネーブに本拠地を置くTIMELABによってロンジンとしては初めてクロノメーター認定を受けたエクスクルーシブキャリバーL836.6を開発した。このムーブメントは、シリコン製ヒゲゼンマイがオリジナルモデルと同様に1時間に36,000回、または毎秒10回振動する「高振動周波数ムーブメント」で、振動周波数が上がることでパーツへの破壊的衝撃や位置変化への影響が緩和され、キャリバーの精度と安定性を向上させている。
時計ブランドが持つ時代的背景と機能性、こだわりが詰まったこのタイムピースは、時計愛好家のみならず様々な人を引き付ける要素に溢れている。
さて、ここでロンジン ウルトラ-クロンの100年におよぶスポーツ計時の歴史を振り返ってみよう。
1914年以来、高振動周波数ムーブメントの計測装置を用いたストップウォッチにより数々のスポーツ競技会でタイムキーパーを務めてきたロンジン。計時用に開発した技術は後に時計に応用され、1968年には他のウルトラ クロン ウォッチと同様、月差1分、日差2秒の精度を保証する高振動周波数ムーブメントを搭載した初のダイバーズウォッチ ウルトラ クロン ダイバーを発表。現代でも高度な技術が要求されるほどの当時としては前代未聞の性能を誇った。
1914: CAL. 19.73N
初の高周波振動数
ムーブメント ストップウォッチ
1/10秒まで計測可能
1916: CAL. 19.73N
高周波振動数
ムーブメントウォッチ
1/100秒まで計測可能
1938: CAL. 24LINES
高周波振動数
ムーブメント スキー競技用ストップウォッチ
1957: CAL. 260
プロ仕様 高周波振動数ムーブメントウォッチ
フライバック機能付
1959: CAL. 360
初の高周波振動数
ムーブメント搭載腕時計
1966: CAL. 431
高周波振動数
ムーブメント搭載腕時計
初代ウルトラ-クロン発表
1968: CAL. 431
高周波振動数ムーブメント 初の防水時計
ウルトラ-クロンダイバー発表
●20世紀初頭に登場し1960年代に再度復活したクッション型ケース
ダイナミックで現代的な美しさを備えるサテンポリッシュ仕上げ
●ロンジン初のサファイアベゼルインサート
グラデーションはレッドラッカーで分針とマッチ
輝度の高いSLNを数字と12時位置のトライアングルに使用
●視認性の高い文字盤
マットなグレインブラックにシルバーのインデックス
●「ロンジン ウルトラ-クロン」ロゴ
オリジナルピース同様の高振動周波数を表すロゴ
●エクスクルーシブムーブメント
5Hzの高周波ムーブメント
●TIMELAB証明取得
取得ブランドも数少ないTIMELAB認証取得
■Timelab証明とは
Timelabウォッチラボは、ジュネーブに本拠を置き、ウォッチについてさまざまな認定を行う機関。同ラボは独立した中立の立場で運営されている。 TIMELABのクロノメーター証明を公式に取得するには、ムーブメントだけでなくウォッチ全体に対して15日間の試験が行われる。実際の使用状況を想定した、様々な位置と温度で、ISO 3159:2009の厳格な規格への適合を確認するテストが行われる。
L2.836.4.52.8
予価:459,800円
発売予定:6月
L2.836.4.52.9
予価:487,300円
発売予定:6月